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イトーヨーカドーのリテールメディアの現在地。リテールがメディアをやる意味とは。

はじめまして。イトーヨーカ堂のリテールメディアチームです。

イトーヨーカ堂では、
「たくさんの商品のこだわりや商品の良さなどをもっと知ってほしい!」
「へー!こんな商品あるんだー!すごい!」
と思っていただけるように、たくさんの商品の良さをお伝えするチームとして、リテールメディアチームが2024年に発足しました。

おかげさまで10名をこえるチームになり、徐々にやれることも増えてきて、お客様にも、メーカー様にもお役にたてることが増えてきた実感があります。

でも、お伝えしたいこともまだまだあるし、やりたいこともまだまだたくさんある。そのためには、もっと仲間がたりない!ということで、一緒にリテールメディアに取り組んでいただける、まだ見ぬ仲間に向けて、

 こんなことやってます!
 興味ありませんか!!
 一緒にやりませんか!!!(圧

ということで、興味をもっていただけたら嬉しいなと思って、リテールメディアチームの取組について、ご紹介していきたいと思っています。

○ この記事を書いてるひと
望月洋志(イトーヨーカ堂 営業企画室 副室長 兼 リテールメディア推進部 統括ディレクター)
# フリーマガジンの「はとぼん」をやりたいと言った言い出しっぺ。




これまでみんなでやってきたこと

これまでやってきたことを少しサマリ的にご紹介します。
もちろんリテールメディアチームだけで実現できる内容ではないので、たくさんの関係者やパートナー企業・メーカー様の協力のおかげで実現できている、ということは申し添えておきます。


はとぼん

リテールメディアチームでは、毎月発行のフリーマガジン「はとぼん」を作っています。「はとぼん」の配布店舗は大型店舗42店舗で毎月月初に配布しています。(毎月5万部を発行)

【はとぼん 配布店舗】
アリオ葛西店、アリオ蘇我店、アリオ川口店、アリオ亀有店、アリオ西新井店、アリオ北砂店、アリオ橋本店、アリオ深谷店、アリオ鷲宮店、アリオ上尾店、アリオ市原店、グランツリー武蔵小杉店、アリオ柏店、久喜店、武蔵境店、松戸店、船橋店、上永谷店、昭島店、和光店、我孫子店、三島店、赤羽店、大井町店、南大沢店、能見台店、幕張店、横浜別所店、甲府昭和店、川崎店、木場店、大和鶴間店、湘南台店、立場店、大宮宮原店、国領店、大森店、四街道店、三郷店、ららぽーと横浜店、武蔵小金井店、曳舟店

▼ WEBでもご覧いただけます。

おかげさまで、はとぼんは2周年

おかげさまで「はとぼん」は2周年を迎えることができました。これもひとえに毎号楽しみにしてくださっている読者のみなさまと、広告出稿や取材協力という形でささえてくださっているたくさんのメーカー様のおかげです。本当にありがとうございます。

お店ではこんな感じでご自由にお取りいただけます。

お店でのはとぼん配布の様子

表紙についているQRコードから読者アンケートを送っていただくことができるのですが、毎号大切に読ませていただいています。それをはげみに、編集チームみんなでがんばっています。読者のみなさまからのご要望や、お褒めの言葉、改善点など、すごくモチベーションになっています。ありがとうございます。

もともと「はとぼん」は、「この商品、実はもっとすごいんだけど、ぜんぜんその良さをお伝えし切れてないな、もっとお伝えしたいな」という気持ちからうまれたものです。店頭ではなかなかスペースがなかったり、小さなPOPのサイズだけではお伝えしきれないんですよね、とってももったいない。

だから、小売がメディアを活用することで、お客様にもっとお伝え出来ることが増えたら、どんなことができるかなと思って、毎号いろんな「お伝えしたい商品」を厳選しています。そのために、紙のサイズ感や紙質にもこだわったり、読みやすいようにフォントサイズにもこだわったり、大きなサイズ感をいかして、見開きでお伝えする工夫などもしています。


