見出し画像

今月、気づいたこと(2024年7月)

 少し早いですが、時間ができたので一ヶ月の振り返りを……と思って書き始めてみたら、アホみたいに長くなってしまいました。
 お付き合いくださる方は、ご覚悟の上で!

1. noteを始めてみた。

 7月19日。
 思うところあって、noteを始めてみました。

「思うところ」については、いずれ改めてエッセイにでも記そうと思いますが、超簡単に言ってしまうと、ショートショートを発表する場所が欲しかったのです。

 実は常々、noteはショートショートの発表に向いている場所だなー、と思っていました。
 お笑い芸人・バイク川崎バイクさんのショートショート集の出版はnoteがきっかけですし、現代ショートショートの旗手・田丸雅智さんも過去に関わる企画があったようですし。

 しかし!

 これほどまでに、読者の量・質ともに潤っているとは、予想していませんでした!
 今までにも複数のSNSや小説投稿サイトを経験してきましたが、こんなにショートショートが歓迎される環境は他にないと思います。パラダイスです。桃源郷です。天外魔境です。

 おかげさまで、楽しく毎日を送らせてもらっています。
 今後とも末永く、よろしくお願いいたします。



2. 目標について明言しておこう。

大目標
 ショートショート作家になる。
 ショートショート作家の定義はまだよくわかっていませんが、ショートショートでお金をいただけるようになりたいです。そして、寿命の終わりを迎えるその瞬間まで、ショートショートを発表し続けられたら僥倖です。
 遺言状をショートショートで書きましょう(迷惑)。

小目標
 9月末締め切りの「坊っちゃん文学賞」に投稿する。
 そのための鍛錬として、noteには毎日一本、ショートショートの投稿を継続していきます。他にもエブリスタの「超妄想コンテスト」や、公募ガイドの「小説でもどうぞ」でも力試しはしていく予定ですが、メインはnoteです。


3. ストック作らないとまずいよね。

 実は書き溜めのストックが皆無に等しいです。
 毎朝起きると、ネタ帳から今日のワンアイディアを引っ張り出してきて、プロットから書き始めています。

 毎日2~3アイディアずつネタ帳は埋まっていくので、ネタ切れになることはまずないと思います。
 ですが。
 体調が崩れたら、毎日更新が止まってしまうわけで。

 少しくらいは予備も作っておかないと、まずいですよねー。他の媒体に投稿する用の作品も、並行して書いているわけですし。

 とは思うものの。
 思うだけで、まったく行動に移そうとしない、典型的なデッドライン症候群患者です。


4. 400字小説は忙しい。

 短い物語を表すショートショートの中にも、長めのショートショートと短めのショートショートがあります。

 長めのショートショートは、かつて原稿用紙20枚以内という定義が主流でした。原稿用紙は1枚400字なので、単純計算で400字×20枚=8,000文字。実際には改行や空白などを考慮するので、もう少し短くなりそうです。
 現代ショートショートの旗手・田丸雅智さんの関わる坊っちゃん文学賞の規定では4,000文字以内なので、最近ではより短いものが求められているのかもしれません。

 短めのショートショートは、フラッシュ・フィクションだとか、サドン・フィクションだとか、マイクロノベルだとか、ワンショットノベルだとか呼ばれているものたちの中に含まれている気がします。
 400字小説、140字小説(旧Twitter小説)、54文字の物語あたりも作品によってはここの仲間でしょう。

 で。
 どうやら僕は、長めのショートショートのほうが比較的得意なようです。

 それは僕が、起承転結をフレームにしたプロット作りをメインにしているのが一因のように思います。
 試しに400字小説をいくつか書いてみましたが、この長さにアイディアを落とし込もうとすると、起承転結は忙しすぎるんですよね。起結くらいでちょうどいい。
 で、「起結」の形式で書いた作品が、読み物として面白いものに仕上がっているかというと、少し疑問でして。
 今は書くのを控えています。

 もちろん、あくまで僕の書き方では、の話です。
 400字の中で上手に作品をまとめることのできる方も沢山いらっしゃることは承知の上です。ただの技術不足です! 精進しまっす。

 余談中の余談ながら。
 短すぎるお話として、おそらく世界で最も有名な作品がこちら。

売ります、赤ん坊の靴。未使用。

出典:Wikipedia

 作者はヘミングウェイと聞いた覚えがあったのですが、どうやら諸説あるようです。

 次いで、最も短いSFは、こちら。

時間は終わった。昨日で。

出典:横田順彌『SF事典』

 そして、最も短い怪談は、こちら。

A「幽霊なんて、いるものか」
B「そうかね。ひひひひひひ」
そういってBは、どろんと消えた。

出典:筒井康隆『欠陥大百科』

 ああ、短いって素敵!

