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朝礼がマンネリすぎるのでBINGOしてみた


2019年に入社してから数年。弊社の朝は、株式会社コスモ教育出版の『13の徳目』を使った朝礼から始まります。

13の徳目(株式会社コスモ教育出版)

かれこれ数年このルーティンを続けていると、ふと思うのです。
「この話、何十回と聞いたな……」

「人には親切に」「何事も前向きに」「責任感を持って仕事をする」。
語られる内容はどれも普遍的で、社会人として素晴らしいことばかり。
でもあまりにも正論が繰り返される毎日ははっきり言って退屈です。
猛烈にマンネリなのです。

そこで私は、ひとつの仮説を立てました。
「朝礼で言うこと大体同じなら、発言内容を予想してBINGOできるんじゃないか」

朝礼BINGOの準備

思い立ったが吉日。
1月の月間テーマ「責任感を持って取り組もう」と各週の質問内容を元に、社員が言いそうなキーワードを24個考えました。

ちなみに1月の週ごとの質問は下記の通りです。

  1. 責任感を持って対応したと言える仕事は?

  2. 責任を果たすために意識していることは?

  3. お互いに責任を果たすための工夫は?

  4. さらに責任感を高めるために取り組みたいことは?

実際に作成したビンゴカード

まず1週目の質問「責任感を持って対応したと言える仕事は?」では、体験談を話す可能性が高いと考え、規模が大きい案件、短納期、修正が重なる、プレッシャーというキーワードを入れました。

2,3週目の「責任を果たすために意識していることは?」「お互いに責任を果たすための工夫は?」に対しては、目的を明確にする、報連相、ダブルチェック、スピード感、認識の擦り合わせといった具体的なアクションを予想。

4週目の「さらに責任感を高めるために取り組みたいことは?」では、現在進行形の取り組みについて話すだろうと思い、AI、失敗しても良い、評価制度、ナレッジ共有といった社内のトレンドワードを選んでみました。

ちなみにこの24個のキーワードを考える作業、かなり骨が折れます。
最後の5個ぐらいは『13の徳目』や経営計画書を辞書のように使い、何とか埋めました。

1ヶ月間の観測結果

第1週:絶好調の滑り出し

予想通り、過去の苦労話(短納期・プレッシャー等)がポンポン飛び出し、一気に7枠が埋まりました。幸先の良いスタートです。

第1週を終えたビンゴカード

第2週:停滞と「被り」の壁

ここで「マンネリ」の洗礼を受けます。
弊社は毎日チーム分けが変わるため、話が被っても気にしない空気があります。
その結果、「目的を明確にする」が2日連続で登場。
期待したほど枠が空かず、わずか2枠

第2週を終えたビンゴカード
新しく2枠しか空かなかったが奇跡的にリーチが出る

第3週:待望の初BINGO

ここで「AI」「失敗していい環境」といった、最近社内でホットなワードが的中。新たに5枠が埋まり、ついに1つ目のBINGOが成立しました!

第3週を終えた後のビンゴカード
「役割を明確にする」が見事命中しBINGO

第4週:自力での突破

最後はリーチがかかっているキーワードを、自分が指名された日に狙って発言し、2つ目のBINGO。
しかし、それ以外は既出のキーワードと予想していなかったキーワードで、この週空いたのは自分で発言した「自分から動く」だけでした。

最終結果のビンゴカード
2BINGO

「朝礼BINGO」のメリット

遊び半分で始めたBINGOでしたが、意外な副産物がありました。

1. 毎朝の「準備」から解放される

本来は毎日朝礼前に発言内容を用意しておくものですが、BINGO用に24個のキーワードを用意しておけば、それがそのまま「話のネタ帳」になります。
キーワードが軸にあるので、いつもより話しやすく感じました。

2. 予想だにしない他人の話を「高く評価」できるようになった

「あ、その視点は予想してなかった」
「それめっちゃ出るワードなのに何で入れなかったんだ」
という風に、他人の発言に対して「やるな……!」とポジティブな驚きを持てるようになりました。
意外な人物を意外なところで評価する機会を作れるのが、朝礼BINGOの良いところだと思います。

なぜ朝礼はマンネリ化するのか?

冒頭で普遍的な正論がテーマだからマンネリ化する仮説を立てましたが、今回の実験で、人間は「最近聞いた言葉」をフックに話を作りがちだということに気がつきました。
前の週に出た言葉が別の週でもリピートされる。
この連鎖が、BINGOの難易度を上げ、同時にマンネリ感を生んでいた正体でした。

弊社の朝礼には、おそらく「ポジティブな言葉を口にし続ければ、脳の神経回路が書き換わり(神経可塑性)、自然と思考も前向きにアップデートされる」という狙いがあります。

しかし、本来なら脳をポジティブに書き換えるはずの「言葉」たちが、同じ内容、同じフレーズの無限ループに陥ることで、もはや中身のない「音」へと変わっていきます。
脳をハックするどころか、繰り返される定型文に脳が適応しすぎて、逆に思考が停止し「退屈なルーティン」になり果てているのかもしれません。

このことを裏付けそうな実話を1つ。
朝礼冒頭では毎日、「月間テーマとテーマに沿うことのメリット」を司会が音読します。
24個のキーワードの内、「スピード感」「信頼」はここから選んだのですが、これらが空くことはありませんでした。
毎日読み上げているにも関わらず、あまりにも機械的で記憶に残らなかったかもしれません。

朝礼の未来やいかに

とはいえ、弊社の環境では当分朝礼が無くなることはないでしょう。
いかにこの朝礼のマンネリを打破できるのか考え続けるしかないのです。
とりあえず5つ以上のBINGOを目指すことにします。

今回はデザインとは直接関係しない雑談でした。
次回はまたデザインに関する話ができればと思います。

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