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日本人の物語00147【人代後期】人代後期総括

 第15代応神天皇から第25代武烈天皇までの時代を見てきました。古墳で有名な仁徳天皇らが登場する時代ですが、まだまだ神話的な記述が多く、間違いなく史実だと言える事項が少ない時代ですね。
 さて、この時代は、皇位の継承が難しくなってきた時代でした。
 初代神武天皇から16代仁徳天皇までは、仲哀天皇を除いて全て父子継承でした。ところが、仁徳天皇の子である履中・反正・允恭の3人が連続して即位し、さらに允恭の子である安康・雄略の2名がこれまた連続で即位しました。
 雄略天皇はひどく暴虐な振る舞いで、
「神話は天皇家を正当化するためのストーリーとして作られたもののはずなのに、こんなひどい天皇を設定して良いのだろうか」
と心配になるほどでした。その雄略天皇の子が22代清寧天皇ですが、ここで一旦皇位が途絶えてしまいます。
 履中天皇の孫たちが播磨国でたまたま生きていた、ということで、23代顕宗天皇と24代仁賢天皇が即位し、どうにか皇位継承は問題なく進められました。
 仁賢天皇の子の25代武烈天皇は、歴代天皇の中で最も残虐な人物です。なぜこんなストーリーにしたのか、作者のセンスを疑ってしまいます。その武烈天皇が、子がないまま崩御してしまい、皇位継承の問題が再び浮上します。
 と、ここまでで早くも天皇は25代まで進んでいます。現在の天皇が126代目ですから、ここまでで日本史の約5分の1を書き終えたのですね。ちっともそんな気はしませんが。
 高校日本史で登場する天皇は、おそらく21代目の雄略天皇が最初ではないでしょうか。中学日本史だとさらに登場人物が少なく、26代目の継体天皇が最初だと思われます。(仁徳天皇は「仁徳天皇陵」として登場するだけなので省きます。)
 してみると、神武天皇からここまでの歴史は、学校教育では全て割愛されてしまう部分ということです。
 義務教育の場で神話を教えることは政教分離の原則に反する……という論理は理解できるのですが、神話と史実の境目は非常に曖昧です。初代神武天皇から25代武烈天皇に至るまでのエピソードを概略だけでも紹介し、それが神話として日本人の中に息づいてきた……という程度のことは知っておいてもらいたいですし、どこかで教える機会を設けてもらいたいものです。
 さて、神話のストーリーはここまでとして、次回から古墳時代に入ります。継体天皇が即位し、ようやく神話世界から完全に抜け出した歴史らしい話ができそうですね。

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