「受講生の顔が、みんな俵万智さんに似ていた」
3月9日
録画で、NHK「歌人俵万智 最後の講義」を観た。「最後の講義」と銘打ってあるわりには、歌集ごとに俵万智さんの人生を振り返った内容で、「途中経過」のようにしか思えなかった。
でも、それはそれとして、とてもいい番組だった。
何より近ごろちょっと見かけないくらい、受講生の若い男女の顔がキラキラしている。
観終わって妻くんが言った。
「受講生の顔が、みんな俵万智さんに似ていた」
アイカワタケシさん「虫けら艦隊」を読んだ。
長いあいだ、古本屋で捜していたのに、二段にした、実家の書棚の奥にしまってあった。そこから出てきたのだ。そういうものだ。
「自慢じゃないが、俺はブロンに通算九年間中毒していた。そのうちの七年間は毎日毎日規則正しくブロンを一気飲みする生活だった。もっとも、ブロンの量は増える一方だったが」(「虫けら艦隊(前編)」)
この語り口。ゴツゴツしているのに、読みやすい。これが続く。
「いま、俺は自殺を考えている。こうして原稿用紙と向かい合っていても、何ひとつ言葉が浮かんでこない」(「すけべOL青」)
まるでコッポラのドキュメンタリー映画「ハート・オブ・ダークネス」。アイカワさんの心は、撮影中の「地獄の黙示録」にいるようだ。
コンプリートブルーレイボックスで、「刑事コロンボ」の全作品を観ている。
第62話「恋におちたコロンボ」は大当たりだった。ゲストは大女優フェイ・ダナウェイ。脚本はフォーク自身。
前半はコロンボがフェイ・ダナウェイとキスしたりして、これ、フォークがフェイとキスしたいだけの脚本じゃないのと思ったりしたが、後半は見事。でもこの結末、映画「チャイナタウン」を想起する。
フェイを起用したのは、その映画の主演女優だったからか。



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