『オパビニア』──無骨な男が恋に落ちた。
あくびが伝染る。
こんな現象がありますよね。
私、小学生の時、クラスのあくびが誰にうつるのかメモを取っていたことがあります。
あくびがうつるのは、相手への共感や関心の表れと言われ、親しい人の間、相手への関心や共感の度合いが高いほどうつりやすいそうです。
それを逆に利用された男が、恋に落ちた歌、
スピッツの『オパビニア』です。
巡りあいはただ あくびもらったあとの
両目閉じる感じの ヘタなウィンクからどれくらい?
男があくびをし、それをもらってくれた女の子が、両目を閉じてあくびをし、辛うじて片目が開いていたので、ウィンクをしているように見え、それで恋に落ちたのです。
「あ、あの子にあくびがうつった」と思い、
ウィンクで返してくれたような気持ちになって、
恋に落ち。
それから、しばらく片思い。
そんな恋の落ち方があるんだと、微笑ましくなる歌詞です。
愛されたいとか どうかしてるかも
ガラじゃないのに
イカした贈り物 探してる
にