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日本人の物語00287【平安中期】平安中期概観

 今回から平安時代中期に入ります。延長8(930)年の朱雀天皇即位から治暦4(1068)年の後冷泉天皇退位までを取り上げます。摂政・関白による政治が全盛期を迎えた時代です。
 この時代の天皇は次のとおりです。
・第61代朱雀(すざく): 在位930~946
・第62代村上(むらかみ): 在位946~967
・第63代冷泉(れいぜい): 在位967~969
・第64代円融(えんゆう): 在位969~984
・第65代花山(かざん): 在位984~986
・第66代一条(いちじょう): 在位986~1011
・第67代三条(さんじょう): 在位1011~1016
・第68代後一条(ごいちじょう): 在位1016~1036
・第69代後朱雀(ごすざく): 在位1036~1045
・第70代後冷泉(ごれいぜい): 在位1045~1068
 小中学校で習うような有名な人物がいませんね。比較的有名なのは村上天皇と一条天皇でしょうか。三条天皇は百人一首に収録されているのでご存じの方も多いかもしれません。
 一方、「政治上の最高権力者の変遷」というものも作ってみました。誰を最高権力者と考えるべきかは人によって多少の違いが出るかもしれませんが、私の考えは次のとおりです。
・藤原忠平(930~949)
・村上天皇・藤原師輔(天暦の治)(949~967)
・藤原実頼(967~970)
・藤原兼通(970~977)
・藤原兼家(977~990)
・藤原道隆(990~995)
・藤原道長(995~1027)
・藤原頼通(1027~1068)
 村上天皇が僅かに存在感を発揮した程度で、そのほかは全て藤原氏が実権を握っていました。なお、村上天皇が藤原師輔(もろすけ)を従えて親政を行ったことを「天暦の治(てんりゃくのち)」と呼び、醍醐天皇の「延喜の治」と並び称されています。
 兼通(かねみち)・兼家(かねいえ)の兄弟は仲が悪いことで有名ですね。そして道長(みちなが)・頼通(よりみち)父子の時代は摂関政治の最盛期で、清少納言や紫式部といった女官たちが貴族文化を支えたことで知られています。
 古代史のうち一番の盛り上がりどころで、登場人物も増えていきます。この時代には貴族たちの日記が多数残っているため、書くべきことがいっぱいあってなかなか進まないかもしれませんが、お付き合いいただければと思います。

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