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「ない」は不利ではない。ナフサ不足のニュースから想起した、ビリオネアの思考

こんにちは、
企業のトップをつなぎ、
経営者の視座を
“100億(ビリオネア)基準”へ引き上げる
ブリッジメーカー・伊藤太一です。

昨今、ナフサ不足の影響が深刻になり、
これまで無料で提供されていた袋なども撤去されているなど、
スーパーマーケットの風景までが様変わりしています。
その背景には、ガソリン補助が間接的に
ナフサ不足を引き起こしているという構造的な問題もあるようです。

こうしたニュースに触れたとき、
多くの方はこう感じるのではないでしょうか。

不便になった。
コストが上がる。
やりづらくなる。
つまり、「ないこと」に対するネガティブな反応です。
ですが、この「ない」という状況こそ、
ビリオネアたちが最も得意とする環境でもあります。



「ないからできない」は、本当に正しいのか

ビジネスの現場でも、日常的にこのような声を耳にします。
資金が足りないから、新しいプロジェクトが始められない。
優秀な人材がいないから、サービスの質が上がらない。
設備投資ができないから、競合に勝てない。

どれももっともらしい理由です。
しかし、冷静に考えてみると、
すべての条件が整った状態で
スタートできることは、ほとんどありません。
むしろ、準備が整うのを待っている間に、
市場は変化し、競争環境は激化し、
ビジネスモデルの競争力は低下していきます。
完璧な条件が揃う日は来ない。
これが現実です。


ビリオネアは「制約」を前提に考える

では、成長し続ける経営者たちはどう考えているのか。
彼らは「ない」ことを前提に思考します。

足りないから止まるのではなく、
足りないからこそ、どうやって前に進むかを考える。
むしろ制約があることで、思考は研ぎ澄まされ、
本質的なアイデアが生まれやすくなります。

この発想を象徴するのが、
インドに古くからある「ジュガール」という考え方です。

「ジュガール」という逆転の発想

ジュガールとは、
限られたリソースの中で、ありあわせの工夫を凝らし、
即座に問題を解決する能力を指します。

世界のビリオネアの
10%を占めるとも言われるインド人(印僑)たち。
彼らは過酷な環境を生き抜き、
シリコンバレーの巨大企業のトップを独占するまでになりました。

彼らの強さの源泉は、「ジュガール(Jugaad)」という
古くからの成功哲学にあります。

「ジュガール」とは、一言で言えば
「限られたリソースのなかで、ありあわせの工夫を凝らし、
即座に問題を解決する能力」のことです

たとえばインドの農村では、
高価なトラックを購入する余裕がありません。

そこで彼らは、
廃棄されたジープのエンジンに木製の荷台を取り付け、
必要最低限の機能を持つ“自家製車両”をつくり出しました。

完璧ではない。

しかし、目の前の課題を解決するには、それで十分です。
この「今あるもので前に進む」という思考が、
結果として大きな成長を生み出していきます。


「ない」ことが、創造を生む

ナフサ不足のニュースに戻ると、
無料の袋がなくなることも、一つの制約です。
では、この制約から何が生まれるのか。

たとえば、新しい包装の工夫。
物流の見直し。
あるいは、これまでにないビジネスモデル。

重要なのは、
「ないこと」を問題として止まるのか、
それとも創造の起点として捉えるのか。
この違いです。


制約を「創造の母」に変えられるか

リソースがないことは、弱みではありません。
むしろ、思考を研ぎ澄まし、
本質的な価値を生み出すためのトリガーになります。

ビリオネアたちは、
この“持たざる状態”を恐れるどころか、
そこに可能性を見出しています。

今回のナフサ不足のニュースも、
単なる不便さとして受け取るのか、
新しい発想のきっかけとするのか。
その視点の違いが、
これからのビジネスの結果を分けていくはずです。


「シン・ビリオネア思考」で伝えたかったこと

『シン・ビリオネア思考』では、
こうした「制約をどう捉え、どう活かすか」という思考法についても、
具体的な事例とともに体系的に整理しています。

もし今、「足りないもの」に意識が向いているのであれば、
その見方を少し変えるきっかけとして、
手に取っていただけたら嬉しいです。

「ない」からこそ、生まれるものがある。
その視点こそが、次のステージへの扉を開くのだと思っています。


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