じぃじ、ばぁばという呼ばれかたは好きじゃない
「じぃじ、ばぁば」
いつの頃からこのような呼び方が世間一般でのあたりまえのようになっていた。
かつては「じいちゃん、ばあちゃん」だった呼び方はほど使われなくなり、「じぃじ、ばぁば」呼びが、敵性外来生物のようにあっというまに旧来の呼称を駆逐していった。
このようないささか悪意ある表現で書いていることから察していただけると思うが、自分はこのじぃじばぁば呼びが好きではない。
そもそもの語源については諸説あるようだが、研究も進んでいるようではある。概ねここ最近であることや地域差があるらしい。
また、そもそも幼児は「伸ばす音/短い音」が話しづらいため、幼児語としては「じ/じぃ」ではなく「じぃ/じ」。あるいは「じぃ/じぃ」が使われるケースが多いのだそうだ。
いずれにせよ、今後さらなる研究で言語学的な位置づけは分かってくるだろう。自分の知的好奇心のアンテナも思いきり立ちまくっているので、興味深く成り行きを見守るつもりである。
が。そのような理論的なことは置いておいて、この呼び方、いかがなものだろうか。
やわらかい音感なので好ましく感じる人も多いようだが、はたしてそれでいいのか? と。
この居心地の悪い感情はどこからくるものなのだろう。ようするに恥ずかしいということなのか。自分でもよくわからない。
「じぃじ、ばぁば」という言葉自体にはなんら思うところはないし、可愛らしい言葉だなあと思っているし、幼児からそう呼ばれてもなんら含むところはない。ただ、まわりの大人まであたりまえのようにそう呼んでくる現状に引っかかりを覚えているのだ。
まあ百歩譲って他者からそう呼ばれてしまうのはまあ仕方がないかもしれない。そこは許容する。だが、自分から自分のことを「じぃじ、ばぁば」と呼称するのはなんか負けた気がしないか。
自分がそのように呼ばれることはおそらくしばらくないのだけれど、そして自分の価値観がごく少数派の意見であることも承知のうえで、ここは抗っていきたい。
「じぃじ」ではなく、「ジジイ」と呼んでもらいたい。
(音感的には承太郎がジョセフ・ジョースターを呼ぶときの感じで)
でも、本当にそう呼ばれたら「無礼者!」と怒鳴りつけるに違いない。めんどくさいジジイここに爆誕である。やれやれだ。
初出 25年5月24日
