闇 522(身内でコロナ感染編)
闇 522(身内でコロナ感染編)

2026/04/12 sun
※この作品は、因果律に業を混ぜた小説です
前回の章

二千二十一年五月一日、土曜日仏滅、八十八夜。
今月から中番へのシフト変更。
昼の三時から夜の十一時までとなるが、時間調整で本日は休み。
世間一般はゴールデンウイーク真っ最中。
でもこのコロナ渦のせいで、街全体に活気がない。
やる事も無く大久保通りをブラブラ歩く。
スポーツジムオアシスは、緊急事態宣言の為一時閉館中。
自分一人でこの退屈な休みをどう過ごせばいいのか?
とりあえず腹が減っていたの為トンカツにいむらで、しゃぶしゃぶを食べる事にした。

このぐらいの料理ならキッチンさえあれば、すぐ作れるのにな。
アスクルームのビップルームで月に七万円払うのと、マンションを借りるのは、どのぐらい違うのか?
またこれも欲の一つになってしまう。
地獄よりは平穏無事がいい。
しかしその平穏が続くと、また違う刺激を求める俺。
前の職場ラッキーハウスよりは断然マシ。
今のレディに不満など無い。
だが遣る瀬無いこの気持ちは、一体何なのだろう?
二千二十一年五月二日、日曜日大安。
新大久保駅向かいにある四川料理『川覇王』へ入り、よごれ鶏定食を注文。
四川料理といえば辛いイメージがあったが、一口食べてみる。

ちょっと辛過ぎて、これ以上食べるのが無理なレベル。
フェイバリットでこの事を投稿すると、地元の先輩櫻井さんからコメントが入る。
『よだれじゃない? 店によっては八角が強かったりと中々合うのがない。 櫻井弘幸』
よごれ鶏ではなく、よだれ鶏だったか。
自身の博識の無さを覚えつつ、俺はレディの中番出勤でアスクルームを出た。
メンバーのガラッと変わった中番。
店長の斉木は固定なので、小西よりは働きやすい。
しかし初期に入った頃のここで働かせてもらっているという感謝を忘れてはならない。
人間、弛んだ頃が一番危険になるのは、過去の経験で嫌というほど自覚していた。
二千二十一年五月三日、月曜日赤口、憲法記念日。
ジムも再開しない状況の中、食事ぐらいは少し遠出して歩くようにした。
小滝橋通りをひたすら歩き、因縁の競馬狂佐藤充の事務所の近くを通る。
バッタリ会うのも嫌だったので、大通りから離れるように狭い道へ行く。
赤い看板の札幌ラーメン『大富』という店を見つける。
大明飯店のような町中華だろうか?

品数も多く、メニューを見るだけで好感が持てた。

味噌ラーメンと炒飯のセットを注文。
安くて美味しい店だ。
アスクルームから距離がなければ、毎日でも通ったのになと思う。
二千二十一年五月六日、木曜日先負。
あまり遠出で浮気ばかりするのも罪悪感を覚え、いつもの大明飯店で昼食。
ニラ炒め定食と餃子を注文。

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