見出し画像

IVRyにおける事業開発(BizDev)人材のスキル定義──実践知としての "12のスキル" をすべて公開

こんにちは。株式会社IVRy(アイブリー)の宮原(@shinobu_m814です。

2023年8月に事業開発責任者(VP of BizDev)として入社し、対話型音声 AI SaaS「IVRy」を軸とした事業開発案件の創出と実行に加えて、将来の理想像からバックキャスティングした際の全社課題を解決していく役割を担当しています。

入社の動機やこれまでの経験にご興味がある方は、入社エントリやその他の公開情報を読んでいただけると嬉しいです。

今回は、IVRy BizDevリレーブログの最終回として、IVRyにおける「事業開発(BizDev)人材のスキル定義」についてまとめてみました。

これまでの実務経験と、社内外での議論を通じて整理してきた知見をもとに、BizDev人材に求められる "12のスキル" を言語化・体系化しています。

新規事業開発の組織づくりに取り組まれている方々にとって、「どんなBizDev人材を採用すべきか」「どのように育て、評価していくか」を考えるヒントになれば嬉しいです。



IVRyにおける事業開発(BizDev)人材の役割

本題に入る前に、IVRyにおける「BizDevのミッション」と、その活躍が期待される「BizDevの主要領域」について、前提を整理しておきます。

企業の成長フェーズや事業特性によって、BizDevに求められる役割やスキルは大きく異なります。だからこそ、IVRyではどのような文脈でBizDevが動いているのかを先に共有することで、このあとのスキル定義がより具体的に、そして立体的に伝わればと考えています。

事業開発(BizDev)のミッション

IVRyにおけるBizDevの主たるミッションは、新たなビジネスモデルの開発・実現、すなわち中長期的な視点での新規事業開発にあります。

IVRyにおける事業開発(BizDev)のミッション
BizDevの主たるミッションは新規事業開発

その実現に向けた具体的なアプローチのひとつが、パートナー企業とのアライアンスを通じた顧客課題の解決です。こうした取り組みは、単に目の前のニーズに応えるだけでなく、将来的なビジネスモデルの構築や、スケーラブルな事業成長の足がかりにもつながります。

つまり、IVRyのBizDevは、短期の実践で得られた知見や仮説を磨き上げながら、中長期の構想と接続し、新規事業の立ち上げからグロースまでを推進する役割を担っています。

このような位置づけのもと、私たちは日々、社内の関係者やパートナーと連携し、不確実性を前提に仮説を立て、検証を重ねながら、顧客価値と収益性を両立させるビジネスモデルの実現を目指しています。

事業開発(BizDev)の主要領域

IVRyは、単一のプロダクトではなく、複数のプロダクトを同時に提供するスタートアップ(コンパウンドスタートアップ)として事業を展開しています。複数のプロダクトが密に連携し、その連携自体が価値を生み出すことで、全体としての成長を加速させる──それが私たちの戦略の中核です。

このような戦略を成立させるためには、新規事業開発の再現性が不可欠です。立ち上げを繰り返すプロセスに再現性があるかどうかが、コンパウンドスタートアップとしての成功の鍵を握ります。

その再現性を高めるための仕組みとして、IVRyでは新規事業開発を「PoC」「PMF」「Growth」という3つのフェーズに分けて捉え、各段階でBizDevが注力すべきポイントを明確にしています。

IVRyにおける事業開発(BizDev)の主要領域
BizDevの主要領域はPoCフェーズからPMFフェーズ

とりわけ、IVRyのBizDevが最も深く関与するのは、PoCフェーズからPMFフェーズにかけてです。ここでは、事業の種づくり、PSF(Problem Solution Fit)検証、プロダクト化、PMF(Product Market Fit)検証、ユニットエコノミクスの見立て、オペレーションフローの設計などを通じて──
事業の “芽” を “再現性のある仕組み” へと育てていくプロセスにおいて、主導的な役割を果たします。