○ まちがい探し企画の2025年11月号

ブラックフライデーの時に、NETFLIXと作ったオリジナル商品が話題になりましたが、せっかくなのでNETFLIXの表紙で表と裏で間違い探しをつくりました。なかなか難しいのでぜひ挑戦してみてください。(ぼくは8個しかみつけられなかった・・・ぐぬぬ)

https://www.itoyokado.co.jp/hatobon/magazine/202511/

2025年11月号

○ 2周年記念の2026年7月号(最新号)も楽しいよ

はとぼんの2周年記念に楽しんでもらいたいなと思って、クロスワードを作ってみました。

https://www.itoyokado.co.jp/hatobon/magazine/202607/

2026年7月号

中身はこんな感じです。

もちろん中身も読み応えがあって楽しいのでオススメです。

2026年7月号の第1特集「夏こそ冷やし麺」

実は裏話はアプリ(はとぼん.jp)で長文取材の記事になっていたりします。紙ではここまでご紹介できなかったので、ぜひセットで読んでいただけると嬉しいです。楽しくしあがっています。(冷やし麺、こんなにこだわってたの知らなかった・・・!)

うなぎの記事

こんなにこだわってたんだ・・・しらなかった!という内容がたっぷりです。

2026年7月号のうなぎの記事

金のマルゲリータの記事

おいしい理由はこういうことなのかー!!!というのを知ると、きっともっとその商品のファンになる。そう思って根堀り葉掘り取材しています。

2024年12月号の金のマルゲリータの記事

「EASE UP」「シェフズレシピ」の記事

イトーヨーカドーのオリジナルの時短商品シリーズである「EASE UP」「シェフズレシピ」の商品を実際にまんが家さんに試してもらった体験ルポ。

■ EASE UP(イーズアップ)
「手間抜き」出来て、「本格的に美味しい」お食事を1人様用サイズで「簡単」にレンジアップだけでお楽しみいただけるオリジナルの冷凍食品シリーズです。

https://www.itoyokado.co.jp/special/ease_up/

■ Chef's RECIPE(シェフズ レシピ)
忙しい毎日の食卓を、簡単・便利でおいしく彩る「シェフズレシピ」。
こだわりぬいた味付けで、おいしく仕込んでおきました。簡単・ひと手間で作れる手軽さで、時短しながら、まるでシェフ品質の味わいをお楽しみいただけます。

https://www.itoyokado.co.jp/special/chefs-recipe/index.html
2026年4月号のイトーヨーカドーのオリジナル商品の記事

広告も楽しいんです。

メーカー様の広告も少しでも楽しんでいただけるように、工夫しています。基本スタンスは根堀り葉掘り!編集ページと変わらず、せっかくなので、読者により商品のことやブランドのことをたくさん知ってもらえるようにしたいと思っています。

2024年9月号の広告

冷やすことで辛口がもっとおいしくなるというのは知らなかった・・・
飲む直前に冷凍庫に3分いれるとすごく良いらしい(なるほど)

2026年7月号の広告

おかげさまで2周年を迎えることができたものの、まだまだ課題はやまほどあります。うちの近くのお店でいつ配布するようになるんですか!というご要望もいただいていますし、社内の商品部からも、もっとこの商品をご紹介したい!という要望もあるものの、部数にも、ページ数にも制約があり(もちろんそのための予算にも制約があります)、すべてに応え切れていないのが現状です。(がんばります。)


はとぼん.jp

紙のフリーマガジンでは、部数や配布店舗、ページ数の制約がどうしてもあります。できる範囲でその課題を解消するために、はとぼんのデジタル化に取り組みました。

これによって、はとぼん配布店舗ではないところで、紙のはとぼんに掲載されている記事をWEB化して、ご覧いただけるようにしたり、アプリにも組み込んで読みすいようにしています。

いくつかお気に入りの「連載シリーズ」があります。この連載という取組も、1記事だけで商品やブランドの良さが伝わらないなぁと思って悩んだあげく、生まれた企画です。

○ 突撃!工場見学(連載企画)

スーパーで見かけるアレのおいしさに潜入!と題して、いろんな商品の工場に突撃取材をさせていただいています。
やっぱりメーカー様の商品の良さを伝えるのに、いちばん工夫がつまっているのは工場ですよね。編集部が工場にお伺いするのが、いつもすごく楽しそうなので、うらやましいやつ・・・。ぐぬぬ。

○ クラフトビール1年生(連載企画)

