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ラサフラメナ登場人物、概念、施設等一覧

登場人物一覧


【アーシャ】


ラサフラメナ霊山都市で育った若き巫女。霊火との強い感応力を持ち、夢見の力に長けている。実兄:ジェイドとの絆は深く、誰よりも信頼している。薔薇が美しい季節の満月、カーラ・タルニの初火ういかの儀はアーシャが大人の巫女フラメナーラとして独り立ちする重要な通過儀礼。


【ジェイド】


アーシャの異父兄であり、夢見通達役フラメナールとして外界へ赴き、巫女が視たヴィジョンを伝える役目を果たす。カーサプリアンカを束ね、若い巫女たち、神官たちの面倒もよく見る。冷静で理知的だが、妹:アーシャへの想いは複雑で深い。占星術や各種占術にも精通する。占星術に詳しいのはザフール星天都市に留学経験があるため。


【ヴィアン】


海の方からやってきた謎多き少年。ラサフラメナ寺院特区に入るには霊火の許可が必要だが、ヴィアンは"大歓迎"を受ける。料理の腕が抜群で、ソーマノートの店主とタコの粉末料理を試作するなど、ラサフラメナに馴染む一面を見せる。


【グル・ユラ】


フラメナ霊山の修験者にして、ジェイド、セナ、ノアリ他、意欲ある者たちを指導するグル。中性的な佇まいと深い知恵を持ち、アグニア文殿での教鞭や霊山の儀式全般に携わる。慎み深く、よく笑い、淡々と深い真理を語る。プリアンカとは実はかつて深い仲だった。


【ミカール】


宝石文化が栄えるルベルアティア王国の王族。物質美と華やかさを重んじる国の中でも、彼は比較的もの静かで一途な人物。初火の儀でアーシャを競り落とし、真摯に想いを捧げる。加工された装飾を嫌うラサフラメナの巫女文化とは対照的な世界から来たが、アーシャの飾らない魅力に強く惹かれる。


【セナ】


フラメナールの一人で、ジェイドの同僚。ラサフラメナ霊山都市の東の外れの貧しい村の出身ながら、その容姿と機転で一目置かれる存在。護身術に長け、外交的で明るい性格。文殿に冷やかしで遊びに来た際、グル・ユラに才能を見出され夢見通達役となる。人懐っこいが観察眼は鋭く、状況を読む力に長けている。


【ノアリ】


元は巫女だったが、初火の儀を前に自殺未遂を起こし、特例として夢を視る側ではなく通達側のフラメナールへ転身。理知的で詩的な文体の報告書が特徴。語学に通じ、情緒の読み取りにも秀でている。摘んだ薬草が早く萎れるという謎の体質を持ち、霊性との関わりに不安を抱えているが、誰よりも努力家。


【エルカラ】


ラサフラメナの人気巫女。スレンダーな美貌と癒やしの夢見時間を与え、貴族層に人気。だが、内面ではアーシャへの形容しがたい感情を抱え、ジェイドに対して密かに好意を寄せている。時に意地の悪い言葉を投げかけるが、それもまた彼女の不安と欲望の裏返し。初火の儀以来、やや精神が乱れている。


【ミネルヴァ】


カーサプリアンカの幼巫女のひとりで、ザフール星天都市への留学が、最年少女性として初めて決まった少女。キブティエラの軍人であるソリルに片想い中。


【ソリル】


キブティエラ皇国から派遣されてきた、ラサフラメナ東駐屯地に滞在する若き軍人。特区のアグニア文殿を訪ねた際に、本棚の高い位置にある、ミネルヴァが取りたがっていた本を取ってあげてから、彼女のことが気になっている。


【プリアンカ】


故人。伝説的なラサフラメナの巫女であり、ジェイドとアーシャの母。美しさ、神性、官能を兼ね備え、かつてラサフラメナで最も崇敬された存在。遺した赤い石は、今でもアーシャのお守りのように大切にされている。グル・ユラとはかつて両想いだったが、互いの役割を全うする道を選んだ。


施設・概念説明等


ラサフラメナ霊山都市


霊山フラメナの麓に広がる霊的外交都市。夢見・占術・香・霊薬草などを通じて祈りと美を中心とした文化体系を持つ。特にフラメナーラと呼ばれる通過儀礼を済ませた巫女たちの精度の高い夢見と占術、そして官能の時間は交流国の権力者たちに絶大な信頼があり、霊山フラメナから遠くは離れられないフラメナーラに代わって夢見通達役のフラメナール(主に肉体の性別男性)が交流国に出張する形で届けることもある。主に「霊山区域」「寺院特区」「特区外」に分かれ、霊山区域とラサフラメナ寺院やカーサプリアンカ、パンチャグラハ温泉等がある寺院特区に入るためには霊火の祝福を受ける必要がある。霊山区域は特に霊性の高い者しか長く滞在できない。軍を持たず、争いは好まない人々が暮らす穏やかな都市だが、フラメナールたちの異国遠征やいざという時のために、友好国であるキブティエラ皇国の駐屯地が都市の東側にある。


