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【葬送のフリーレン】魔法について:魔法の歴史①

漫画「葬送のフリーレン」には様々な魔法が登場しますが、特に人類の魔法の進歩について、その歴史を整理し考察したいと思います。

対象は単行本全10巻97話までですので、ネタバレを避けたい方は読むのを止めて下さい。

注記:以下の記述では、人類と人間は分けて表記します。人類は、人間・エルフ・ドワーフを含む総称として用います。


神話の時代

神話の時代の時期・期間については、現時点では不明。

神話の時代での、魔法に関わる存在は主に以下の4つです。

  1. 女神様

  2. 賢者エーヴィヒ

  3. ゼーリエ

  4. 水鏡の悪魔

1.女神様

天地創造の女神様は、神話の時代を除いて、この世界の長い歴史の中で実際に姿を表したことは一度もない。

フリーレン、第3巻131ページ

女神様の魔法は聖典に記されていて、聖典の所持者しか使えない。そのほとんどは魔族の魔法と同じで原理がわかっていないんだ。

フリーレン、第4巻64ページ

上記記述にあるように、女神様は天地を創造したとされています。

また、魔法の一種である女神様の魔法の名前の由来にもなっており、おそらくその魔法の創造にも関わっていると考えられます。

女神様の魔法は聖典の所持が必須という特殊な魔法で、魔法と聖典がどのように関わっているかは、現時点では不明です。

2.賢者エーヴィヒ

賢者エーヴィヒの墓所から出土したものです。この魔導書には今は失われた死者の蘇生や不死の魔法が記されているとされています。

ハイター、第1巻47ページ

神話の時代に賢者エーヴィヒが作り上げた、この世界で唯一の魔族の心を操る魔導具。そのレプリカだ。

レルネン、第9巻105ページ

上記記述にあるように、賢者エーヴィヒは魔導書や魔導具など、魔法を補助する道具を作成していたと考えられます。

上記の魔導書に関しては、死者の蘇生や不死の魔法について書かれていなかったことが分かっていますが、魔導具に関しては、現代の技術でも作成することの出来ないものを作成していたとされています。

