エンディングノート書いてと親にお願いしても白紙。私がやった対策
🟩親に「エンディングノート書いて」ってお願いしたけど

「終活を始めるなら、まずはエンディングノートを書きましょう」
終活となると、必ずと出てくるこのアドバイス。
私も素直に従って、評判の良さそうなエンディングノートをAmazonで買って、
「これ、書いてみてね」
と親に手渡ししました。
ところがいつまでたっても白紙のまま。
「どう?進んでる?」
と聞いても
「うーん、今考えている」
という返事とだいぶ面倒くさそうな表情。
このままでは進まない。親に書いてもらうのは無理だ。
そこで私は、自分がデジタルのエンディングノートでヒアリングしながら聞き出すことにしたのです。
結果的に、これが大正解でした。
親に書いてもらうより、自分が書く方がよっぽど楽で早かったのです。
この記事では、この時の体験談をお伝えします。
🟩【失敗談】ノートを親に手渡した結果
▶️エンディングノートをお願いしてみた

両親の終活やろうと思い立ち、「終活と言えばエンディングノートでしょ」とネット・ニュースを鵜呑みにしたからです。
Amazonでよさげな手書きのエンディングノートを購入し、両親に渡しました。
「何かあったら困るから、エンディングノートを書いてもらえる?」
ポンっとお願いしました。
▶️3ヶ月経っても白紙のまま

もう書けたかな?そう思って、3ヶ月後に
「どう?できた?」
と聞いてみたら、残念な結果が。
白紙の状態でした。
あれ、どうしたの?と聞いてみるも、
「うーん、ちょっと難しくて」
「今度やろうと思ってる」
という返事と、「面倒だな」という親の表情が返ってきます。
無理強いして終活なんてやらないとか言い出されても困るしなー。
あー、これはいかんなー。どうしようと私はここでいったん止まってしまいました。
🟩まず自分で書いてみた
▶️嫁様向けに書いてみるものの

これはいかん。そもそも人にやってもらいたいなら、自分からだ。
「どれだけ大変なのか自分で体験してみよう」
ということで、親に渡した冊子と同じエンディングノートを買って、嫁様向けに書いてみました。
いざ書き始めてみると、予想以上に大変だったのです。
だ、だめだ。。。め、めんどくせえ。。。。
正確にいうと、1ページ目で断念しました。
私自身は、家計管理の一環で、銀行や保険、クレカなど、そういったものは極力少なくしているんです。
それでも面倒。
デジタルやキーボードで入力することに慣れ切った自分には、手書きという条件だけでハードルが高かった。
さらに「生い立ち」から始まって「学歴・職歴」「家族構成」「財産関係」「保険関係」「医療・介護について」「葬儀について」「相続について」...延々と続く記入項目の数々。
手書きで丁寧に書こうとすると、1ページ書くだけで手が疲れる。
しかも、ボールペンで書くから、途中で「あ、これ間違えた」と思っても、修正液を使うか、最初から書き直すしかない。
「やってられるか―」となって、15分で断念しました。
▶️親の気持ちを想像してみた
自分の経験を踏まえて、なぜ進まないのか両親の立場になって考えてみました。

