【埼玉:ケニーズ①】サイボクのパンと河原のカワセミ
【初めて読んでくださる方へ、少しだけ自己紹介を】
私は現在、40代で転職し働き方を見直して週3日のクリニック勤務を続けている看護師です。 以前までの「がむしゃらに働く日常」から一歩距離を置き、出会ったのがキャンプでした。 このシリーズでは、そんな「等身大の自分」のままで、理想の拠点(キャンプスタイル)を築き上げていくまでの試行錯誤を綴っています。 道具選びに迷い、自分の身体(特に腰!)と相談し、時にはパートナーと意見を戦わせながら進む、私の「城づくり」の記録です。
旅の始まりは、清潔感あふれる「食のテーマパーク」サイボクへ
今回の名栗キャンプ、道中の楽しみは何といっても日高市の「サイボク」への立ち寄りです。 ここは豚肉だけでなく、新鮮な野菜、卵、お米、さらには温泉や遊び場まで揃う、驚くほど清潔感のあるテーマパーク。

豚肉製品の種類の多さには圧倒されますが、私たちの心を一瞬で奪ったのは、敷地内にあるベーカリーでした。たまたま焼き上がったばかりの「ベーコンチーズフランス」。我慢できずに外で一口。外側はパリッとしていて、中から溢れ出すベーコンの旨みと濃厚なチーズの塩気が、焼きたての熱々とともに口いっぱいに広がります。「……美味っ!」思わず夫婦で顔を見合わせて感動してしまいました。これから始まる極寒の夜を前に、最高のエネルギーチャージです。焼き立て見かけたら買って間違いなしです。

しかしなんといってもサイボクといえばアイスバイン(インパクト大骨付きハム)!一目だけでもと思ったのですが10時にはすでに整理券売り切れ。かわりに同じ部位のベーコンとウインナー詰め合わせをゲットしました。その他に直売所では貴重な「青い卵:アローカナ」や新鮮なネギを厳選して購入。前回のキャンプではお酒選びに少し後悔があったので、今回は「本当に飲みたいもの」を厳選しました。サイボクとコエドビールのコラボビール、そして香り高い「ゆずのチューハイ」。キャンプ初回を経て学んだ大人の教訓です😁
12月の河原でカワセミと遭遇
まずは設営……といきたいところですが、私たちはまず川へ目をやりました。実は以前参加したキャンプ講習会で、「設営前に、まずはその土地の景色を眺め、自然を味わうこと。それがキャンプの醍醐味ですよ」と教わっていたからです。教え通りにふっと一息ついて川面を眺めたとき、奇跡が起きました。
オレンジ色のお腹をした小鳥が、目の前を横切り木に止まったのです。 大きいスズメ?……いや、明らかに色香が違う。「あれ、カワセミじゃない?!」
立ち止まらなければ、きっと気づかずに通り過ぎていた景色。自然を味わう心の余白を作ったからこそ、カワセミが姿を見せてくれた気がして、なんだかキャンプの神様に歓迎されているような、嬉しい気持ちになりました。
シャッターチャンスを逃してしまったのが残念です。

とろとろのお湯と、自分たちへのご褒美
設営後、冷えた体を解きほぐしてくれたのはキャンプ場近くの「さわらびの湯」。とろとろとしたお湯が、美容液のように設営でこわばった筋肉に優しく染み渡ります。湯上がりは天井が高くガラス張りの広々とした休憩所でまったりとしました。そこでみつけたのは特等席とばかりに鎮座する100円で使用可能なマッサージ機でした。いつもは使わないけど…
「今日は特別にやろっかな。」
うい〜んと唸りながら見た目通りの無骨さで揉まれたのでした。
「痛っ」
▼こちらが「さわらびの湯」の地図 とろとろ具合ぜひ味わってもらいたい
帰り際、売店で見つけたご当地ワインを「今夜のお楽しみ」として買い込み、車へ向かいます。ふと足元を見ると、ところどころにロウ梅が黄色い花を咲かせ始めていました。
「前回の嵐に比べたら、なんて穏やかなんだろう」 ふと漏れた言葉に、パートナーも深く頷いていました。
ぽかぽかと温まった体と、美味しいお酒を抱えて 私たちは、自分たちの「城」が待つ、暗くなった夜の河原へと戻っていきました。
(#105へ続く)
【✏️あとがき】
前回の反省を活かし、自分が本当に食べたいもの、飲みたいものを丁寧に選んでみました。思いのほかキャンプに行くまでの道中もワクワク。充実感がこれほどまでに変わるのかと驚いています。次回は 12月の名栗、川沿いの夜。 マイナス気温と、それを迎え撃つ「電気ストーブ」という現代の武器。 そして、空からの贈り物——。次回の続編も見ていただけると嬉しいです。
ここまでお読みいただきありがとうございました。これまでの詳細はこちらにまとめております▼
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