3.ゼーリエ

ゼーリエは人類の歴史上のほぼすべての魔法を網羅する生ける魔導書。この地上で全知全能の女神様に最も近い魔法使いだ。

リヒター、第5巻105ページ

大魔法使いゼーリエ。魔族がその恐怖を忘れ去る程大昔に存在した、神話の時代の大魔法使いだよ。

ゼーリエ、第10巻104ページ

上記記述にあるように、ゼーリエは神話の時代にも生きていたと、本人が現代にて証言しています。

また人類の歴史上のほぼすべての魔法を網羅するほど人類の魔法に詳しい大魔法使いであり、魔族と激しく争った過去があります。

4.水鏡の悪魔

私達はあの迷宮の主を”水鏡の悪魔”と呼んでいる。賢者エーヴィヒの英雄譚に出てくる神話の時代の魔物だ。

ゲナウ、第6巻41ページ

上記記述にあるように、神話の時代にも魔物は存在していました。

天地創造の際に偶然生まれたのか、必然で生まれたのか、それとも天地創造後しばらくして生まれたのかは、現時点では記述がありません。

ちなみに賢者エーヴィヒが魔族の心を操る魔導具を作成していたので、神話の時代に魔族も生まれたと考えられます。

その他

神話の時代の人類の英知の結晶であるとともに、魔法の論理的解明を捨てた最も原始的な魔法でもある。

ゼーリエ、第10巻103ページ

"呪い返しの魔法"に関する記述。

神話の時代にも存在し、ゼーリエ曰く最も原始的な魔法とのこと。その当時に言語化されていたかは分かりませんが、"呪い"という概念自体は認識されていたと考えられます。

"服の汚れをきれいさっぱり落とす魔法”です。…神話の時代に存在したとされる伝説級の魔法だよ。

フェルン・フリーレン、第7巻53~54ページ

"特権"によりゼーリエからフェルンへ継承された魔法です。

戦闘に直接使用する魔法ではありませんが、そのような魔法が神話の時代にもありました。

まとめ

ざっくり分けると、現在知られている中で、女神様が女神様の魔法、ゼーリエが人類の魔法、賢者エーヴィヒが魔導具の始祖に近い存在だったと考えられます。

また魔物・魔族とその魔法も神話の時代に存在し、それらに対抗する魔法も開発されていました。


統一帝国の時代

統一帝国の時代の時期については、約1000年前には存在したと言われています。期間は不明です。

統一帝国の時代での、魔法に関わる存在は主に以下の3つです。

  1. フランメ

  2. 魔王・魔族

  3. エルフ

1.フランメ

人類の魔法の開祖。フランメ自体がおとぎ話のようなものだ。

アイゼン、第2巻104ページ

皇帝が国を挙げた魔法の研究に許可を下ろしたそうだ。人間の文化圏では今まで魔法は魔族の技術であるとして、表だった研究は禁忌とされてきた。…大陸最大の統一帝国が魔法の研究と軍事転用を始めるということだ。周辺諸国が黙っていない。僅か数十年で魔法は大陸中に普及する。人類の誰もが魔法を使える時代がやってくるんだ。これは遠く無い未来に人類が魔王軍に抗う力を手に入れることを意味する。

ゼーリエ、第6巻103~104ページ

大魔法使いフランメが作り上げた結界魔法は今でも現役のものがある。

フリーレン、第9巻155ページ

上記記述にあるように、フランメは魔法の研究を全人類に開放した、人類の魔法の開祖と言われています。

フランメ自身は、結界魔法や魔力制限など、優れた魔法技術を後世に残してきましたが、魔法を全人類に共有し、研究を加速させることで、魔物・魔族と対抗する力を持たせるきっかけを作ったことが最も大きな功績ではないでしょうか。

2.魔王・魔族

玉座のバザルト。魔王軍の将軍の一人だな。軍勢を率いて集落を潰しにきたってところか。

フランメ、第3巻62ページ

魔族は個人主義の世界といっても、人類と戦うための最低限の組織的な繋がりを持っている。

フランメ、第3巻78ページ

彼の腐敗の賢老クヴァールが人生の大半を掛けて、人を殺す魔法を開発したように、…

リュグナー、第2巻186ページ

上記記述にあるように、統一帝国の時代には既に魔王は存在していました。

魔王がいつ誕生したかは分かりません。さらに魔王を頂点に組織化された魔王軍も編成しており、人類と戦っていたと言われています。

時代は違いますが、違う魔族の魔法についても広く共有されている記述も多々あることから、組織化による魔族の魔法の発展促進も少なからずあったのかなと推察されます。

3.エルフ

エルフを皆殺しにしろ。それが魔王様の命令だ。

魔族、第3巻67ページ

数がとても少ないからね。私だって同族を見たのは数えるほどしかないよ。私達エルフは長くは生きるけど、恋愛感情や生殖本能みたいなものが軒並み欠落しているからね。緩やかに絶滅していっているんだよ。

フリーレン、第2巻112ページ

魔導書の半分は古エルフ語なんだから読めなきゃ話にならないよ。

フリーレン、第8巻26ページ

はっきりとした理由は明言されていませんが、この時代に魔王はエルフを皆殺しにするよう命令しています。

実際フリーレンの村のエルフはほぼ全滅しましたし、現代のフリーレンも数がとても少ないことを言及しています。

それまでエルフが開発した魔法については、ゼーリエが継承したか、魔導書という形に残っていると思いますが、エルフの魔法研究はこの時代以降は急速に衰退したと考えられます。

その他

統一王朝期の迷宮のようだな。

デンケン、第6巻8ページ

統一王朝と統一帝国が同一だと仮定すると、少なくともこの時代には迷宮作成が行われていた。

しかも神話の時代の魔物を使って。凄い魔法技術だ。

大陸の遥か北の果て。この世界の人々が天国と呼ぶ場所魂の眠る地にたどり着いた。そこは多くの魂が集まる場所で、私はかつての戦友達と対話した。この世紀の発見は魂の研究を飛躍的に進歩させるだろう。

フランメ、第1話184ページ

真偽の程はまだ分からないが、この時代にフランメは死者との対話を経験していた。

魂の研究が魔法とどう関係しているかは不明だが、なんとなく死者の蘇生や不死の魔法に繋がるのではないと推察する。

まとめ

統一帝国の時代では、フランメの登場とエルフの衰退を起点に、人類の魔法の研究の中心が、エルフから人間へと移ったと考えられます。

また、少なくともこの時代には魔王は存在し、組織化された魔王軍と人類が争っていました。


それ以降の時代(魔王討伐の時代、現代)については別記事にてまとめたいと思います。

長くなりましたが、最後まで読んで頂きありがとうございました。

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