1.手書き
まず手書きで書くのが面倒。
70代の両親にとって、何十ページもある冊子を手書きで埋めるのは相当な労力です。
字を書くのも昔ほどできないでしょう。失敗したら、書き直せない。
2.何を書けばよいかわからない
「思い出に残る出来事を書いてください」
「家族への想いを書いてください」
と言われてましても、いざ白紙を前にすると筆が進まない。
文章書くのが好きで得意な人はいいですが、文章力のない人はここで行き詰ります。
しかも、エンディングノートの最初のほうにだいたいこの入力項目があります。
3.親の世代は、何やらいっぱい持っている
親の世代って、やたらため込みますよね。整理って概念がないのか?というくらい。たとえば、うちにあったものを挙げてみますね。
使っていないクレジットカード
いくら残っているのかわからない銀行口座
そもそも何のために入ったのかわからない保険
全然金利のつかない定期預金(しかも自動更新)
得体のしれないサブスクサービス
自分ではログインできない証券会社
これから修繕費がかかりそうな自宅・不動産
まあ、これらを洗い出して、手書きで書いてねって言われたら、
わしゃ寿命が縮まりますわい。
4.そもそも記入項目が多いので疲れる。
私が購入したエンディングノートの冊子は64ページ。ちょっと記入項目を出してみますね。
自分のこと(生い立ち、学歴)
資産のこと(銀行・保険・証券・不動産・年金・クレカ)
日々の収入・支出
気になること
家族・親族の情報(連絡先、死亡時連絡有無)
友人・知人の情報(連絡先、死亡時連絡有無)
医療・介護
葬儀・お墓
相続・遺言
これ全部書けますか?しかも、手書きで。体力・気力が落ちた70歳の両親が。
これは厳しいっすよね。
🟩私、気づいちゃった。

自分で書いてみて、はっきりと気づきました。
「親にお願いしても、エンディングノートは永遠に完成しない」
と。
じゃあ、どうする?
「親の代わりに、自分で書くしかねぇ」
「子供である私が、親にヒアリングしながら書く」
これなら親の負担は大幅に軽減されるし、
分からないことがあればその場で質問できる。
この方向転換が、成功につながりました。
🟩子供主導で親子で一緒に!エンディングノート作成

お正月に家族がそろった場で、
「今年、父さん・母さんの終活やるから!エンディングノート書くから!」
と高らかに宣言。
そして、実際に行動に移しました。
その際に、工夫したこと、メリットを体験談ベースでお伝えします。
▶️当然、デジタルで。
自分でやってみて、手書きはこりごりでした。
Web上に公開されているエンディングノートのひな型を使って、
デジタルで書くようにしました。
たくさんあるけど、どれ使えばいいんだろうと
悩まれている方もいらっしゃるかと思いますが、
やってみた感想としては、
エンディングノートはある意味どれでもよいです。
大概入力する項目は同じですから。
どれ使うか迷って時間が過ぎるくらいなら、
何でもいいからすぐに使ってみて、
記入しやすいか判断してください。
▶️大きい画面のPCで、画面共有しながら書く
デジタルでエンディングノート書くときは、
大きい画面PC(もしくはサブディスプレイ)で、
両親・兄弟と画面を共有しながら書いてください。
私は、父の使っている27インチくらいの画面一体型のデスクトップPCを使いました。
「今日はエンディングノートを一緒に作るよ」と宣言し、
弟に嫌な顔されながら、一同集まってもらいました。
実家の2階から父のPCを1Fのリビングのテーブルにセッティング。
配置はこんな感じがおすすめです。

