1杯のコーヒーに 大きな意味がある
仕事から帰宅してホッと一息、コーヒーを淹れる。
夕食づくりの前の、貴重な休憩時間です。
コーヒーの淹れ方は、歳とともに変遷してきました。
一人暮らしを始めた頃は手軽なスティックタイプ、その後はインスタントコーヒー、バリスタのコーヒーメーカーを利用していた時もありましたが、
最近は、コーヒー豆を買って、ミルで挽いて、先が細くクネっと曲がってるドリップポットで淹れています。(時間の余裕がある時だけですが)
「ていねいな暮らし」からは縁遠い私が、ていねいなコーヒータイムを楽しむになったのは、
「珈琲工房まめ福」の方のお話を聞いてからです。
今回は、そんなコーヒーの背景に広がる、世界のお話。
※利害関係があって宣伝するための記事ではありません。自分が「いいな」と思うもの、知って学んで「伝えたいな」と思うことを紹介する目的で書いています。
コーヒーが自分のもとに届くまでのこと、全然知らずに飲んでいた
コーヒーの価格って、実はニューヨークなどの国際取引市場で決められているのだと、ご存知でしたか?(←もちろん知らなかった人)
石油や金などと同じ、先物取引で決まるのだそうです。
一方で、コーヒーの約8割は、途上国などの小規模農民の手で栽培されています。
そのため多くの生産者は、作ったコーヒーの価格を自分で決めることができません。
「生産にこれだけコストがかかったから○円で!」みたいな話ができないということ…。
生産に見合った対価を得ることができず、貧困から抜け出せないコーヒー生産者が多いのが現状だそうです。
(全然知らなかったです…)
フェアトレードと民衆交易
まめ福では、「フェアトレード」や「民衆交易」のコーヒー豆を仕入れて焙煎しています。
「フェアトレード」は直訳すると「公正な貿易」。
生産者が正当な対価を得て、安定した暮らしを築けるようにする取引の仕組みです。
上のコーヒーに限らず、バナナや紅茶などもそうですが、正当な対価が支払われず搾取されている労働者は、世界中にたくさんいます。
生産者が作ったものを、搾取せずに正当な対価で取引することは、生産者の持続可能な生活に繋がります。
フェアトレードは、世界の貧困問題の解決につながる貿易の仕組みの一つです。
実は、フェアトレードには、少し思い入れがあります。
高校3年生の時、フェアトレードの会社と一緒に開催したチャリティーコンサートで、スタッフをしたことがありました。
その中で、「フェアトレードって何?」の説明をする寸劇をしたことがあるのです。
何かを買う時に、その品物の向こう側にどんな世界が広がっているのか、考えたこともなかった当時17歳の私にとって、フェアトレードとの出会いは大きな感動でした。
さらにまめ福は、「民衆交易」にも取り組んでいます。(この言葉、私は初めて聞きました)
「民衆交易」は、生産者と消費者が直接つながり、現地の生産者が自分の力で収入を得て、自立することを支える取り組みです。
そして、生産者と消費者が相互に支え合う関係を目指しています。
実際に、まめ福のスタッフが昨年東ティモールへ行ってきたそうで、現地での様子を写真を交えて報告してくれました。
2002年に独立した東ティモールは、全人口の約50%が貧困ライン以下で暮らしており、乳幼児の栄養失調率も深刻です。
平均年齢は、20歳…。
現地では、小さなコーヒー農家のもとをまめ福のスタッフが訪れ、日本で東ティモールのコーヒーがとても人気があり、たくさんの人が美味しく味わっていることを伝えてきたそうです。
生産現場を直接見て、課題も感謝も直接話すことのできる顔の見える関係性。
そこで作られたコーヒーが、海を渡って私たちの元に届いている。
コーヒーを飲むことで、東ティモールの人の生活を支えることにつながるのだと知り、とても嬉しい気持ちになりました。
お買い物は、何を/誰を応援するか、どんな社会になっていってほしいか、を選ぶ、小さな投票だと感じます。
自分の子どもたちの健やかな成長を願うのと同じように、写真で見た東ティモールの子どもたちも、健やかに育っていってほしい。
何か大きなことはできなくても、買い物を通じてできることがあるのだと、勇気をもらいました。
「1杯のコーヒーに、大きな意味がある」
報告の最後に言われた言葉が、とても印象的でした。
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生産者を支えるとか、いろんな理念を横に置いておいたとしても、
まめ福のコーヒーは、抜群に美味しいんです。
カ○ディや無○良品のコーヒー豆も買ったことがありますが、味も、鮮度も(ミルで挽いてお湯を入れたときの泡の出方が違います!)、豆の美しさも、あまりに違って驚くほどです。
海外から入ってきた生豆を1つ1つ手作業で見て、欠点豆を取り除いたり、
焙煎の際には、その日の温度や湿度などによって焙煎方法を調整し、きちんと「いつもの味」に仕上がっているかテイスティングしたり、
美味しいコーヒーを届けるためのこだわりの賜物だと思います。
関西の生活クラブで注文できる他、ネット販売もしているようですので、機会があればぜひ飲んでみてください。
※すべての生活クラブで注文できるわけではなく、注文できるのは以下の単協です。
生活クラブ生協大阪
生活クラブ京都エルコープ
生活クラブ奈良
生活クラブ滋賀
生活クラブ都市生活
エスコープ大阪
まめ福のInstagramはこちら↓
日々の買い物で、何を選ぶか。
家計との兼ね合いもあって、全てを理想通りにはできないのが現実ですが、
作られる背景に想いを馳せながら、"小さな投票"を続けていきたいと思っています。
それが、子どもたちの生きる未来のために、繋がっていくと信じて。