個人的にクラフトビールが好きなのですが、なかなか違いがわからん!ということで、もうこれはプロに聞いてしまおう!という企画です。

ちなみに、1つ1つの記事がとても長い・・・!笑
いつも撮れ高が多くて、記事が長い!のが特徴です。

コンパクトにまとめてよ!とかもあるんですけど、読み物として中身がしっかり充実して、紙ではこんなのできないけど、デジタルならここまでしっかりと伝えられる、というものを作りたかったのです。

連載という形でシリーズとして企画をまとめているので、テーマによって、好きなひとは読み進めてもらいやすいように作っています。また、スマホでさくさく読みやすいように、イラストなどもふんだんに使いながら解説しています。

実はちょっとだけこだわりポイントがあって、管理画面については独自開発していて、細かい部分を調整できるようにしています。

記事をたくさん作る場合には、デザインやコーディングに手間がかかってしまいます。メディア運営コストをトータルでさげられると、同じ費用でもっとたくさんの記事を作ることが出来ます。そのために、管理画面から記事を簡単に登録できるように、かつ、スマホでもPCでもレイアウトが崩れにくいように作っています。

CMSをオリジナルで作っているからこそ、実はリテールメディアとしてできる取組の拡張性がとても強くなっています。はとぼん.jpをアプリに組み込むために、アプリとの連携部分も意識して作っています。

  • アプリIDとの連携ができる

  • 記事の閲覧状況や購買動向を分析し、記事改善に活用できるようになっている。(記事の効果検証)

  • 記事に対するアンケートの実装もできる(アプリID連携ごとにアンケート内容をセグメントして分析もできる)

  • 読了率などの情報がわかる(どこまで記事を読んでいるかがわかるので、記事を作るときの参考にとてもなる)

  • クリエイティブの表現の幅がとても広い。これはそのままコンバージョン率の増加に直結する。(ダイレクトマーケティング経験者はクリエイティブの品質がCVRに跳ねるのは直感的に理解できると思います)

  • 将来つくるデータベースに対しての書き込み/読み込みができる(一定の範囲で未来の可能性をつぶさない、というのはとても安心して取組ができる環境です)

「小売がメディアを運営する」ということで何ができるようになるのか。この視点はとても大切にしています。

リテールメディアを広告の収入源としてとらえること自体は、世の中で広く捉えられているものであり、それそのものは否定するつもりはありません。
しかしながら、「広告」はあくまでも「メディアの役割のうちの1つ」なので、メディアの活用を考えたときに、もっとできることがあるよね、と考えています。

もっというと、広告の収入を増やしたいのであれば、さきにメディアの価値を最大化しないとならず、メディアの価値とはなんぞや、という課題に対して日々向き合っている毎日です。「広告の価値」とは、つきつめれば「変化量」だと考えているので、「行動が変化する人数」と「行動が変化する度合」のかけ算だと思っています。


データ基盤の刷新・データ分析システム独自開発

また、実はこれらの取組をスムーズに行うために、イトーヨーカ堂におけるデータ基盤の刷新を行っていました。

2024年から2026年にかけて取り組んでいたプロジェクトで、かなり大がかりな取組でした。大きな方針としては、今後のデータ活用やリテールメディアのアセットの相性、AIとの接続性(Geminiの進化やGoogle WorkspaceやBigQueryとの連携)などを考慮し、2024年段階から Google Cloud を選択し、取り組んできました。

これまでは、会員カードのデータとして個人情報が紐づいているために、個人情報を取り扱えるセキュアルームで分析をするという非常に大変な環境だったものを、個人情報とマーケティングデータを分離し、執務室やリモート環境でもデータ分析ができるような環境にするなど、よりデータ分析が簡単にできるようにデータ基盤を刷新しています。

POSや各種マスタなど、様々なデータを基幹システムから Google Cloud に連携することで、データ分析だけでなく、アプリ側の処理やデータの外部連携などについてもやりやすくなっています。

Lookerを使って、社内のよくみるデータはモニタリングしやすいようにしたり、知りたい情報にすぐアクセスできるように少しずつ環境を整えています。

社内のデータ分析システム「はとPOS」という仕組みも独自開発するなど、メーカー様と一緒にPOSを見ながら、売場を改善するための取組についても共同で進められる土壌を作っています。

