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一枚の絵を諦める基準 描きたい感動を忘れてしまったら、手放してもいい

ときには絵を完成させずに、手放す

描き始めた絵は、最後まで完成させる。

昔は、それが当たり前だと思っていました。

でも今は違います。

実は絵を描いていると、

描けば描くほど、
目指していた景色から離れていく絵というものがあります。

花火を見て帰ってから、
1時間ほどで一気に仕上げたスケッチ


とても不思議なようですが、
完成を目指して描けば描くほど、
思い描いたゴールが遠ざかっていく。

そんなときは完成よりも手放すことを選びます。

なぜ自分が、ときどき一枚の絵を諦めるのか。
今日はその理由を書いてみます。

最初の衝動を大切に

日差しを浴びた風景や、
子どもの頃のような懐かしさ
感動するほど美味しいごはん

何かを絵に描くときには
描きたい、
と思わせる強い感情が先に湧いています

そして、最初の衝動のままに描いた線や色は
鮮やかでリズミカルな
生きたものになっていることが多いです。

ふとした感動が絵の生命になって
見ている人にそっと伝わる

自分はそう思っています。


だから、
自分がほんとうに描きたいものを忘れかけている状態で塗り続けた線や色は、

見た目にはリアルでも
なんとなく何を伝えたいのかわからない、
モヤモヤした出来になることがあります。

自分が一枚の絵を諦めるのは、
このモヤモヤに気がついたときです。

ずっと色を塗っているのに、
何を目指しているのかわからない
何を伝えたいのか見えてこない。

そんなときは、線や色をこねて終わってしまうことが多い。

それよりは一旦諦めて、
普段の生活に戻るのがいいかもしれません。

そうすれば、また日常のなかの
感動を取り戻して、
新しい伝えたい何かが湧いてくるかもしれない

絵を描くのは、
モノを正確に描くこと以上に、
自分の感動そのものを伝える作業だと思います。

だからその感動が自分にも分からなくなったときには、無理せず手放していい。

また新しい景色に出会えたら
その一枚は、
前よりもすこしだけ素直に描ける気がしています。

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