14.ソロモン神殿を汚すイスラエル人
画像は以下のサイトから転載。
王を立てる
ソロモン神殿は、その名のとおりソロモン王が建てた神殿です。エルサレム神殿ともいいます。イスラエルのエルサレムにあり、ユダヤ教の礼拝の中心地といわれています。
エルサレム神殿は第一神殿と第二神殿があり、西暦七十年にローマ皇帝ティトスに破壊されたエルサレム神殿は、第二神殿のほうです。有名な「嘆きの壁」は、エルサレム第二神殿を取り巻いていた外壁の一部です。

イスラエルの民は、カナンの地で邪教を崇拝していました。ユダヤ教にその要素を持ち込み、歪めることになるのですが、最も重要だったのは「神聖な王」の概念でした。バビロンの「死にゆく神」と、殺される王です。
紀元前十一世紀ごろ、イスラエルの地にサムエルという祭司兼指導者がいました。イスラエル人はサムエルに頼み込みます。
わたしたちに、ほかの国々のように、わたしたちを治める王を任命してください。
ですが、真の王は神です。人間の王を求める行為は、神を暗黙のうちに拒絶することになります。なのでサムエルは、王を立てても抑圧されるだけだ、と民に警告しました。
神はサムエルに語りかけ、民の要求を受け入れるよう助言しました。民はわたしを捨て、ほかの神々に仕えている。つまりまちがっているのだから、王を立てるというまちがった要求もかなえてやりなさい、ということです。もちろん、深く連中を戒めろ、とも付け加えています。
この神なる王は、もちろんニムロデから来ています。

サムエルはサウルに油を注ぎ、初めての王として立てました。次の王はダビデです。ダビデとゴリアテのダビデで、非常に重要な人物です。

ダビデは油を注がれた者、マシアとして王とされたのですが、このマシアはメシア、救世主の意味です。
ユダヤ教のメシアはいずれ訪れるとされていますが、神は旧約聖書で、メシアはダビデの子孫として生まれる、と約束しています(ダビデの血は約二千年後にとんでもない事件を起こします)。
次の王はソロモンです。

ちなみに三人の王の治世はぴったり四十年間です。四十という数字は、イエス・キリストがサタンの誘惑を受けた荒野の四十日間と重なります。
ダビデは王権の定義を変革しました。祭司サムエルによる聖なる選出と民の承認という条件、それに加えて、「王とは永遠の王朝という神の約束を授かった者だ」としました。神とイスラエルとの契約に似た、ダビデとの子孫を通じた永遠の契約です。
聖書には、ダビデがエルサレムを占領し、契約の箱を都に持ち込み、神の神殿を建てようとした経緯が描かれています。しかし神は、ダビデが戦いで「多くの血を流した」ために神殿を建てさせませんでした。
神殿は息子のソロモンによって完成されます。ソロモンは契約の箱を、神が訪れる最も神聖な場所、至聖所に置きました。
契約の箱には、モーセが神に授かった(そのあとたたき割った)十戒の石板が収められています。
神殿を汚す
イスラエルの民は相変わらず、アシェラの柱(両性具有の象徴)を拝むなど、邪教に染まっていました。
それどころかエルサレム神殿にもカルトの装具を持ち込み、聖なる神殿を汚しました。ソロモンが建てたエルサレム神殿は、イスラエルの民の教義と合致していなかったからです。
カナン人の建築家ヒラムは、神殿の扉にボアズとヤキンという二本の青銅の柱を立てました。

ボアズとヤキンは神(ニムロデ)と女神(セミラミス)の象徴です。
さらに、女神に捧げられた神殿の入り口には、ちんこをデザインした石柱があったといわれています。
紀元前五世紀のギリシャの歴史家ヘロドトスは、「フェニキアのヘラクレス」(カナン人のバアル)という神の神殿にあった二本の柱について記述しています。
どこが聖地、ユダヤ教の礼拝の中心地なのか、と思われたかもしれません。
のちにイエスは、パリサイ派と律法学者(当時のユダヤ教の一派)に対し、「蛇、毒蛇の世代よ」と言って非難します。蛇といえばサタンです。
マタイの福音書二十三章にはこうあります。
あなたがたは、どうして地獄の刑罰を免れることができようか。
地上で流されたすべての正しい血が、あなたがたの上に及ぶためである。正しいアベル(カインに殺された人)の血から、バラキアの子ゼカルヤの血に至るまで、あなたがたは神殿と祭壇とのあいだで殺したのである。
エルサレムよ、エルサレムよ、預言者たちを殺し、あなたがたに遣わされた預言者たちを石打ちにする者よ、鶏がその翼の下に雛を集めるように、わたしは何度あなたがたの子らを集めようと思ったことか!
イエスは当時を「悪い時代」と言っています。エルサレムの滅亡と神殿の破壊を預言し、紀元七十年に成就します。
子供の生贄、儀式的なセックス、ちんこ崇拝、本当にそんなことをしていたのであれば、滅亡して当然です。
神の国はすでに来ている
繰り返しになりますが、予言はすでに成就し、神の国はすでに来ています。イエスが終わりの日に再臨して裁きののちに神の国を築くとのことですが、そうしたら天国の住人はイエスと一緒に暮らせません。入れちがいになります。それともイエスは仕事を終えたあとに引き返してくるのでしょうか。つじつまを合わせるだけならいくらでもできます。
主の祈りでは、み国を来たらせたまえとあります。福音派では、み国をこの地にきたらせたまえや、と訳されています。
終末論では、リアルな地上に天国をもたらします。神の国の統治、領土と人民と主権。プラトンにも通じますし、共産主義も思わせます。「神の国」は統一国家であるはずだからです。
この「神の国」は、イエスのいう神の国とは異なっています。領土は人の魂、人民は救済された人たち、主権は神のことです。
ルカ十七章にはこうあります。
『そら、ここにある』とか、『あそこにある』とか言えるようなものではありません。いいですか。神の国は、あなたがたのただ中にあるのです。
ペンテコステ、ここでみ国は来たのです。人々の内側にです。三千人が救われ、紀元七十年、エルサレム第二神殿が崩壊しました。キリストの勝利、もう勝っています。
マタイ十一章にはこうあります。
洗礼者ヨハネの日以来これまで、天の国は激しく攻められています。そして激しく攻める者がそれを奪いとっています。
ジョージ・ラッドによると、この「激しく攻める」というギリシャ語、ビアゼタイは、「力を行使する」という見方と、「力尽くで扱われる」という見方ができるのだそうです。
後者が先に上げた聖書訳です。ですがじつは、天の国は「力を行使」しています。神が攻め入っているのです。いまも攻めつづけています。そもそもサタンは天の国を攻撃できません。攻撃できるのは人だけです。
Expanded Bibleは前者の案を採っていますが、ほかの英訳はすべて、わざと改変しています。
なぜかというと、重要なところだからです。信じる者はすでに救われている、そんな認識を持たれてしまうと、サタン、悪魔、悪霊は攻撃できなくなってしまいます。そしてもうあきらめるか、となります。
携挙も、のちの創作です。サイラス・スコフィールドという詐欺師が(さまざまな協力を得て)でっち上げた嘘です。
ちなみに預言者(イエスを含む)を殺すのは、メシアは来ないほうが民を支配するのに都合がいいから、とも考えられます。
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