常温・冷蔵の混乱を解消!レトルト食品の保存方法&表示チェック方法
先日こんなツイートが流れてきて、言われてみると食品の保管って紛らわしくなったよなぁと感じたのです。
セブンの金のビーフカレーとかがそうだけど、一見すると常温保存のレトルトに見えて実は要冷蔵って商品もけっこう増えてる。食が多様化すればするほど注意が必要。
たしかにまぎらわしい!!
結論としては「食品の保管は商品が並んでいた温度帯でどうぞ」です。
ただそれだけではあまりに味気ないので、今回は良い機会なのでどうしてこうなったのかを考察してみたいと思いました。
0.その前に:レトルトパウチ食品とは
わかるけどあまりちゃんと説明できないな、という人多いのではないでしょうか。レトルトパウチ食品。ちょっと長いから以下「レトルト食品」で。
レトルトは元々「蒸留窯」という意味です。特徴は高温・長時間での殺菌であり、多くの場合パウチに商品を入れ、圧力をかけて120℃ほどになった熱水・蒸気で殺菌します。

これは商業用としては結構小さい方だと思う。
レトルト殺菌のいいところは、耐熱菌と呼ばれる普通の処理では殺菌できない菌も殺菌できるところです。具体的にはセレウスとかボツリヌスとかですが、そうした菌も殺菌できることで、商業的な無菌状態を作ることが出来ます。(正確を期すとこういう表現になりますが、微生物リスクは限りなく0に近いと理解ください)
なので、レトルトカレーは常温で並んでても、年単位で時間が経っても腐らないのです。
増える菌がいないので。
欠点は、メチャクチャ熱がかかるので味や風味に影響すること。特に独特の「レト臭」と呼ばれるこもったようなニオイは、結構気になる人も多い。各社色々な技術を使ってはいますが、原理上どうしても必要以上に熱がかかるので、そのまま流通するものやチルド・冷凍ものよりも品位は落ちることは多いです。
ではここから本題。
1.昔のレトルトはわかりやすかった
わかりやすかったよね!!
もう完全にボンカレーのイメージのあれですよ。銀色のアルミパウチ。最近のボンカレーはあれじゃないけど!!

実はレトルトパウチって、しっかり包材の規格が決まっているのです。だって高温長時間殺菌に耐えられるのが必要条件だからね。
プラスチックフィルム若しくは金属はく又はこれらを多層に合わせたものを袋状その他の形状に成形した容器(気密性及び遮光性を有するものに限る。)
だから昔はああいうアルミパウチの物しかなかったんです。だから消費者の皆さんも見た瞬間に「はいはいレトルトね」と悩まずに常温で保管していました。
2.しかし技術は進歩する
進歩しちゃうんです。
アルミ、熱にも強いし酸素も光も通さないし、素晴らしい包材です。
でも欠点があります。それは何か。レンジ調理できないんだよ……!
信じられない人はアルミホイルをレンジに入れて温めましょう。
いややっぱ止めろ。火を噴くから。YouTubeにしよう。
でもさ、レトルト食品って基本温めたい物じゃん。湯せんダルいじゃん。
そんなわけで、昨今はこんなものが出てきました。凸版印刷とかDNPとかほんとすげえよな……。

これ、レトルト食品です。
背面にはちゃんと「殺菌方法:気密性容器に密封し、加圧加熱殺菌」と書いてあり、これがレトルト殺菌した証明になります。
でも、レンジにかけられるんです。
そして見てください、この鮮やかなシズル感のあるパッケェジ。
あの! 俺たちが知ってる! レトルトパウチとは違う!

これ普通に常温スープの、「じっくりコトコト煮込んだスープ」とかの棚に並んでるじゃないですか。具沢山の液モノなのにそんなことが出来るのは、この商品がレトルト殺菌されているから。
そしてまたこういう商品、昔と違って箱に入っているわけではなく、むき出しで陳列されてるんですよ。
これを踏まえた上で、元ポスで言及されていた金のビーフカレーを見てましょう。

シズル感あるパッケージ、そしてレンジ対応、むき出しのパウチ!!
似ているやんけ!!
ただしこのパッケージ、右下にある通り「要冷蔵」の商品です。
要冷蔵にする理由は何か? 微生物が増えるからです。
つまり、レトルトではない!
なのでまぁ、本当に紛らわしくなっちゃったんです。
レトルト食品が近づいてきてしまったというか。技術の進歩による弊害という気がしないでもない。
3.判別するには
レトルト食品の場合は、さっき書いた通り「殺菌方法:気密性容器に密封し、加圧加熱殺菌」と記載があります。なので常温保存が可能ですし、保存方法にも「直射日光を避けて常温で保存」と書いているでしょう。
逆にそれがない場合は、レトルト殺菌ではありません!
ただ袋に詰められてレトルトより弱い殺菌がされているだけです。大抵は保存方法のところも、金のビーフカレーのように「要冷蔵」と書いてあるはずです。
ただ、表示ってみんな見ないよね……。
なので一番直感的に動くなら、その商品が置いてあったのと同じ温度で保存するというのが一番間違いないです。
なぜなら、要冷蔵の商品を常温で並べることはないので。
常温の商品は……たまに冷蔵で並んでるけど、冷蔵で並んでる分には問題ないから……。
(僕の愛用している東洋水産の「ふかひれ入りスープ」はレトルト食品なのですが、なぜか冷蔵棚に並べられることが多い)
もしかしたら全部冷蔵庫に突っ込むというのも間違いではないかもしれない。安全性の面では。なんかもったいない気もするけど。
そんなわけで、レトルト食品の包材の進化と、それによって紛らわしくなってしまったところがあるんじゃないのかなって話でした!
なおレトルト食品は、基本的に賞味期限切れを食べても大丈夫です。年単位で切れてても大丈夫。未開封ならです、もちろんね。
Amazonスマイルセールもやっているので、安くなっている時にストックしておくのも良いかと!
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