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文化人物録84(加藤訓子)

#加藤訓子 (打楽器奏者)
→愛知県豊橋市出身。桐朋学園大学研究科修了後に渡欧、ロッテルダム音楽院を首席で卒業。三善晃、武満徹、スティーヴ・ライヒやアルヴォ・ペルトをはじめ、著名な作曲家や演奏家と数多く共演。古典から現代作品まで幅広いレパートリーを持ち、優れた音楽的洞察力と表現力、卓越した身体能力が創り上げる演奏スタイルが高く評価されている。
サイトウキネンオーケストラ、アンサンブル・イクトゥス(ベルギー)、アンサンブル・ノマドなど内外のグループへ参加後、ソロ活動に重心を移す。2011年 スティーヴ・ライヒのカウンターポイント代表作を世界で初めて打楽器へ編曲したソロアルバム「kuniko plays reich」を英リンレコーズより世界同時発売。ライブ版公演は、サントリー芸術財団より第十二回佐治敬三賞受賞。
2013年 第二作目としてリリースしたアルバム「CANTUS」は、エストニアの巨匠 #アルボペルト の代表作4曲を同氏監修のもと編曲、第26回MPCJ(ミュージックペンクラブジャパン)音楽賞最優秀録音賞受賞。2015年ヤニス・クセナキスの大作「プレイアデス」とソロ作品「ルボン」をフィーチャーしたアルバム「IX」をグローバルリリース。日本レコードアカデミー賞録音部門及び現代音楽部門にダブルノミネートされる。

2017年ソロアルバム第4弾「B A C H」をリリース。リンレコーズ2017年間ベストアルバムへ選出。国内では、第10回CDショップ大賞2018(クラシック部門)受賞。2018年愛知県芸術劇場のコミッションにて ダンス作品「DOPE」の音楽監督を担当、スティーヴ・ライヒ「ドラミング」を世界初のライブソロ+テープで初演。 英国スコットランドの高音質で知られる世界的レーベル「LINN」からCDを出す唯一の日本人アーティスト。パール楽器・アダムス社グローバルエンドーサー。  豊橋市特別ふるさと大使、米国在住。

加藤さんとは何故か妙な場所でお会いしている。最初が今回の新作CD試聴会で、高性能オーディオでCDをかけて聴いた後、加藤さんのお話を聞くというもの。オーディオのイベントに行くのはこの時が初めてだった。

また、神奈川県の相模原市にある相模湖交流センターという湖畔にある多目的ホールに行くと、下見&練習中の加藤さんに偶然お会いした。つまり、滅多に行くことがないところでお会いする。

それだけに、加藤さんは僕としても印象の強い音楽家の一人である。CD試聴会の際はバッハ作品を聴いたが、バッハの音楽も加藤さんが演奏すると一気に高尚な音楽へと変わる。

さらに、#クセナキス や #スティーヴライヒ を演奏すると、加藤さんの動きを一瞬も見逃せないほど目が文字通り釘付けになる。言うなれば、何者かが憑依している感覚なのである。

ここまで来ると音楽家というより神聖なアスリートのような感じがする。きっとローマのコロッセオでかつて戦っていた戦士やアスリートなどはこんな感じだっただろうな、と思う。

*CD試聴

(加藤)リンレコードから4作目の作品が出る。これまでライヒ、ベルト、クセナキスの曲は多重録音により発表したが、結局独創した中の作品だ。6月23日に世界リリースされたが、日本は1ヶ月前に先行販売になった。無伴奏チェロ組曲第1番は空間や響き、ためのようなものが極めて重要な要素。

演奏自体はエリトリアの教会で録音された。マリンバの音は低音から高音まで長い音になる。音を聴いてもらえれば音が静まった深夜方早朝にかけて録音した。自然に欧州の教会で行われている短い音楽を知って欲しい。

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