日本人の物語00065【神代】国産み
さて、やり直しによって「大八島(おおやしま)」という8島が産まれます。
・淡路島
・四国
・隠岐諸島
・九州
・壱岐
・対馬
・佐渡
・本州
2人はさらにその後、6つの小島を産みます。
・児島(岡山県児島半島)
・小豆島
・大島(山口県周防大島と思われる)
・女島(大分県姫島と思われる)
・五島列島
・両児島(長崎県男女群島と思われる)
北海道と沖縄はまだ日本の一部とは考えられていなかったので、入っていません。これに天草諸島、屋久島、種子島を加えれば、北海道と沖縄を除く日本の島の面積ランキング上位がほぼ出揃うことになります。
さて、こうして日本列島が出揃うと、最初に2人が降り立ったオノゴロ島というのがどこのことなのか気になりますよね。以下の3説があります。
・淡路島の南にある沼島(兵庫県南あわじ市)
・淡路島の北にある絵島(兵庫県淡路市)
・和歌山市沖にある友ヶ島(和歌山県和歌山市)
沼島にはイザナギ・イザナミを祀る自凝神社(おのころじんじゃ)があり、島の海岸には「これぞ天の御柱ではないか」とされる「上立神岩(かみたてがみいわ)」という高さ30メートルの奇岩があります。
一方絵島には、蛭子を祀る岩樟神社(いわすくじんじゃ)があります。当地に伝わる伝説によると、蛭子は絵島から流され、対岸の兵庫県西宮市に行き着き、西宮神社のえびす信仰につながったといいます。
「えびす」には「蛭子」「夷」「戎」「恵比寿」など様々な漢字表記がありますが、「蛭子(えびす・ひるこ)」とは身体が異形の者を指す言葉です。えびす様といえば釣竿と鯛を持った優しそうなおじいさんを思い浮かべますが、元はといえば異形のものへの畏れから始まった信仰だ、との説があるわけですね。