カーサプリアンカ


ラサフラメナの巫女神官たちが生活し、夢見や占い、時に官能を依頼者に与える施設兼住居。アーシャをはじめとした霊性の高い少年少女たちはここで労働と寝食を共にする。天気の良い日は玄関を出て広がる、季節の花々が美しいプリアンカ庭園で占いを行う。夢見訓練用の香炉や、火に供える香材を作る作業場などがある。


ラサフラメナ寺院


フラメナ山の麓に位置する宗教的中枢。祈りを捧げ、霊火の儀式を行う場。薔薇月の満月カーラ・タルニの夜、アーシャの初火の儀が執り行われるのはこの寺院の特別室。水の堀で囲まれた石造りのベッド、浮かぶ蝋燭と薔薇の花、香炉の香りが霊性を高める空間を構成している。通常の参拝者は立ち入れない聖域もある。


パンチャグラハ温泉


フラメナ霊山の麓、ラサフラメナ寺院特区内に湧く、水星ブダ金星シュクラ火星マンガラ木星グル土星シャニの五つの泉からなる神聖な温泉。記憶、美貌、意欲、解放、内省をそれぞれ促し、沐浴する者を癒やす。カーラ・タルニ付近は金星シュクラ湯に、都市南西部にある植物園の薔薇が大量に投入される。


パドマ・モエの池


霊山の麓に広がる大きな睡蓮の池。恐怖、憎しみ、怒りの記憶を鎮める霊草パドマ・モエ(通称:スリープロータス)が水面に浮かぶ。瞑想や精神の静寂のために訪れる場所だが、ある事件を境に、忘れられない記憶の地となる。


ヴァーユラの丘


ラサフラメナの鳥葬が行われる、特区から北西にある丘。死者の遺体は迅速に解体され、聖鳥たちに捧げられる。ここでは涙は禁じられ、死は単に別世界への旅立ちとして受け入れられる。静かな覚悟をもって向き合う場所でもある。


アグニア文殿


ラサフラメナ寺院特区の東門付近に位置し、「知はすべてに開かれるべし」という理念のもと、比較的外部者にも開放されている。図書館、博物館、学校が統合された複合施設であり、霊火に関する記録や外界の書物が多く収蔵されている。グル・ユラや夢見通達者たちの活動拠点でもある。


ソーマノート


ラサフラメナ寺院特区にある詩的霊感レストラン。料理と香りを詩として捉える哲学のもと、外来者をもてなす空間。プライベートテラス席では「精霊たちの密会」をテーマにした演出がなされ、幻想的な時間を提供。普段は寡黙だが、探求心旺盛な店主兼シェフの姿勢が光る。


ラサフラメナ特区の門と霊火


外部者はここで霊火に迎え入れられるかどうかで、立ち入りの是非が決まる。歓迎が足りない場合でも、捧げ物をすれば霊火の評価が変わることもある。火に歓迎されれば、身分境遇に関係なく入場が許される。ヴィアンが通過した時、霊火が盛大に燃え上がり、歓迎されているのが明白だった。


東駐屯地


軍を持たないラサフラメナに代わり、友好国キブティエラ皇国から派遣された護衛兵が滞在するエリア。売春宿や酒屋が立ち並ぶ周辺は混血も進んでおり、文化的に多様な空間となっている。金色の肩章をつけた将軍クラスも視察に訪れることがある。


キブティエラ皇国


ラサフラメナ霊山都市から東方に位置する軍事と養蜂の国家で、厳格な階級制度と強固な統治機構を持つ皇帝制の国。戦術・外交に優れ、特に高級蜂蜜やマムシ系の秘酒の輸出と、戦士の養成で知られている。一部の軍人はラサフラメナに駐在して護衛任務を担っており、彼らの滞在地周辺には酒場や娼館が立ち並んでおり混血も進んでいる。皇国は秩序と力を重視しつつも、香や美食にも造詣が深い洗練された側面を持っている。


ルベルアティア王国


宝石と芸術を国家的価値とする美の王国であり、ラサフラメナの西方に位置する。国内には豊かな鉱脈が広がり、特にルベライト(赤いトルマリン)が名産。王族や貴族たちは美術、詩、装飾文化に深い理解を持ち、身に纏う宝石はその人の地位と精神性を象徴すると考えられている。物質的価値を重んじる風土から、ラサフラメナの飾り気ない霊性文化とはしばしば対照的とされる。


ザフール星天都市


天体観測と高度な占星術によって成り立つ都市であり、科学を重んじる知の拠点。山岳地帯に築かれたこの都市では、空が近い立地を活かし、天体の詳細な観測が行われている。住民の多くは学者で、論理と精密さを重視する文化を持つ。視力補助用レンズを名産品として輸出することもある。ラサフラメナとは異なる価値観を持ちながらも、ホロスコープの作成などで協力関係にある。


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