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ぱいせんの教え


先日は、ついに米びつが空になり


これはラディ家の米びつ

薬局で意を決して2キロの米を買い、自転車に乗せた。


あんた…


「こめ、買ったのか…」

とおばあがニヤニヤしながら話しかけてきた。

ニヤニヤしながら

「買ってしまいました…」

と言うと、

「あんたはこれからどうなると思う?」

と問われ、

「こめ…ですか…高いままですかね…」

と答えると

「さあな…」

とニヤニヤしながら行ってしまった。

その日を境に、お年上ブームが到来している。

自分のお店を出す時、お隣のお店の方は70代くらいのおじさまで、話口調がすごく素敵ですぐに仲良くなった。
おじさまは他の出店者からも大人気で、次々に話に来る人が絶えなかった。

おじさまの作品は、ハリガネで色々なものを出品。


男の子とかお父さんとかにすっごく、売れてた!

持病があって、歩くのもやっとだけど週末には必ず妻に車で連れてきてもらってお店を出すんだ。

と言う。お店を出している間は、妻はショッピングを楽しんでいるらしい。


ハリガネの輪ゴム銃

銃がとにかく人気。

ポンが、どうしてこれを作り始めたの?

と聞くと、かばんからゴソゴソと大切そうに包まれた黒いハリガネでできた年季の入ったハリガネ銃を見せてくれた。

「私が大学生の頃にね、親友がいて、そいつが作ったんだこれを。」


おじは遠い目で話し出した

「よくできていてね、この銃の作り方を何度も何度も聞いたし、くれ!と言っても絶対に譲ってくれなくてな。」

「そこから就職して。あいつも結婚して、30代かな、まだ若かったけど病気でさ、亡くなったんだ」

「それで、葬式の時、あいつの奥さんが形見にって、このハリガネ銃をくれたんだ。」


時間をかけておじのところにきた

「だけどな、あいつ、作り方教えてくれなかったし、めちゃめちゃ調べたけどどこにも載ってないんだよ。作り方が。」

「もう悔しくてさ、試行錯誤で色々作って、ようやくできたんだよ。わたしなりのハリガネ銃がね。」

「それで、今ここにいるんだ。」


おじは、ニコニコしながらそんな大切な話を静かに話してくれた。

ハリガネ銃は色んな色のバージョンがあり、ポンは自分の店そっちのけでおじの店をずっと眺めた。


つづくっ

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