みんなで1つの画面を見るのがポイントですね。
▶️その場でヒアリング→入力→確認→修正のスムーズさに感動
父のでかいPCで画面共有しながら、ヒアリングしながら、エンディングノートに聞いたことを入力します。
実際にやってみると、これが想像以上にスムーズでした。
まずは基本情報から。
「お父さんの生年月日は?」
「保険証の番号教えて」
といった具合に、私がヒアリングしながらその場でタイピング。
入力が終わったら、画面を親に見せて「これで合ってる?」と確認。
間違ってたら、「あ、ここは○○じゃなくて××だね」とすぐに修正可能。
手書きだったら修正液を使うか書き直すのかと思うと、ぞっとします。
特に銀行口座や保険の詳細情報では、
「とりあえず通帳を全部出して」
「加入している保険証書を全部見せて」
と両親にお願いしました。
その内容を確認して、銀行口座・保険一覧に入力していく。
両親は私の指示に従って、ものを探したり、聞かれた質問に答えるだけ。
これなら両親も楽ちんで、作業が止まりません。
▶️家族全員へ簡単共有
エンディングノート作成会の後、家族全員への共有も簡単でした。
手書きだと
「ちょっと字が読めない」
「これ何て書いてある?」
なんてことがありえますが、デジタルなら誰が見ても読みやすい。
特に弟との共有が簡単でした。
ファイルをメールで送って、確認してもらい、
間違いがあれば、言ってもらって、修正して再送付。
冊子だったら、そもそも1冊しかないから大変。複製できないしね。
▶️両親にお願いしても絶対に無理だった理由
この体験を通じて、「両親にお願いしても、絶対に無理だった。子供が主導で、デジタルで作ることがポイント」と確信しました。
【子供主導で作るメリット】
親はその場でものを探したり、質問に答えるだけ。
会話しながら進めるので、親との信頼関係ができる。
自分で入力するから、書いてあることの意味が分かる。
【デジタルのメリット】
デジタルならその場で直せる
デジタルなら字がきれいで誰でも読める。
情報を検索・並び替え・一覧化もできる
データなら家族全員が同じ情報を送れる
あとから情報が変わってもすぐに更新・修正可能
結果的に、約3時間で両親のエンディングノートがほぼ完成しました。
手書きだったら、これだけの内容を整理するのに何日もかかったでしょう。
🟩子供主導のデジタルエンディングノートのデメリット
デジタルエンディングノートは良いことばかりではありません。実際にやってみて感じたデメリットも正直にお伝えします。
1. データが消える不安
「パソコンが壊れたらデータが全部なくなる?」という不安はありますね。
でも、これは対処可能です。
USBメモリやクラウドストレージにバックアップを取る
家族にもデータを共有しておく
といった方法で解決できます。
クラウドベースのエンディングノートサービスを使えば、
自動でバックアップされるので更に安心かもしれませんね。
2. あなたのITスキルが必要
当然ですが、子供である「あなた」にある程度のITスキルが求められます。
タイピングがスムーズにできること
ファイルの保存や共有ができること
銀行預金、証券口座、保険証券などをスプレッドシートなどの一覧化にして、資産を集計する
親から聞いた内容を整理して文章にまとめる文章力
といったことができないといけません。
「パソコン触ると吐き気がする」というIT嫌いの方には、この方法は向かないかもしれません。
3. 親との信頼関係が前提条件
これが一番大変だと思います。
財産と生活費の収支とかが明らかになってしまいますので、
両親からの信頼関係がないと、このヒアリング方式は成り立ちません。
両親と信頼関係があることが前提になってしまいます。
ただ、デメリットを踏まえたうえでも、子供主導の方がよいです。
何より進みます。
🟩エンディングノートのサンプル
何でもよいと思いますが、一応、デジタルのエンディングノートをご紹介しますね。
実際私が使ったエンディングノートです。エクセル形式なので、仕事で使って慣れている方は良いかもしれませんね。
Word形式が好きならこちらでいかがでしょうか?ただ、Word形式は記入個所を増やすときに書式が崩れたりするので、おすすめはできません。Wordマスター向けですかね。
スプレッドシートのエンディングノートです。Office製品を持っていない方はこちらを使うのがお手軽ですね。
クラウドサービスもあります。
大事なことは、選ぶことに時間を使わずに、どんどん使って試すことです。
迷っている時間はありませんよ!
🟩まとめ
親に任せてもエンディングノートは完成しません。
そこはあきらめて、あなたが主導で作りましょう。
デジタルでエンディングノートを作れば、記入・修正・展開も楽ちんです。
画面共有して、ヒアリングしながら作れば、両親への負担が少なくて済みます。
完璧である必要はありません。まずは基本的な情報から始めて、少しずつ充実させていけばいいのです。
あなたのためにも、両親のためにも終活に一歩踏み出してみてくださいね。
※エンディングノートは法的効力のない“意思の伝達ツール”です。
分配や管理を確実にしたい財産は、遺言書・家族信託・任意後見/財産管理委任などの制度で手当てしてください。本文は体験談であり、個別の法的助言ではありません。

この体験談の全記録を、1冊のKindle本にまとめました。
「親の終活×家族信託の体験談、いつかやろうじゃ遅い!」
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最後まで読んでくださり、本当にありがとうございます!
この記事が少しでもお役に立ったら幸いです。
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