新作能「漆供養」
2026年1月25日に東京・観世能楽堂にて、能登半島地震からの復興を祈念した新作能『漆供養』が初演されます。 チケットは既に完売となっているそうです。
https://kanze.net/publics/index/787/
本作の構想は、震災以前から進められていたもので、三笠宮家の彬子女王殿下と輪島市の職人集団「彦十蒔絵」の創設者で2025年に逝去した若宮隆志さんが、漆芸文化の継承に危機感を持ったことから持ち上がった企画が元になっています。 若宮さんは私も大変お世話になった方です。
彬子女王殿下は、雑誌「和樂」での連載「最後の職人ものがたり」で、数少なくなった伝統技術を守り続ける職人の方たちを取材し、文章にまとめてこられました。2015年には青森県田子町で漆掻き道具を作り続けて来た鍛冶屋の中畑さんの工房も訪れました。その当時から漆掻きについて関心を持たれていました。
この新作能は当初は漆芸支援を目的としていましたが、2024年の地震発生を受け鎮魂や復興への祈りが新たに込められることとなりました。
物語の舞台は能登の「名舟の里」。 漆の木は傷をつけられることで漆液を出しその命を削って美しい漆器へと生まれ変わります。 この樹液を「涙」と捉えた彬子女王殿下の御詠歌に基づき、国文学者の林望氏が台本を執筆したそうです。
主演を務める能楽師の坂口貴信氏は、傷を負いながらも価値あるものを生み出す漆のありようが地震で傷ついても立ち上がろうとする被災地の姿と重なると語っています。 「漆掻き」の精緻な所作が能の舞として再現されるそうです。ぜひ見たかった…
「漆掻き」の時代考証はされてなさそうですが、この際置いておきます笑
いいなと思ったら応援しよう!
国産の漆を育て後世に継承するための活動を行っています。
ご支援をよろしくお願い致します。