本編5前半『反省文とお風呂場掃除』~白雪姫と25人の小人たち~
エピソード5 前編 『反省文とお風呂場掃除』
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廊下に貼られた給食の献立表を見ると、今日はクリスマスの特別メニューになっています。
なんと、天ぷら。そしておやつはショートケーキ。
ああ、なんて素敵なのでしょう。税金でショートケーキなんて食べていいのでしょうか。
私は半分スキップしながら大広間に戻りました。
最近の自由時間のお気に入りは、献立の確認と、読書、曲を聞くことです。
古いラジカセとヘッドホンが1つあり、1日1回タイマーで決められた分数だけ曲が聞けるのです。
殆どが古い曲で題名も知らなかったけれど、一つだけbacknumberのCDがあり、ハッピーエンドを何回も泣きながら聞き返していました。
やっぱり学校に行きたい。友達に会いたい。
一度きりの高校生活です、逃したくない。
そして、学校に行くためには…家に帰るしかない。
出来るならば、一時保護所の期間が終わったらそのまま児童養護施設に入るのが1番本望だけれど、児童養護施設の空きがなく、その間は保護所で順番待ちをすることになります。
今待っている子は半年待ちだと福祉司さんが教えてくれました。
私はちらっと、半年待ちの子であろうお姉さんを見ました。18歳くらいでしょうか。褪せた髪の毛にはまだらに茶髪が残っています。日記の振り返りの時、いつも声を押し殺して泣いている子でした。
今でさえ、進級に必要な日数ギリギリなのに、半年以上待つことは難しい。
学生寮のある高校なので、寮に入ることも検討しましたが、途中からの手続きはかなり難しいということ。キッチンなどは無いので、大好きな料理が出来なくなることが少し嫌でした。
料理のことを考えられるほど、所詮私は能天気だったのです。
その日の福祉司さんの面談は長引きました。
親は怒らないでしょうか。と私が聞くと、
『 雪ちゃんが保護されてる間にね、親は家庭訪問や事情聴取があるんだけど、全部応えてくれたよ。
おうちに1秒でも早く帰ってきて欲しいって。』
と言われました。
どこか誇らしい気持ちになりました。
私の頭で考える母親というのは、優しいのです。
意見のない私を全部リードしてくれる存在で、そのリードが縄だろうが優しい手だろうが、どうって事ないのです。
保護が終わって、おうちに帰って、それでもダメだったら死ねばいいやと思いました。
死ねば全て、解決するのですから。
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このお話を書くのは少し辛いけれど、
頑張って最後まで書こうと思ってます📖
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