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なんとなくクラウド化した会社が、次にやること

「とりあえずGoogleドライブを入れたけど、結局みんなデスクトップに保存している」
「Teamsも、Slackも、Zoomも使っているが、何をどこで使うか決まっていない」
「クラウド化した、と思っていたら、紙とデジタルが混在したままだった」

この状態、「クラウド化した」とは言えません。
ツールを入れただけ、になっています。

クラウドを導入した会社の多くが、最初の壁としてぶつかるのがここです。

「導入したのに、なぜか楽にならない」

その理由は、ツールではなく使い方にあります。

この記事では、「なんとなくクラウド化」から抜け出すために、次に何をすればいいかを整理します。

まず現状を「3つの問い」で確認する

「次に何をすべきか」は、現状によって変わります。
まず、自社の状態を確認しましょう。

① データがどこにあるか、全員が把握しているか?

「あのファイルどこだっけ」がまだ起きているなら、保存場所のルールが機能していません。

② ツールの使い分けが決まっているか?

「連絡はSlack?メール?Teams?」が人によってバラバラなら、ツールの整理が先です。

③ クラウドにアクセスできない人が社内に残っていないか?

設定が完了していない、使い方がわからないまま放置されている社員がいる場合、導入は「完了」していません。

この3つに即答できなければ、次のステップに進む前に足元を固める必要があります。

「なんとなくクラウド化」から抜け出す3つのステップ

ステップ① ツールを「整理」する

まずやるべきは、新しいツールを追加することではありません。
今あるツールを整理することです。

「使っているツールが多すぎる」「何のために入れたか忘れた」という状態は、かえって業務を複雑にしています。

整理の手順はシンプルです。

  1. 現在使っているツールをすべて書き出す

  2. 「何のために使うか」が言えないツールを洗い出す

  3. 機能が重複しているツールを統合・解約する

目指す状態は「少ないツールで、全員が使いこなせている」です。
ツールの数を自慢する必要はありません。

よくある重複の例:

  • ファイル共有:GoogleドライブとDropboxとSharePointが共存している

  • 連絡手段:メール・Slack・Teams・LINEワークスが全部生きている

  • Web会議:ZoomとTeamsとGoogle Meetが状況によって使い分けられていない

一つに絞れないなら、せめて「これはこの用途」という使い分けルールを明文化しましょう。

ステップ② 「保存場所のルール」を決める

クラウド化後に最もよく聞く不満が、「ファイルがどこにあるかわからない」です。

原因は、ほぼ一つ。
保存場所のルールが、決まっていないことです。

ルールと聞くと大がかりに感じるかもしれませんが、最初は3つ決めるだけで十分です。

決めること①:どこに保存するか
「業務ファイルはすべて〇〇(SharePoint / Google Drive など)に保存する。デスクトップ・ローカルへの保存は原則禁止」

決めること②:フォルダ構造
部署別・案件別・年度別など、シンプルな構造を一つ決める。
複雑にしすぎると、誰も守らなくなります。

決めること③:ファイル名のルール
「日付+内容」「案件名+バージョン」など、最低限の命名ルールを決める。これだけで検索の手間が激減します。

ルールを決めたら、1枚の「保存場所ガイド」として全員に共有すると定着しやすくなります。

ステップ③ 「全員が使える状態」を作る

ツールを入れても、使えない人が一人でもいると、その人のためにアナログが残り続けます。

クラウド化の定着速度は、「最も苦手な人」に合わせて決まります。
全員が使える状態を作るための3つのポイントです。

ポイント①:操作でつまずいている人を把握する
「使っていない=覚えた」ではありません。
月1回でも良いので、困っていることを拾う機会を作りましょう。

ポイント②:FAQ・手順書を1か所にまとめる
「〇〇はどうやるの?」という質問が何度も出るなら、それは手順書がない証拠です。聞かれるたびに答えるより、一度まとめた方が、長期的に見れば圧倒的に効率的です。

ポイント③:「これでいいんだっけ?」を聞ける環境を作る
ITに不慣れな社員ほど、間違いを恐れて確認せずに独自のやり方を続けます。小さな疑問を気軽に聞ける、雰囲気と窓口を作りましょう。

「次のレベル」に進むための視点

3つのステップが整ったら、次のレベルを目指せます。

自動化できる作業を探す

クラウドの強みは、連携と自動化にあります。
「毎週、同じ資料をまとめる」「承認のたびにメールを送る」といった繰り返し作業は、ツールの自動化機能で、省力化できる可能性があります。Microsoft 365ならPower Automate、Google WorkspaceならAppScriptが入口になります。

データを「見える化」する

散在していたデータがクラウドに集まると、集計・分析が格段に楽になります。売上・在庫・顧客情報などをダッシュボードで可視化できれば、経営判断のスピードも上がります。

セキュリティを整える

クラウド化が進むほど、アクセス権限管理・多要素認証・ログ管理の重要性が増します。「便利になった」と同時に「リスクも増えた」という視点を忘れないようにしましょう。

クラウド化はゴールではなく、スタート!

ツールを導入することは、クラウド化のゴールではなくスタートです。

  • まず、今あるツールを整理する

  • 保存場所のルールを、3つだけ決める

  • 全員が使える状態になるまでフォローする

この3つを順番に進めるだけで、「なんとなくクラウド化」の状態から確実に前に進めます。

「入れっぱなし」のツールは、コストにしかなりません。
今日、自社で使っているクラウドツールを書き出すことから始めてみてください。

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