エッセイ|内定より笑いを取りに行った日。
「朝井リョウ氏のゆとりぬシリーズです!!!!」
デデン!問題です。
この一言はどこで発せられた一言でしょうか?
正解は
最終面接、最終逆質問のとき。
皆様なら正解できたのではないでしょうか?
何はともあれ、質問したのはこのわたしなのだ。
最終面接まで這って辿り着き、内定がいただけるかいただけないかの崖っぷちに自ら立ったわたしは、最終逆質問で、朝井リョウ氏を宣伝し、少しだけ便意について議論を交わし、「質問は以上です。」と締め括った馬鹿者はこのわたしなのだ。先生!こいつです!こいつがやりました!どこからからちくりが聞こえてくるが耳を塞ごう。塞いでしまえ。
この瞬間を今思い返せば、なぜ自分を売り込まず朝井リョウ氏を売り込んでしまったんだ。何の面接だったのだ。お前は編集者か何かか?宣伝広報担当なのか?と、わたしの脳内匿名ネット民が、コメントをする。
炎上だ。
自分を売り込みアピールして、お前のセクシーフェロモンで俺メロメロ状態にするべきところを、全くの赤の他人、しかも直木賞受賞作家を売り込むなんぞ、場違いなことしてしまった。いや、させていただいた。
ただわたしの中のお笑い芸人魂(そんなの持ち合わせて面接に望むな。)に火がつき、絶対笑かしてやる。と謎に立派な勢いが、そうさせた。立派なのは足の臭いだけにしてほしい。
しかし、わたしは今自分がとても誇らしい。
かつて面接に丸暗記で挑み、質問内容と全く違う答えをし、面接官をざわつかせたわたしが、今やひと笑い起こし、エッセイのように「質問は以上です。」と落差のある終了のお知らせをぶちまけられた。
いや本当に社会不適合。
こうやってnoteに記事として投稿し、昇華させ、これまたネタとして自らの人生を扱うことに少しばかり興奮を感じる。そして気持ちがいい。
今後2度と会わないかもしれない人たちを笑かせ、便意とは?を語り、朝井リョウ氏を宣伝した私を、どこかの広報として、雇ってくれてもいいんじゃないかと、ここでも謎に立派な自己肯定感が顔を出す。
ああ。転職活動。採用面接。
何であなたたちは私に厳しいのか。
当たり前である。
変なやつは会社に入れたくない。ちゃんとしてるやつをなるべくなら会社に入れたいのだ。
即興で面接に挑み、笑いを起こしたろ!!と意気込み、謎の便意ネタを披露して、それを「以上です。」と自主回収するあたり、わたしはもしかしたら芸人に向いているのかもしれない。
そしてわたしは芸人養成所のWEBサイトを見る。
いつか芸人になれる日を夢見て、ちゃんと文学賞も取っちゃうマルチな便意芸人を目指して、明日もわたしは自分らしく生きていこうと思う。
これからも、我が尊き人生をネタにするために、何か面白いこと言ったろ!!の精神で明日も誰かを笑かしに行く。
そしてわたしの転職活動は、まだまだ続く。
