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【守攻一体 曺貴裁サンガ 戦術分析】「京都サンガF.C. 2025 “傾向”と”対策”」

【守攻一体 曺貴裁サンガ 戦術分析】

「京都サンガF.C. 2025 “傾向”と”対策”」


Ⅰ.「はじめに」

曺貴裁サンガ 概要

曺貴裁体制5年目を迎えた京都サンガF.C.(以下サンガ)。
 
就任1年目のJ1昇格を皮切りに、2年目(16位)・3年目(13位)とJ1の舞台で着実に成績を伸ばしており、更なる飛躍が期待された4年目の昨シーズン。
前半戦は「3勝5分11敗」(勝ち点14/19位)と大きく躓き、まさかの降格圏での折り返しという展開。しかし、後半戦はシーズン途中の積極補強が功を奏し、文字通りのV字回復で、見事J1残留(14位)に成功。
その後半戦に限れば「9勝6分4敗」(勝ち点33)とリーグ3位の好成績を記録。

そして迎えた5年目となる2025シーズン。
「昨シーズン後半戦に掴んだ自信」で補強された「チーム全体に浸透したスタイル」を武器に勝ち点を積み重ね、見事「10勝4分6敗」(勝ち点34)の2位での折り返しに成功。なお、得点数はリーグ1位タイの30点を記録。
昨シーズン後半戦から、ハーフシーズンで勝ち点33以上を継続して獲得しており、スタイルが浸透・確立された現在、この数字は単なるフロックではなく、真の実力と評して間違いないと思われます。
※ クラブW杯の関係で、シーズン前半戦に「20節レッズ戦」を実施

そんな曺貴裁監督の“スタイル”と言えば、ベルマーレ時代含め「スプリント」「インテンシティ」という単語を連想される方も多いかと思います。
確かに「ハイライン・ハイプレス」を採用している今シーズンのサンガも、前半戦終了現在「1試合平均スプリント回数」「1試合平均Dt(ディフェンシブサード)スプリント回数」でリーグトップに立っており、このスプリントからのプレー強度の高さ(インテンシティ)は、サンガのサッカーには欠かせない要素となっています。

しかし、曺貴裁サンガのスタイルを形作る要素は“それだけではありません”。
彼らは、いわゆる「即時奪回からのカウンター」だけでなく「ポゼッション時」にも脅威を持っています。
原選手や長沢選手の様な長身FWへのロングボールだけでなく、最終ラインからボールを繋いで攻め込む選択肢も持っており、そこに「味方選手が何人も追い越して行くスプリント力」「ネガティブトランジションからの即時奪回(ショートカウンター)」それらを下支えする「緻密なラインコントロール」。
それら全ての要素が絡み合い、組み合わさって出来た攻守一体の形、それが曺貴裁サンガのスタイルであると僕は捉えています。

故に「カウンター」「ポゼッション」という様に、現在のサンガのスタイルを言葉ひとつで括ることは出来ませんが、その分、本記事ではスタイルを形作る要素を丁寧に紐解き、分析した上で“傾向”と”対策”を明示させて頂きたいと思います。

なお、本記事は「記事作成に費やした時間と労力」「記事本体の質と量」が『分析レポート』(週1本投稿)とは比較にならないこともあり、有料記事とさせて頂いております。


販売価格に関して

戦術分析シリーズ第1弾の『リカルド式 戦術分析』(400円)と同じく、第2弾となる本記事『曺貴裁サンガ 戦術分析』も「400円」で販売させて頂きます。
但し、販売記念セールとして「2025年8月16日(土)」まで「250円」とさせて頂きます。
※ note"非会員"でも購入可


Ⅱ.「京都サンガF.C.2025 基本情報」

図Ⅰ.京都サンガF.C.2025 基本フォーメーション(前半戦)
※ リーグ戦において、出場試合数・時間が一定水準以上の選手のみ掲載(5月31日現在/長期離脱から復帰の麻田選手・シーズン途中加入のレオゴメス選手・同じく途中加入の山田選手除く)
※ 川崎選手の1.FSVマインツ05への期限付き移籍が決定(7月9日発表)

2025シーズンのサンガはを「4-1-2-3」べースに採用しています。
そしてそこから、前線からのプレス時は「4-3-3」、ブロック時は「4-5-1」に可変します。
その上で状況に応じて、試合終盤、CBを投入して「3-4-2-1」に変更することもあります。
なお、シーズン前半戦に関しては、16節のグランパス戦(3-4-2-1)以外、全て「4-1-2-3」でスタートしています。

2025シーズンのサンガには、複数ポジションを担える選手が多く在籍しています。また、主力に怪我人が多い中、代わりに入った選手が結果を残しており、序列は混沌としています。
そのため、図Ⅰの基本フォーメーションのメンバー配置・序列に関しては、あくまでも一例であり、絶対的なものではございません。
中でも、マルコ・トゥーリオ選手は、怪我がなければ、スタメン候補筆頭の存在であり、実際に怪我から復帰した後半戦は、23節終了現在、3試合連続スタメン・2試合連続2ゴールと試合に絡み、結果を残しています。
※ これ以降の分析に関しては、特記事項がない限り、図Ⅰのフォーメーションで話を進めさせて頂きます


Ⅲ.「攻守一体スタイル 全体図&ポイント」

第Ⅰ章にて説明した通り、曺貴裁サンガのスタイルは、複数の要素が絡み合い、組み合わさって出来た攻守一体の形であるが故「ポゼッション」「カウンター」という様な、わかりやすい言葉ひとつで括ることは出来ません。

ただ、このままの状態で「ビルドアップ」「ネガティブトランジション」という様な、個別の説明に入ってしまうと、それぞれの要素の繋がりが分かり難く、スタイルの全体図・全体像が見えて来ないと思われます。
そこで本章では、フローチャート形式で、大まかな全体図を提示したいと思います。

フローチャート

図Ⅱ.曺貴裁サンガ 攻守一体スタイル フローチャート

まず、前提として、図Ⅱのフローチャートはあくまでも一例であり、スタイルを構築する、全ての要素を網羅しているわけではありません。

その上での話として、サンガは「ボール保持」「ボール非保持」の両面に特徴のあるチームではありますが、「守備から攻撃」の流れが基本であるとも言えるかと思います。
そのため図Ⅱでは、見やすくするため、攻撃シーンからのスタートとなっていますが、厳密に言えば、守備シーンからのスタートの方がより正確であり、そういった意味では“攻守一体”ではなく“守攻一体”スタイルと評するべきなのかもしれません。

曺貴裁サンガ ポイント

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