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いつの間にか、ごく自然に妻くんが、私の珈琲を飲んでいた。

3月11日

午後2時46分。黙祷。

3月12日

 自宅。エチオピア産の豆で、ペーパードリップ珈琲を淹れる。よい香りが漂う。妻くんと珈琲を飲む。BGMは、ジャンゴ・ラインハルトのジプシー・スイング・ジャズ。
 音楽に耳を傾けていると、いつの間にか、ごく自然に妻くんが、私の珈琲を飲んでいた。
「すまん。うっかりした」
 妻くんは言った。

 ネットで購入した、大瀧啓裕「翻訳家の蔵書」が届いた。大瀧啓裕さんはフィリップ・K・ディック、あの「ヴァリス」の翻訳者。

 配信で、新垣結衣主演「違国日記」を観る。
 原作はコミックス。現在、アニメが放送中である。
「私の感情は私のものであり、あなたの感情はあなたのものだ」という考えの35歳の小説家の女性と、両親が交通事故で突然亡くなって、そんな小説家に引き取られた15歳の姪の物語。
 登場人物が相手をそれぞれ別の国、「違国」にいるように感じるそんな世界で、人と人はどのように関わっていけばいいのだろうか。そんな映画だ。
 コミュ障気味な小説家役の新垣さん、相変わらず美しかった。

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