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AIが指をきれいに描けなかった理由は? 不器用な過去と、構造を理解した今の不思議

仕事終わりの地下鉄のホームとか、寝る前の真っ暗な部屋とか。最近、スマホを眺めていると「えっ、これ本当にAIが描いたの……?」って、思わず画面を指で広げて確認しちゃうこと、ありませんか?

本物の写真と見分けがつかないくらい、最近のAIの進歩って、本当にもう驚くばかりですよね。

でも、そんな「なんでもできる天才」みたいな最近のAIを見ていると、ふと一年前くらいまでの、あのちょっと不器用だった頃のことを、思い出して何だか不思議な気持ちになっちゃうんです。

皆さんも、覚えていませんか? 顔はすごく綺麗なのに、手元を見るとどこか「あ、これAIだ」って、すぐ分かるポイントがあったこと。

そう「指」 です。

顔はすごく美人さんだったり、かっこよかったりするのに、手元をよく見ると、指が6本あったり、一本一本がスパゲッティみたいに絡まっちゃっていて。

「あんなに難しい計算ができるのに、なんで指の数だけは間違えちゃうんだろう……」って、当時は画面を見ながら不思議に思っていたんですけど。

最近の完璧な絵を見ていると、あの頃の不器用さがなんだか懐かしく、あれはあれで「味があったなぁ」なんて思えてきちゃうんです。

今日は、AIがずっと苦戦していた「指の壁」と、どうやって描けるようになったのか、調べて分かった「なるほど!」なお話をまとめてみました。


AIにとって「手」は、出口のない迷路だったみたいです

そもそも、なんでAIはあんなに指を増やすのが得意(?)だったんでしょうか。ちょっと調べてみたら、AIの「勉強のしかた」に理由があったみたいです。

昔のAIは、私たち人間みたいに「指は5本」「手のひらから生えている」っていう 体の仕組み を、ちゃんと分かって描いていたわけじゃなかったんですね。

彼らがやっていたのは、たくさんの画像データの中から「手っぽい色の点が、このへんに集まっていることが多いな」っていう パターンのマネっこ でした。

特に、AIが画像を作る仕組み(難しい言葉で「拡散モデル」って言うらしいんですが、中身は……)は、真っ白な砂嵐の中から少しずつ形を見つけて、削り出していくような作業なんだそうです。

全体の雰囲気は得意だけど、指先みたいに「細かくて、本数が決まっているもの」は、この削り出しのときにどうしても失敗しやすかったみたいです。これって、彫刻とかで細い部分を削るのが難しいのと、ちょっと似ているのかもしれませんね。

それに、人間の手って、向きが変わるだけで指の見え方が全然違いますよね。指同士が重なっちゃうことも多いですし。

AIからすると、重なった指の境目がどこなのか、1本目がどこで終わって2本目がどこから始まっているのか……。

色の重なりだけを見て描いていると、どこで区切ればいいか分からなくなって 「よく分からないけど、もう1本出しちゃえ!」 みたいな判断をしていたのかもしれません。

あんなに指が多かったのは、AIなりに一生懸命頑張った結果だったのかもしれません。


最近、AIは「体のルール」を覚えた

ところが、ここ1〜2年で、AIの画力は一気に上がりました。今のAIが指をきれいに描けるようになったのは、ただ絵をたくさん覚えたからだけじゃないんです。

AIの作りそのものが進化して、「体はこうなっている(構造)」 というルールを、内側で計算できるようになったからなんだそうです。

今のAIは、ただ表面をマネするんじゃなくて「手には骨があって、関節はここにあって、ここまでは曲がってもいい」っていう 体のルール を、自分の中で計算できるようになっているんだそうです。

いわば、ただ「お手本の絵を写していた子」が、「体の仕組みをちゃんと勉強してから描くようになった」みたいな感じでしょうか。

さらに、勉強するデータもすごく良くなったみたいです。5本の指がきれいに写っている写真とか、3Dのポーズ集をたくさん勉強したことで、AIは「どんな角度から見ても、指は決まった数しかないんだ」っていう、正しいお勉強の結果を手に入れたんですね。

あんなに無茶苦茶だった指の描き方が、今や爪の形やシワ、光の当たり方まで本物そっくりになりました。この進化のスピードには、不器用な私は、正直ちょっと置いていかれそうです(笑)。


完璧じゃないから、なんだか安心します

でも、こうしてAIの苦労を知ってみると、なんだかあの「指がめちゃくちゃだった頃の画像」も、ちょっと面白く見えてきませんか?

人間だって、絵を描き始めるときに一番苦労するのは「手」ですよね。関節がうまく描けなくて、思わず何度も何度も消しゴムで消した経験、私にもあります。

AIも、私たちと同じように一生懸命練習して、ようやくここまで来た。そう思うと、今のきれいな指1本1本が、「あぁ、ちゃんと描けるようになったんだね」って、なんだか親戚の子の成長を見ているような、すごいなという気持ちになってきます。

最近では、もうAIの絵にツッコミを入れることは、ほとんどなくなりました。でも、あんなに不器用だった時代があったことは、忘れたくないなと思います。

完璧じゃないからこそ、「いいな」って思える瞬間ってありますよね。


次にAI画像に出会ったら、ぜひその「指先」をそっと見てみてください。

そこに、数え切れないくらい「かきなおし」 をして、ようやく世界のルールを覚えた、AIのまっすぐな努力の跡が隠れているかもしれません。


▼もう少し「ふしぎ」を眺めたい方へ

デジタル社会の『不条理』は、指先以外にも潜んでいます。パスワード再設定に振り回される、私たちの喜劇。

AIが指を描けないのも、私たちがボタンを連打するのも。実は『制御したい』という脳の癖が似ているのかもしれません。

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