一方で、GTM(Go-to-Market)戦略やMRR(Monthly Recurring Revenue:月次経常収益)最大化といったGrowthフェーズにおいても、本人の意思と適性に応じてBizDevが事業責任を担うことも可能です。スケールに向けた戦略立案や実行、組織づくりに挑戦するキャリアパスも開かれています。

このようにIVRyのBizDevは、新規事業の立ち上げからグロースを再現性あるプロセスとして推進しつつ、必要に応じてその後のスケールにも関与していける柔軟な役割として位置づけられています。

IVRyにおける事業開発(BizDev)人材のスキル定義

ここからは、いよいよ本題であるIVRyにおける「BizDev人材のスキル定義」についてご紹介します。

これまで述べてきたように、IVRyのBizDevは、PoCフェーズからPMFフェーズといった不確実性の高い局面を中心に、新規事業の立ち上げからグロースまでを担う存在です。
では、そのような役割を果たすうえで、どのようなスキルが求められるのか。そして、どのような観点で採用・育成・評価していくべきなのか——。

この問いに対して、私は、これまでの実務経験や社内外での議論を通じて向き合いながら、BizDev人材に求められる "12のスキル" を言語化・体系化してきました。

IVRyにおける事業開発(BizDev)に必要なスキルセット
BizDev人材に求められる "12のスキル"

その整理にあたっては、BizDevの実務フローをもとに必要なスキルを抽出し、「ソフトスキル/ハードスキル」×「個人作業/共同作業」という2軸でマッピングしています。

各項目には、「スキルの定義」に加え、IVRyのValue(行動指針)と紐づけた「スキルの行動指針」も設定しており、より具体的な実践レベルへと落とし込んでいます。

🧱 Beyond the Wall(想像を超え、あらゆる壁を超えよう)
組織/役割の壁、常識の壁、そして、心の壁を超え、コトに向かって最短/最速で実行します。
誰よりも早く新しい価値を社会に届けるために、あらゆる困難な壁を超えて、挑戦し続けます。

🎶 Keep on Groovin'(多様を受け入れ、協奏し続けよう)
私達は、多様な個性・情報を受け入れ/尊重し合い、協奏/共創しながら、より良い自分たちへとアップデートし続けます。
たとえ困難な状況が訪れても、互いを信頼し、サポートし合うことで、モメンタムを生み出し続けます。

⛳️ Grab and Grit(機会を掴んで、やり遂げよう)
一人ひとりがオーナーシップを持ち、自ら機会を掴みにいき、やり遂げることによって、顧客価値を最大化します。
思考よりも試行を重視し、振り返り/軌道修正することによって、非連続な成長をし続けます。

IVRyのValue(行動指針)

ここからは、IVRyのBizDevが担う実務フローに沿って、求められるスキルを一つずつ紹介していきます。最初に取り上げるのは、新規事業開発の出発点となる「課題発見」のスキルです。

① 課題発見

新規事業開発では、顧客や市場の構造的な変化をとらえ、まだ表面化していない “本質的な課題” を見つけ出す力が求められます。
「課題発見」は、単なるヒアリングやニーズ対応にとどまらず、事業やプロダクトのあり方そのものを方向づける起点となるスキルです。


  • 定義

    • ビジネスにおける潜在的な課題や改善点を捉え、機会として見出すスキル。特にBtoBでは、顧客の業務プロセスや市場構造を深く理解し、まだ顕在化していない本質的な課題を特定する力が求められる。

  • 行動指針

    • Beyond the Wall

      • 業界や市場の常識にとらわれず、真の課題を発見する。既存の枠組みを超え、潜在的な問題を深く掘り下げる。

    • Keep on Groovin’

      • 多様な視点や知見を取り入れながら、表層的な現象に惑わされず本質に迫る。チームや顧客との対話を通じて、課題の真因を丁寧にひもとく。

    • Grab and Grit

      • 課題を発見するだけでなく、解決に向けたアクションを起こす。機会を逃さず掴み、実行を通じて価値を創出する。


BtoBの新規事業開発において、「課題発見」は、あらゆる戦略と実行の根幹をなす力です。
IVRyのBizDevには、事実と洞察から的確な仮説を構築し、新たな事業の糸口を見極める、次の一手へと確実につなげていくスキルが求められます。

