チューバにとっての管の調性の話
調性による特徴
チューバには音域が低い方から順にB♭,C,E♭,F管が存在します。各調性は音域はもちろん、音色に大きな違いがあります。
例えばB♭管の楽器は太く広く空間に溶け込むゆとりのある響きが特徴です。一方F管は響きがタイトでよりソリスティックな音色が特徴です。C管とE♭管はこの2つの調性の間の特徴を持つ楽器です。
一般的に学生の吹奏楽で使われるのはB♭管かC管、稀にE♭管が使われます。
各調性の良い点と扱いづらさがある点
まずB♭管はなんといってもその豊かな響きが良い点です。そして低音域まで余裕のある音色で演奏できることです。
一方その反対に管が長い分遠くまで息を送らなければならないので体力的にキツさが出たり純粋な楽器の重さが大きくなってしまうので運搬や演奏中に支えることが少し難しくなります。
次にC管は、B♭管よりも響きの広さはタイトになりますがそれでも低音域まで豊かに響き、振動すること。その一方でB♭管よりも高音域の発音が安定しやすいこと。
扱いづらさといえば、楽器の持つ響きの性格が明るい楽器がほとんどなので(ヨークタイプはある意味例外ですが、、、)ほとんどの楽器がB♭管の吹奏楽では周りと音を合わせる作業に時間がかかります。音色は際立ってほんとにいいんですけどね。
E♭管は、まろやかな響きがまず特徴ですね。イギリスが発祥の金管バンドの編成ではよくE♭管を使って演奏していますよね。
この調性の難しい点はトップアクションの楽器が多いのでよく吹奏楽で見られるチューバをステージ上手側にセッティングする方法だとベルがステージの内側を向いてしまい、響きがこもりやすくなってしまうことです。
最後にF管。主な用途でいうとソロやR.ワーグナーの時代からはじまるオーケストラの曲があります。一番の特徴はなんといってもその明るくタイトな音色。
しかし難しいのは管が短い分息圧のコントロールや音程をコントロールすることです。
ふんわりとまとめ
チューバの管の調性はそれぞれにそれぞれの特徴があり、それぞれに扱う上で良い点と難しい点が両方存在するので、曲目や作曲者の出生国の音楽の特徴に合わせていろいろな楽器を使い分けていけるとチューバとして豊かな音楽表現が生まれる。
少し皆さんのチューバの選び方、チューバという楽器への考え方にアプローチできたらこの記事を書いた私の目的は達成です。
