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「自助努力の限界」で値上げする企業がなぜ過去最高益を出すのか

世は値上げラッシュ。
特にここ2〜3年の食品については高くなった、あるいは少なくなった/小さくなった、という感想を持つ人も多いだろう。実際そうだし。

食品の値上げ理由はもう明白で、コストが上がっているからです。労務費、光熱費、物流費、そして何より原材料費。マジで上がってないものはないくらい上がりに上がってます。

そんなわけで、メーカーとしては自助努力でコストアップ分を埋めようとはするのですが、それでも埋められない部分はお客様に向けて価格に載せることになります。ここまでは皆さん納得はしていただけると思います。

さて、ここから先の部分は納得できない人は多いのではないかと思います。
食品製造業に分類される時価総額上位30社で、直近の決算が過去最高益だった企業、いくつあるでしょうか?

答え:18社

なんと半分以上のメーカーが過去最高益を達成しているのです。
(注:2025年6月時点)

「おかしいやんけ!」「何が自助努力の限界だ!」
そんな声が聞こえてきそうです。

しかし実際、これはメーカー側からすると本当に自助努力の限界だったりするのです。でも過去最高益は出ている。この一見矛盾した話を説明しようというのがこちらのnoteになります。
こんなん適当にXで書いたらメチャクチャ燃やされそうなので、丁寧に行きましょう……。

1.そもそも利益が出ている要因は?

そもそも利益とは。
超超超簡単に言えば「売上から原価とか各種費用を引いた残り」になります。当然値上げは売上を上げますから利益が増えますが、利益を上げる方法はそれだけではありません。

①コストを下げる

赤字商品を止める、生産や物流を効率化する、機械化してその分人を減らすなどの方法でコストを下げれば、売上から引く費用分が減るので利益は上がります。基本的に企業の自助努力というのはこういう部分を指します。

②高付加価値商品を売る

超雑に言えば、「●●プレミアム」みたいなお高い商品を出す。
こういう商品は原価も高めにはなりますが、その原価以上に売上が伸びるので利益は増えます。だいたいこういうのを(高)付加価値化と呼びます。
最近みんな言ってる。

③海外でめっちゃ稼いでる

主な売上源が日本以外にあるパターン。キッコーマンやサントリー、アサヒグループのような会社は、もう日本より海外の割合の方が大きいです。特に売上が海外の方が大きい会社は、円安になると日本円ベースでめちゃ利益が出ます。
日本は成熟社会ですが、海外ではまだまだ伸ばす余地はあるという企業はいっぱいありますね。

④企業買収した

単純に他の会社を買うとその分の利益が乗ります。
黒字企業を買えばだけど。

以上、値上げ以外の要素で利益を稼ぐ方法を並べてみました。

ただ、基本的に今回の過去最高益を出している企業のほとんどは「値上げをしたことが主要因の過去最高益」になります。
当然①~④の要素は含みつつですが、値上げの要素は他のどの要素よりも大きい。

というわけで、ここからが本題になります。
ここから先に書くことは普段僕が仕事で向き合っている内容のリアルで、結構正直に書きました。書き終わった後で見直してますが、結構言い過ぎた感もある……。

タイトルのような疑問を持たれた方、そういう方に質問(詰問)される食品メーカーの方、食品メーカーに興味のある方にオススメの内容となっております。
ただマジで赤裸々に書いたので、ここから先は有料記事とさせてください。長いレッドブル1本奢ってあげるくらいの気持ちで付き合っておくれ。

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