時をかける少女
ロウバと呼ばれるのは
何歳になってからだろう
ロウバは考えてみた
ワタシが子供の頃は
60代から70代からは
そう呼ばれていた
気がする
今ではそれではロウバと呼ばれるには
若すぎる
不思議なことに
ロウジイとは
誰も呼ばれない
男女差別ではないか
ロウバが
優しい少女になるには
あとどれだけ
時間がかかるのだろう
あとどれだけ
夢を見ればよいのだろう
母という夢に梯子をかけ
母から出てゆかなければならない
少年はいつも脱出に失敗する
見たい夢は夢ではない
夢の中では
行きたい場所には行けない
逢いたい人には逢えない
少女は時をかける
ロウバは長い夢を見続ける
『クララとお日さま』の
クララのように