② 情報収集

BizDevは、変化の早い環境下で、迅速な意思決定と行動を繰り返す役割を担います。
そのためには、必要な情報に自らたどり着き、状況を正しく捉える力が欠かせません。仮説を磨き、実行を支える情報をどう集めるか——「情報収集」のスキルが、取り組みの質とスピードを大きく左右します。


  • 定義

    • 必要な情報に自らたどり着き、信頼性や妥当性を見極めながら、意思決定に資するデータを選び取るスキル。特にBtoBでは、競争環境や顧客ニーズの変化を素早く捉え、成長機会につながる示唆を抽出する力が求められる。

  • 行動指針

    • Beyond the Wall

      • 固定観念に縛られず、必要な情報をどこからでも積極的に収集する。既存の情報源だけでなく、新たなネットワークを開拓する。

    • Keep on Groovin’

      • 社内外の多様なネットワークを活用し、多角的な視点から情報を収集する。他者との意見交換を通じて、バイアスのない示唆を得る姿勢を持つ。

    • Grab and Grit

      • 得た情報をもとに素早く意思決定を行い、実行に結びつける。
        結果として、情報を成果に変えることに責任を持つ。


「情報収集」は、探索する力と活用する力を一体で捉える力です。
IVRyのBizDevには、必要な情報に自ら取りに行くだけでなく、それをもとに状況を正しく把握し、意思決定から実行へと確実につなげていくスキルが求められます。

③ 分析・構造化

仮説を立て、情報を集めたあとは、得られた材料をどう読み解き、構造的に捉え直すかが問われます。
「分析・構造化」は、複雑な状況下でも冷静に本質を見極め、実行可能な示唆へと落とし込むための基盤となるスキルです。


  • 定義

    • 複雑な事象を論理的に整理し、データをもとに意味のある構造へと落とし込むスキル。特にBtoBでは、顧客の業務データや市場情報をもとに、意思決定に必要な示唆を導く力が求められる。

  • 行動指針

    • Beyond the Wall

      • 思い込みや慣習にとらわれず、データと論理に基づいた意思決定を行う。感覚ではなく、客観的な分析を重視する。

    • Keep on Groovin’

      • 多様な視点や背景を持つ関係者と協働しながら、顧客・市場・競合などのデータを統合し、構造的に分析する。情報の幅と深さを掛け合わせることで、本質的な理解と示唆を導き出す。

    • Grab and Grit

      • 分析結果をもとに実行可能なアクションに落とし込み、現場での成果につなげる。データを使える知恵として活用し、結果に責任を持つ。


「分析・構造化」は、感覚や経験に頼らず、データと論理をもとに判断する力です。
IVRyのBizDevには、複雑な状況でも構造的な思考で本質を捉え、的確な判断と行動へとつなげていくスキルが求められます。

④ 戦略立案

集めた情報と構造化された示唆をもとに、事業としての方向性を描き出すスキルが「戦略立案」です。
新規事業開発では、短期的な施策にとどまらず、中長期の視点から持続的に価値を生み出すためのストーリーを描き、それを実行可能な計画に落とし込む力が求められます。


  • 定義

    • ビジネスやプロジェクトにおいて、長期的な視点から方向性を描き、実行可能な計画として落とし込むスキル。特にBtoBでは、競争環境や市場動向、自社の強みを掛け合わせながら、持続可能な成長戦略を構築する力が求められる。

  • 行動指針

    • Beyond the Wall

      • 短期的な視点を超えて、未来を見据えた戦略を構築する。既存の枠にとらわれず、新しい市場機会を創出する。

    • Keep on Groovin’