5. ショートショートには、”新鮮な”アイディアが必須だ。

 ショートショートには定義が様々あり、書くひと読むひとによって、捉え方も十人十色なようです。
 それゆえ、「これはショートショートだ」「これはショートショートじゃない」などといった分別は不毛だし、間口を狭める愚行だと思います。
 裾野は広く、新規参入のハードルは低く、であってほしいものです。

 しかし!

 僕のように、ショートショート作家を目指す者の場合、そうはいきません。
 少なくとも、自分の中のショートショート観は、しっかりと持っているべきだと思います。

 ショートショートの神様・星新一の活躍した時代には、ロバート・オバーファーストなる人物の提唱した「売り物になるショートショートの三要素」が注目されていたようです。

一、 新鮮なアイデア
二、 完全なプロット
三、 意外な結末

出典:星新一公式サイト

 余談ですが、このロバート・オバーファーストなる人物、ショートショートの権威として紹介されているわりに、実態が不明です。日本語で検索しても英語で検索しても、一切プロフィールが出てこないのです。
 ヒッチコックマガジンの連載で1960年に紹介されたのが初出のようなのですが……。彼が何者で、どういうことをした人物なのか、詳細をご存知の方がいらっしゃいましたら、教えていただけると幸いです。

 さて、星新一が1001作目の発表を期に引退し、ショートショートブームは一旦、終焉を迎えます。かつては多様な作家が短編集ならぬショートショート集を出していましたが、徐々に市場からその姿は消えていきました。

 それを復興しようと、現代ショートショートの旗手として、現在進行系で先頭を走り続けていらっしゃるのが、田丸雅智さん。彼は現代ショートショートの定義を、以下のようにおっしゃっています。

アイディアと、それを生かした印象的な結末がある物語。

出典:「好書好日」2020年6月13日

 どちらの定義にも、共通しているのはアイディアです。
 ショートショートには、少なくとも良いショートショートには、アイディアがあるべきなのです。

 それも、ただのアイディアではダメです。
 ”新鮮な”アイディアであるべきです。

 このことを痛感したのは、「恋のために時を戻そう」という作品を書いたあとでした。

 この作品は、タイムリープを繰り返しながら恋人の冤罪を晴らそうと努力する男性の様子を、同じくタイムリープを繰り返す女性の目線から語る、と見せかけて……というプロットです。

 まず、タイムリープと設定がすでに新鮮じゃない。

 歴史的名作である筒井康隆『時をかける少女』をはじめ、人気シリーズ『涼宮ハルヒ』の一作でもある谷川流「エンドレスエイト」、ハリウッド映画にもなった桜坂洋『All You Need Is Kill』、Web発のファンタジーとして話題になった『Re:ゼロから始める異世界生活』など、小説だけでもタイムリープものの例は枚挙に暇ありません。

 史上初のタイムリープ小説である筒井康隆「しゃっくり」の初出が1965年。すでに60年以上も前から存在するアイディアです。

 おまけに、「タイムリープしながら事件の謎を解く」という構図は三部けいの漫画『僕だけがいない街』とまったく同じプロットです。

「恋のために時を戻そう」は、とても”新鮮な”アイディアと呼べた代物ではありませんでした。掌編の小説として面白いかどうかは読者の皆さまそれぞれのご判断に委ねますが、少なくともショートショートとしては未熟な作りだったと反省しています。

 と、公開から数日経った今でこそ、こうやって自作を冷静にボロクソに批判できますが、執筆時は上記の後の展開に独自性を誇っていやがったのです、コイツ。目も当てられません。アマチュア丸出しです。

 来月以降は、”新鮮な”アイディアの吟味に、もっと注力していこうと思います!

いいなと思ったら応援しよう!