データの活用をするためにはそもそも活用しやすい環境を先に作っておかないと後続の仕組みに繋げづらいため、データ基盤の刷新は大前提でした。ここは今後も注力する領域なので、データエンジニア・データアナリストを中心に採用を強化しています。


アプリのリニューアル(イトーヨーカドー・ヨーク公式アプリ)

イトーヨーカドーアプリのリニューアルも担当しました。
いくつかの点が大きく変わったので、使い勝手の変化にご迷惑をおかけしたものもあると認識しています。

これはお客様には関係ないのでなかなかご説明しづらいのですが、会社の資本関係の変化によって、仕組みを変えないといけない部分もありました。

大きく変えた点は以下です。

イトーヨーカドーのお店だけでなく、ヨークのお店で使えるようになりました。

  • これまでは「イトーヨーカドー」の屋号のお店だけで使えるアプリでした。これを「ヨーク」の屋号のお店で使えるように仕組みを変えました。

アプリのログインの仕組みを見直しました。

  • メールアドレスとパスワードでログインする仕組みをやめて、アプリをダウンロードしたらすぐにポイントカード番号が割り当てられて、ポイントがたまるようにしました。

  • メールアドレスをお持ちでない(または使い慣れていない)お客様も多くいらっしゃるため、ログインを不要にして、多くの方に使っていただきやすいように変更しました。

クーポンを「お値引き」から「ポイント還元」の仕組みにしました。

  • ここも使い勝手で大きく変えたところで、お客様にはご迷惑をかけてしまっている認識をしています。ただし、バーコードの値引きについては同時に多くの課題もあり、セルフレジで使えないものがあったり、レジでアプリの提示にお時間がかかり、並ぶ原因になってしまったり(そうすると後ろの人の目線が気になって、アプリクーポンが使いづらい気持ちになってしまったり)、いろいろな課題もありました。

  • 多くのスーパーマーケットでは自社のポイントカードでポイントがたまる方式でのアプリになっているケースが多いので、一般的な仕組みではあるのですが、もちろん値引きの方が嬉しいですよね・・・とかは分かってはいるものの、いろいろな課題を解決することで、少しでも多く原資を作って、お客様に還元できるようにしたいなと思って、決断した仕組みです。今後、もっとお得になる仕組みにしていきたいと考えていますので、ここは今後のアップデートにご期待いただけると嬉しいです。

アプリバーコードの位置を変更しました。

  • アプリバーコードをアプリのファーストビューからはずして、ワンタップ必要な仕組みにしました。アプリバーコードのボタンを押すと、アプリのバーコードが表示されるように変更しました。

  • ここも大きく使い勝手を変えたところです。かなり悩みましたが、アプリのファーストビューから除外したのは、お客様に損をして欲しくなかったための仕様変更です。

  • これまでアプリのバーコードだけスキャンして、お得なクーポンのスキャンを忘れていたお客様が一定数いらっしゃいました。これはとてももったいなくて、ご自宅に帰ってからクーポンがあることに気付いちゃうと、とても悲しい気持ちになってしまいます。これをなんとか無くしたかった。

  • 「アプリバーコード」と、「お得なクーポンバーコード」を同時に表示することで、クーポンのスキャンのし忘れを防ぐ、という方針に変更しています。(お得なクーポンバーコードがあるときには、かならずセットで表示するようにしています。)

  • なるべくお客様が損しない・悲しい気持ちにならないようにしたい。という意志決定をしました。

  • お会計のときにしかアプリを使っていないお客様からすると、アプリを起動した瞬間にバーコード表示してほしいな、というケースもあることは認識しつつも、せっかくの機会に損するお客様をできる限りつくらない、という方針に寄せました。

これ以外にもいくつか改善ポイントがあるのですが、それはまた別の機会に。アプリについてはお客様のご意見を頂きながら、継続的に改善して参ります。

おわりに

イトーヨーカ堂のリテールメディアチームは、こんなことをやっているチームです。というご紹介の初回記事なので、サマリ的にご紹介をさせていただきました。

次回以降の記事でそれぞれを深掘りしたご紹介をしていく予定です。そのうちメーカー様への突撃インタビューとかもやりたいな。