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【もうすぐ開幕】ビアズリーざっくり早わかり

もうすぐ27年ぶりの大型展覧会

2/15から東京・丸の内の三菱一号館美術館で開催される《異端の奇才——ビアズリー展》は間違いなく今年必見の展覧会。
2017年に新潟や宇都宮で『ビアズリーと日本』が開催されていましたが、会期も短く訪問しそびれた記憶があります。
東京でのビアズリーの大きな展覧会は、1998年に没後100周年企画として開催されたのが最後のようでした。今回は27年ぶりです。この機会をお見逃しなく!

日本ではモネやゴッホ、ルノワールほどメジャーではないですが、作品を目にしたことがあったり、初めてでも既視感を覚える人も多いかもしれません。
ビアズリーの基本についてまとめてみようと思います。


ビアズリー基本データ

名前: オーブリー・ビアズリー (Aubrey Beardsley)
生没年: 1872年8月21日 – 1898年3月16日
国籍: イギリス
職業: 画家、イラストレーター、デザイナー

ビアズリー人生ざっくりまとめ

①芸術に理解のある両親のもとに生まれる。生まれつき体が弱く、6歳で結核を発症。

②幼少期から芸術の才能あり。美術学校にも少し通って基礎を学ぶが、独自の探求で独自のスタイルを確立。

③オスカー・ワイルドの戯曲『サロメ』の挿絵でブレイク。絵だけでなく雑誌の挿絵や戯曲の挿絵、舞台衣装なども手がけた。

④結核のため25歳で死去。画業は約5年と短いが、当時の芸術界はもちろん現代にまで大きな影響を与える存在に。

作風や特徴

⑤黒と白を基調とした線画。大胆な構図と緻密な装飾を融合させた作風。

⑥挑発的なテーマやエロティックなテーマを多く描いており、19世紀末当時の道徳観では受け入れられなかったことも。

⑦日本の浮世絵やラファエル前派から影響を受けている。ビアズリーと同時代に流行していたアール・ヌーヴォーに対しては影響を与えた側。

⑧現代の区分では「世紀末芸術」「象徴主義」「耽美主義」「退廃芸術」「怪奇趣味」などに分類されることが多い。

代表作とされる作品

⑨《サロメ》挿絵
オスカー・ワイルド作の戯曲《サロメ》の挿絵で一躍有名に。

戯曲《サロメ》より《踊り子への褒美》 1894年

⑩《The yellow book》
イギリスで刊行された芸術雑誌。この雑誌のアートディレクション(絵画部門責任者)を務め、雑誌そのものを象徴する存在となった。

イエローブック 表紙 1894年

ビアズリーの影響を受けた日本の人物

ビアズリーの影響は強く、脈々と現代まで続いています。画家たちはもちろん、その世界観はデザイナーやミュージシャン、小説家などにインスピレーションを与えてきました。網羅するのは難しいですが、ビアズリー作品が好きな人は、たとえば以下の人物の作品も好きかもしれません。ぜひこちらも見てみてください。

・山名文夫
デザイナー。新潮文庫の葡萄マーク紀ノ国屋スーパーのロゴのほか資生堂で多数のデザインを担当

・手塚治虫
漫画家。漫画『MW』の中にビアズリー《サロメ》の挿絵を模倣したシーンが登場。

・竹久夢二
画家。大正期の日本で絶大な人気を博した。雑誌の挿絵やデザインを多数手がける。代表作《黒船屋

・長谷川潔
版画家。銅版画とメゾチントを主に制作。生涯に渡り黒と白による表現を追求。

・魔夜峰央
漫画家。『パタリロ!』や『翔んで埼玉』の作者。

・楠本まき
漫画家。『KISSxxxx』『Dolis』など、黒/白/線を探求した作品多数。

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いかがでしたでしょうか。
緻密で装飾的な美しさと、人間の暗部を見せるような表現をあわせ持ったビアズリー。興味が湧いたらぜひ美術館へ! その世界に浸って、世紀末ヨーロッパの気配を感じてみてください。

↓展覧会サイトはこちら↓


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