      • 関係者と協働しながら、状況に応じて柔軟に戦略をアップデートする。データと現場の知見を掛け合わせ、変化に強い最適解を導く。

    • Grab and Grit

      • 戦略を「考えるだけ」で終わらせず、実行と検証を繰り返しながら成果に結びつける。机上の戦略ではなく、現実に即した実行プランを作る。


「戦略立案」は、構想で終わらせず、実行までを見据えてこそ意味を持つ力です。
IVRyのBizDevには、現場の動きに根ざした「生きた戦略」を描き、動かすスキルが求められます。

⑤ 戦略提案・伝播

どれだけ優れた戦略でも、関係者に伝わり、共感を得てこそ意味を持ちます。
「戦略提案・伝播」は、描いた戦略をわかりやすく伝え、周囲を巻き込みながら実行へとつなげていくスキルです。
戦略を “絵に描いた餅” にしないためには、「伝える力」と「巻き込む力」の両方が欠かせません。


  • 定義

    • 描いた戦略を関係者にわかりやすく伝え、共感と納得を生み出すスキル。特にBtoBでは、顧客の業務課題や市場環境を踏まえ、社内外の関係者を巻き込みながら、戦略を組織に浸透させる力が求められる。

  • 行動指針

    • Beyond the Wall

      • 組織や役割の枠を超え、関係者と連携しながら戦略を迅速に浸透させる。自ら積極的に情報を発信し、共通認識をつくる。

    • Keep on Groovin’

      • 多様な視点を取り入れ、戦略をより強く、現場に根ざしたものへと育てていく。フィードバックを活かしながら、状況に応じて柔軟にアップデートする。

    • Grab and Grit

      • 戦略を伝えるだけでなく、共感を生み出し、周囲を巻き込みながら組織を動かす。提案者として実行まで伴走し、成果につなげる責任を担う。


「戦略提案・伝播」は、単なる説明力ではなく、言葉と行動の両面で周囲を動かす力です。
IVRyのBizDevには、戦略の解像度と実行力を両立させ、関係者を巻き込みながら着実に推進していくスキルが求められます。

⑥ 着想・発案

新規事業開発では、顧客の課題や市場構造を踏まえ、どのようなソリューションを提供し、それをどんなプロダクトとして実現するのか──その構想力が問われます。
「着想・発案」は、目の前の課題や既存の延長線上ではなく、市場や顧客の本質的な課題・ニーズに向き合い、革新的な解を描き出すスキルです。


  • 定義

    • 顧客や市場の本質的な課題を捉え、新たな事業機会として構想・提案するスキル。特にBtoBでは、業界構造やニーズの変化を深く理解し、革新的かつ実現可能なソリューションを描き出す力が求められる。

  • 行動指針

    • Beyond the Wall

      • 常識や前提を疑い、新しい視点から市場に変化を起こす。既存の延長線にとどまらず、新たな価値を構想・提案する。

    • Keep on Groovin’

      • 多様な背景を持つメンバーと協働し、アイデアを磨き上げる。多角的な視点を取り入れながら、実現性と独自性を両立したコンセプトをつくる。

    • Grab and Grit

      • 発想を形にし、試行錯誤を重ねながら実行に移す。アイデアを出すだけで終わらせず、成果に結びつけるまでやり抜く。


「着想・発案」は、ひらめきだけに頼らず、仮説と行動を往復しながら価値を形にしていく力です。
IVRyのBizDevには、構想力と実行力を行き来しながら、まだ誰も手をつけていない領域を切り拓いていくスキルが求められます。

⑦ 交渉・調整

BtoBの新規事業開発では、利害や立場の異なる顧客企業、パートナー企業、そして社内関係者との間で、合意形成を図る場面が数多く発生します。
「交渉・調整」は、こうした複雑な状況でも関係者との対話を通じてプロジェクトを前進させ、Win-Winの関係を築くために欠かせないスキルです。


