第二話「彼女の鎧」
4部作で彼女と私のやり取りを公開します。
次は、第ニ話「彼女の鎧」をお楽しみください😊
彼女は、
いつも堂々としていた。
強気で、
気分屋で、
少し危なっかしい。
でも、
どこか華がある女性だった。
冗談も大胆。
男相手でも物怖じしない。
時には、
こちらが言葉に困るくらい、
大胆な事も平気で言う。
でも私は、
そんな彼女に、
どこか“無理してる空気”を感じていた。
強い女性ほど、
本当は弱さを見せる場所が無い。
彼女もきっと、
そうだったのだと思う。
ある日、
彼女はこんな事を言った。
「ただの軽い女には、
なりたくないの。」
その言葉が、
妙に心に残った。
派手に見える女性ほど、
実は必死に“自分の価値”を守っている事がある。
色気も、
強気な態度も、
時には毒っぽい言葉さえも。
全部、
彼女なりの“鎧”だったのかもしれない。
仕事でも、
彼女はずっと戦っていた。
責任。
プレッシャー。
人間関係。
誰かに頼れる環境では無かったのだろう。
だから、
疲れていても、
平気なフリをする。
傷付いても、
笑ってみせる。
でも、
時々だけ、
その鎧が揺らぐ瞬間があった。
深夜。
ふと届く短いメッセージ。
「最近、
ちょっと疲れちゃったな。」
その一言だけで、
私は気付いてしまった。
ああ、
この人、
ずっと一人で頑張って来たんだな、と。
強い女性ほど、
簡単には弱音を吐けない。
だから、
笑いながら、
冗談みたいに、
少しずつ心を削って行く。
私はその頃から、
少しずつ変わり始めていた。
“追いかけたい女性”
だった彼女が、
いつの間にか、
“安心して帰って来て欲しい女性”
に変わっていたのだ。
