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細く長く

演歌の話をしたいのではない。ニコラス・ケイジ主演の映画、マッチスティック・メンとゆー映画の話だ。マッチスティックとは、マッチ棒の事らしくて、ヒョロヒョロした男性を指している。まあ、ニコラス・ケイジはそんな体型だが、それ以上に主人公のキャラクターが強迫性障害に悩む詐欺師なのだ。この設定自体がなんだかちょっと笑いを誘うのだが、私は、この主人公が通院しているクリニックで叫ぶセリフが好きだ。「わかるか!オレは拳銃でアタマを撃ち抜きたいんだ。だけど、そうしたら、絨毯が血で汚れるだろう!?だから、出来ないんだ!」あいまいな記憶なので、詳細は異なるかもしれないが、だいたいこんな感じの内容だったと思う。個人的にニコラス・ケイジとモト冬樹ってちょっと困った感じの顔が似ていると思っている。その困った顔が最高に困った顔で怒りを滲ませて叫ぶのだ。そもそも死んでしまえば、死んだ後の心配なんて必要ないのに、それでも何処までも考えてしまって身動きがとれなくなるヒョロヒョロとした男。そんなに、しんどいなら、詐欺師なんて辞めてしまえばいいのに、辞められないプロフェッショナルなか弱い主人公。どこかコケティッシュな表情。ちょっと笑ってしまって、何処か切ない。けれど、人生って誰しもそんなもののような気もする。自分の事だけではなく、誰の人生も。そして、細く長く続いていくのだろう。それこそ、マッチ棒みたいに。疲れた時に、いつもふと思い出す映画のワンシーンだ。

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