  • 定義

    • 異なる利害関係者との対話を通じて合意を導き出し、プロジェクトを前に進めるための調整スキル。特にBtoBでは、顧客企業や社内外のパートナーと丁寧に交渉を重ねながら、最適な条件でWin-Winの関係を築く力が求められる。

  • 行動指針

    • Beyond the Wall

      • 社内外の壁を乗り越え、関係者との合意形成を最短・最速で実現する。複雑な状況下でも、プロジェクトを前に進める突破口を切り拓く。

    • Keep on Groovin’

      • 多様な価値観を尊重し、関係者との対話を通じて信頼を築く。相互理解を深めながら、最適な着地点を探り、交渉を円滑に進める。

    • Grab and Grit

      • チャンスを逃さず交渉に臨み、最後まで粘り強くやり遂げる。短期的な成果にとどまらず、長期的な信頼関係の構築にも責任を持つ。


「交渉・調整」は、単なる利害の “すり合わせ” ではなく、プロジェクトの推進と価値創出を両立させる力です。
IVRyのBizDevには、信頼とスピードのバランスを保ちながら、関係者を巻き込み、着実に前進させるスキルが求められます。

⑧ プロジェクト管理

新規事業開発では、いかに優れた戦略や構想があっても、それを "確実にやり切る力" が伴わなければ成果にはつながりません。
「プロジェクト管理」は、限られた時間やリソースの中で関係者と連携しながらプロジェクトを前に進め、価値を確実に届けるためのスキルです。


  • 定義

    • プロジェクトの進行状況を把握し、期限やリソースを適切に管理しながら、確実に成果を導くスキル。特にBtoBでは、複数の関係者と連携しつつ、変化する状況に柔軟に対応しながら推進する力が求められる。

  • 行動指針

    • Beyond the Wall

      • リソース不足や社内調整、顧客やパートナーとの齟齬など、プロジェクトの進行を阻む壁を乗り越える。あらゆる障害に立ち向かい、前に進める突破力を発揮する。

    • Keep on Groovin’

      • 関係者と連携しながら、状況に応じた柔軟なマネジメントを行う。変化に対応しつつ、チーム全体の進行を最適化する。

    • Grab and Grit

      • プロジェクトの成功に向け、最後まで責任を持って完遂する。課題やトラブルにも諦めずに立ち向かい、粘り強く解決へ導く。


「プロジェクト管理」は、単なる進行管理にとどまらず、関係者とともに変化に強いチームをつくり、成果を実現する力です。
IVRyのBizDevには、計画と現場のギャップを埋めながら、チーム全体で価値を届けきるスキルが求められます。

⑨ チームマネジメント

新規事業開発では、営業・マーケティング・開発など、異なる専門性を持つメンバーが連携しながら進めることが欠かせません。
「チームマネジメント」は、そうした多様なメンバーの力を引き出し、チームとしての成果を最大化するためのスキルです。


  • 定義

    • 専門性の異なるメンバーの業務を調整し、チームとしての成果を最大化するためのリーダーシップとマネジメントスキル。特にBtoBでは、営業・マーケティング・開発など多様な立場と連携しながら、プロジェクトを円滑に推進する力が求められる。

  • 行動指針

    • Beyond the Wall

      • 固定された役割にとらわれず、全員が力を発揮できるチーム環境を整える。失敗を恐れず挑戦できる文化をつくり出す。

    • Keep on Groovin’

      • 多様な考えや価値観を尊重しながら、メンバーと協働してパフォーマンスを引き出す。それぞれの強みを活かし合い、チームとしての成果を高めていく。

    • Grab and Grit

      • メンバー一人ひとりの成長機会を見出し、積極的に支援する。個々の挑戦と成長をチーム全体の成果につなげる。


「チームマネジメント」は、単に目の前の成果を出すための手段ではなく、個人とチームの可能性を引き出す営みです。
IVRyのBizDevには、多様な力を束ね、未来につながる成果を共に創り出していくスキルが求められます。

