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​【埼玉:ケニーズ➁】凍てつく夜の救世主と星の海

前回からの続き 埼玉県飯能市名栗のキャンプ場についた私たち、テント設営も終わり温泉も堪能。しかし、冬の自然はここからが本番。 太陽が山に隠れた瞬間、空気の冷たさは一段と鋭さを増し、吐く息は真っ白に。
初心者の私たちが、12月の凍てつく夜をどう凌ぐのか。 初体験「電源サイト」での夜が始まります。これは40代腰痛看護師の時にはパートナーと意見を戦わせながら進むキャンプの記録です。

「電源サイト」という選択

今回の河原サイト、もちろん私にとっては初体験。そして同時に、河原特有の「容赦ない底冷え」も初めての経験でした。

腰痛持ちの現役看護師として、無理なサバイバルは絶対に「禁忌」。 身体を壊しては元も子もありません。それでも、あえて12月の極寒の河原を選んだのには理由があります。それは、ここが「電源サイト」だったからです。

「キャンプ初心者で、高価なポータブルバッテリーを買うのはまだ早いかも……」と迷っている方には、この選択はおすすめです。延長コード(キャンプ場ではレンタルも可能な場合が多いので確認を)一本で、使い慣れた電気ストーブがそのまま使える。この「救世主」が、「無理な我慢」を「心地よさ」に変えてくれる、腰痛看護師が冬キャンプを楽しむためのたしなみのようなもの。

五感が研ぎ澄まされる、夜の静寂と星の海

夜が深まると河原で揺れる焚き火の炎はいっそう鮮やかさを増していきます。 パチパチとはぜる音をBGMに、サイボクで厳選した肉や野菜を焼き、こだわりのビールと地元のワインで乾杯する。時折、赤く熱を持った「熾火(おきび)」をぼーっと眺めながら過ごす時間は、まさに至福のひとときでした。

「あぁ、ずっと眺めていられる……」

ふと、ストーブの燃える音が止んだ瞬間、耳に飛び込んできたのはすぐそばを流れる名栗川のせせらぎでした。

キャンプ場が「クワイエットタイム(消灯・静粛時間)」を迎えると、あたりは静寂に包まれます。サイトを彩るライトアップが、凍てつく夜の空気をオレンジ色に柔らかく染めていました。

そして、ふと空を見上げた瞬間。 思わず息を呑みました。「うあっ…」

そこには、夜空を埋め尽くすほどの星々が輝いていたのです。 遠くにある光を眺めているというより、もっと近い不思議な感覚。 寒さも、時間も、自分が腰痛持ちであることさえも(笑)、一瞬忘れて立ち尽くしてしまうほど、それは贅沢な美しさでした。

スマホには映らない無数の星たちも…格別のご褒美タイム

氷点下の魔法 あの世界が

夜の間、私の「城」を守ってくれたのは、 足元で静かに温もりを出し続けてくれる電気ストーブと、局所を温めてくれるカイロ。この二つの相棒のおかげで12月の河原という厳しい環境でも、腰を冷やすことなく朝までぐっすりと快適に眠ることができました。

……しかし、本当の驚きは目覚めた後に待っていました。

明けの気配を感じ、朝の3時ごろにふとテントの外へ出てみると、そこには言葉を失うような光景が広がっていました。

サイトのすべてが真っ白な「霜」に覆われていたのです。 ライトの光に照らされてキラキラと輝くその姿は、まさに

「あ、アナと雪の女王……」

なんて、40代の私が本気で思ってしまうほど、サイトのすべてが真っ白な「霜」に覆われ静まり返っていました。(こういうときにスマホを忘れる私(TдT))

朝のご褒美「サイボク・ホットサンド」

いよいよ朝。朝食の主役は、サイボクで買っておいたハムとチーズをたっぷり挟んだホットサンドです。さらに贅沢に、あの「アローカナ」の目玉焼きを添えて。

ホットサンドメーカーで目玉焼き

キーンと冷えた空気の中、熱々のホットサンドを頬張る。 カリッと焼けたパンの香ばしさと、サイボクのハムの凝縮された旨み。体の中からゆっくりと熱が巡り、じんわりと温まっていくのを感じる、至福のモーニングタイムとなりました。

日が登るにつれ、気温も上昇。すると、私たちのテントの屋根から、うっすらと湯気が立ち昇り始めました。凍てついていた「城」が、朝日に温められて息を吹き返していくような、冬キャンプならではの光景です。 完全にテントが乾くのを待つ間、澄み渡った青空の下、名栗の自然をゆっくりと散歩しました。

日が昇ると景色が変わります


近くにあるイタリアンカフェ「古民家ひらぬま」ピザ・ジェラートがおすすめ

次なる目的地は、東日本唯一神仏習合の静寂へ

名栗の冬を全身で味わい、心もお腹も満たされた私たち。 でも、今回の旅はここで終わりではありません。

「奥に、少し変わったお寺があるみたいだよ」

そんな会話から向かうことにしたのは、竹林に囲まれた神秘的な神仏習合が残る場所。 それはまたべつの話で。

【あとがき】

「お湯が出る」「温泉がある」「電源がある」 それは決して甘えではなく、40代がキャンプを長く、健康に楽しむための大切な戦略かもしれません。 基本のセオリーを学び、自分の体(腰!)と相談しながら選んだギアと場所。 無理をしないから、見える景色があると感じた2回目のキャンプでした。
ここまでお読みいただきありがとうございました。これまでの詳細はこちらにまとめております▼


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