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みくまゆたん様の「あなたの懸賞金を決めて下さい」について語る(創作大賞2025感想)

こちらの記事はみくまゆたん様の創作大賞2025応募作「あなたの懸賞金を決めて下さい」について語る記事となっております。

以後の記述に未読の方視点でのネタバレがある可能性がありますので、作品の核心の部分に触れてしまう前に、是非とも先に本編をお読み頂きまして、この記事に進んで頂ければと思います。作品はこちら↓から。


とても「エンタメ原作部門」らしい作品。


「あなたの懸賞金を決めて下さい」はTalesからの創作大賞参加、エンタメ原作部門の作品となっております。作者はみくまゆたん様。

Talesの推薦レビューでも語らせて頂いてます。

みくまゆたん様はライターとしてご活躍されていてドラマ・映画などのレビューも普段から書かれているからか、とても「映像作品として完成形のイメージが浮かぶ」作品に仕上がっています。ドラマ・映画・アニメ、媒体は色々とありますが、映像として見たいなと思わされるところ、まさに「エンタメ原作部門」向けだなと。

主人公の逃亡シーンのドローンが飛行しながら追いかけてくる様子など、とても映える臨場感が出るシーンになりそうで、映像を作る側のスタッフさんが喜びそうな気がします。

そして主人公や他の登場人物も、それぞれ苦悩するシーンや熱っぽく演じたり、逆に淡々と恐ろしく演じるべきシーンもあるので、「この人に演じて欲しい、この人がこのシーンをやっているの見てみたいな」と、人によっては既に特定の俳優さんや声優さんや絵柄などの姿や声で想像されている読者様もいらっしゃるのでは。

どうですかね、テレ東さんあたりでの映像化など……?(チラッ)

10年後という近未来のディストピア設定も、世界観に合っていてベストの選択だなと。100年などの「ずっと遠い未来のこと」ではなくかなり近い未来な分、現在の私たちと地続きであることが明示されるため、とてもリアルな社会的風刺にもなっている作品とも思います。

他の人への思いやりの気持ちなど「優しい視線」がなくなってきているのでは、と感じられることもある昨今。そしてこれから10年間の時を経てこの状況がますます進んでいき、ついには街で直接出会いその人の言葉をもって共に語り合うことさえやめてしまう人々……という「現実味が強いディストピア」がそこにあります。

そんな世界観の中で、しかし主人公はまだ「他人の気持ちを汲む」というやり方で日々のライターの仕事をしています。本人はその尊さ・貴重さをほとんど自覚できていないのですが、彼はその尊さによって「私はあなたに救われたから」と語る人にその命を救われることになります。

そして残酷でありながらもまだ完全には人への想いを失ってはいない、もがき苦しむ主人公以外の登場人物も。何しろ「語り合う」ということを忘れてしまった人々の会話なため、主人公には全く伝わらなかったり主人公も相手も語らなかったり、今合意していても今後の経緯次第で意見が変化する可能性もあるわけですが、「まだ人に対する思いが完全に消えたわけではない」ところが、この作品の唯一の希望なのだと思います。

これは完全に余談ですが、「10年後のファッションの流行りどうなってるんだろう、みんな引きこもって家から出てこない設定だけど。たまにしか人と会わないからこそ、人と会う時は厳格にAIスタイリストによるファッションチェック!!とかあるのかもしれない……?」などと思わず想像してしまいます。みくまゆたん様がファッション系の記事もよく書かれているので。笑。

これも映像化の際に「スタイリストさんやイラストレーターさんなど、衣装・小物の演出を担当するスタッフさんがどういう服持ってくるんだろう」と気になりますね。笑。

主人公としてかっこよくて、動きやすくて、しかし超未来的な突飛な服ではなく、でも今の感覚で「10年後っぽい上にオシャレ!!」と感じられるフリーのライター男性っぽいもの……。やっぱり映像で見たいですね~。少なくとも、今みたいなビッグシルエットな服の流行は完全に終わっていそうです。

小説というものはどうしても文字情報なので、「文字を読んで頭の中でイメージを組み立てて……」みたいな作業を読者が各自の脳内で行うわけですが、この作品はわりとダイレクトに映像がパッと浮かぶので、この「映像的なリアルさを文章でダイレクトに伝えられる」というのは、みくまゆたん様の作風の重要なところかもしれません。

あと「逃亡者本人が、自身を捕らえて得られる懸賞金と逃亡期間を自分で決める」というのがとてもキャッチーで、題名の時点で「おっ?逃亡系エンタメ、面白そうだな」と惹かれてクリックした方も多い気がしました。

これも「たくさんの記事から自分のものを見つけて見てもらう」ことが大切なライターのお仕事をみくまゆたん様が日々やっているからこそ、シンプルでありながらも、読者の中にある「エンタメ的な感覚」にドンピシャな刺激を与える題名とあらすじになっていると感じました。

感謝、鰯野の作品にも感想を頂いています。


みくまゆたん様からは私の創作大賞2025参加作「私、noteやっています」にもTalesにて推薦レビューを頂いています。ありがとうございます!!

↑こちらの作品の推薦レビューを頂きました。

上げてすぐ一番にレビューして頂いたので、「どうなんだ、大丈夫なのか、この作品……」などととても不安に思っていたタイミングでした。「noteの世界には色んなnoterがいるよ、各自が色んなことを考えて色んな記事を書いているよ」ということをやりたかったので、「どんな人が、どんな風にnoteを使うんだろう?」というところ、伝わっていて嬉しかったです。



お読み頂きありがとうございました。よろしければスキ・コメントなど頂けると嬉しいです!

作者・鰯野つみれのNOTEのサイトマップは以下↓となります。




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