⑩ 技術理解

新規事業開発では、単に「売れる」プロダクトを考えるだけでなく、それを技術的にどう実現するかを踏まえて構想・提案できる力が求められます。
「技術理解」は、ビジネスとテクノロジーの接点を見極め、プロダクトの可能性を最大化するために欠かせないスキルです。


  • 定義

    • プロダクトやサービスに関する技術的な仕組みを理解し、それをビジネスの文脈に応じて活かすスキル。特にBtoBでは、技術の特性や制約を踏まえながら、顧客への価値提案を設計する力が求められる。

  • 行動指針

    • Beyond the Wall

      • 技術の壁を越えて、ビジネスとテクノロジーの橋渡しを担う。技術への関心を持ち続け、学びを怠らず理解を深める。

    • Keep on Groovin’

      • エンジニアと対話しながら技術理解を深め、相互理解を育む。ビジネスと技術の観点を統合し、最適な解決策を共創する。

    • Grab and Grit

      • 技術を自ら学び続け、プロダクトの進化に伴って自身もアップデートする。新たな技術の可能性を積極的に探り、実際の価値創出に結びつける。


「技術理解」とは、エンジニアのようにコードを書くことではありません。
IVRyのBizDevには、プロダクトが “どう動くか” を理解した上で、それを顧客のビジネスや業務に “どう活かすか” を考え、提案していくスキルが求められます。

⑪ 予算管理

IVRyのようなスタートアップでは、限られたリソースで成果を最大化することが常に求められます。
「予算管理」は、単なるコストコントロールではなく、LTV(Life Time Value:顧客生涯価値)やCAC(Customer Acquisition Cost:顧客獲得コスト)、さらに中長期の成長戦略も踏まえたうえで、投資とリターンのバランスを最適化するスキルです。


  • 定義

    • 財務的なリソースを適切に管理し、事業成長のために最適な投資判断を行うスキル。特にBtoBでは、LTVやCACといった指標を踏まえ、持続的な成長に向けた戦略的な資金活用力が求められる。

  • 行動指針

    • Beyond the Wall

      • 予算の制約を言い訳にせず、限られたリソースで最大の成果を生み出す方法を考える。既存のやり方にとらわれず、創意工夫で壁を越える。

    • Keep on Groovin’

      • 営業・マーケティング・開発に加え、財務チームとも連携しながら、持続可能な予算戦略を構築する。部門をまたいだ協働によって、事業成長に向けた最適な投資判断を行う。

    • Grab and Grit

      • 限られた予算の中でも、価値を生む機会を逃さず掴み、やり遂げる。短期の成果と中長期の安定成長を両立させる視点で予算を最適化する。


「予算管理」は、数値を扱うスキルであると同時に、会社や事業への責任感を体現する力でもあります。
IVRyのBizDevには、注力すべき領域を見極め、限られた資源を集中投下する “攻めと守り” のバランス感覚と、冷静かつ柔軟に意思決定するスキルが求められます。

⑫ コミットメント

新規事業の現場は、常に変化と不確実性の連続です。
そんな環境下でも、やり切る意志を持ち、成果に向けて粘り強く行動し続けるスキル──それが「コミットメント」です。
このスキルには、具体的な行動力だけでなく、役割や状況を超えて成果に向き合うスタンスやマインドも含まれます。


  • 定義

    • 自身の業務やプロジェクトに対して強い責任感を持ち、複雑な状況でも目標達成に向けてやり抜くスキル。特にBtoBでは、顧客のビジネスに主体的に関わりながら、長期的な信頼と成果を築く姿勢が求められる。

  • 行動指針

    • Beyond the Wall

      • どんな困難な状況でも諦めず、目標達成に向けて挑戦し続ける。状況に流されることなく、自らの意志で一歩を踏み出す。

    • Keep on Groovin’

