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「あったジョー」

〇月〇日

「あったジョー」
 妻くんが言った。
 ふざけている? と思ったが、妻くんは私に分厚い単行本の表紙を見せた。段ボールのなかに入れたまま、どこかに紛れてしまった本だ。(下)はあるのだが、(上)が見つからなかった。
 捜していたのだ。

 ジョン・アーヴィング「サーカスの息子(上)

 アーヴィングの小説はどれも長いが、これも長い。

「あってよかった、ジョー」
 私は言った。
 
 なんとなく「あしたのジョー」を思い出した。

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