      • プロジェクトの成功のために、自らの役割を超えて仲間を支え合う。全員が同じ目標に向かって進める、信頼のあるチーム環境を築く。

    • Grab and Grit

      • 機会を逃さず掴み、最後までやり遂げる責任感を持つ。成果にこだわり、結果に結びつける行動を積み重ねる。


「コミットメント」は、単なる遂行能力ではなく、どんな状況でも成果に向き合い続ける “覚悟” の表れです。
IVRyのBizDevには、スキル・スタンス・マインドを一体として備え、変化を言い訳にせず、やり抜くことが求められます。

さいごに

今回は、IVRy BizDevリレーブログの最終回として、IVRyにおける「BizDev人材のスキル定義」をご紹介しました。
ここで挙げた “12のスキル” は、単なる理想論ではなく、日々の現場で複雑な課題に向き合いながら培ってきた、理論と実践に根ざした “実践知” です。

IVRyのBizDevは、「売る」「広げる」だけにとどまりません。
事業やプロダクトをゼロから構想し、会社や組織を動かし、社会に価値を届けていく。その一連のプロセスすべてに、主体的に関与しています。
だからこそ、課題発見からコミットメントまで、 "12のスキル" が幅広く、そして深く求められるのです。

もちろん、最初からすべてのスキルを備えている必要はありません。
大切なのは、自分の現在地を見つめ、仲間とともに学び合い、挑戦を重ねながら一歩ずつ積み上げていくこと。
そのスタンスとマインドこそが、BizDev人材としての成長を支える力になると信じています。

そのため、IVRyにおけるBizDevのスキル定義は、現時点での私たちの実践をもとに言語化・体系化したものであり、今後も継続的に見直し、更新していくべきものと捉えています。
その意味でも、実際に試してみたご感想や、別の視点からのご意見・アイデアがあれば、ぜひフィードバックをお寄せください。
本記事が、新規事業開発の組織づくりに取り組まれている方々にとって、自社に必要なBizDev人材像を描き、採用・育成・評価を考える上でのヒントになれば嬉しく思います。

私自身、新規事業開発を “天職” だと捉えており、みなさんと共に学びを深めながら、BizDevのスキル定義をより良いものへと進化させていきたいと考えています。
企業や組織の枠を超えて、時には手を携え、互いに刺激を与え合いながら——
一緒に、大きな価値を創っていきましょう!


この記事を読んで「IVRyのことがちょっと気になるな」と思っていただけた方は、カジュアルなつながりから始めませんか?
IVRyでは以下の2つの方法をご用意しています。

① キャリア登録(情報収集をご希望の方に)
イベント情報や新しい募集ポジションなどをお届けします。まずは情報収集から、という方におすすめです。

② カジュアル面談(まず話してみたい方に)
IVRyの社員とざっくばらんに話す場をご用意しています。選考ではございませんので、お気軽にエントリーください。


関連求人はこちら

IVRyは急成長スタートアップとして、社員一人ひとりが多くの経験と成長の機会を得ながら、日々チャレンジを重ねています。
そんな環境の中で、未来を一緒に創っていける仲間との出会いを、心から楽しみにしています。


そしてもうひとつ、BizDevに関するイベント開催のお知らせです。

2025年4月22日(火)、次世代BizDevの在り方を本気で学べる場として発足した「BizDevKaigi」の記念すべき初回イベント、10→100のグロースを生み出す次世代事業開発に宮原が登壇します。

AI、M&A、BPaaSなど——多様化する事業開発をテーマに、
ラクスル株式会社株式会社kubell株式会社LayerX株式会社IVRyの第一線で活躍するメンバーが集結。
実践的なノウハウや経験談を、 “オフレコ” で共有します。

📝 登壇者一覧(敬称略)
ラクスル株式会社|執行役員 Marketing & Business Supply統括部長 木下 治紀
株式会社kubell|執行役員 兼 インキュベーションディビジョン長 桐谷 豪
株式会社LayerX|執行役員(バクラク事業) 牧迫 寛之
株式会社IVRy|VP of BizDev, Product Management 宮原 忍

ご興味のある方は、ぜひご参加ください!


いいなと思ったら応援しよう!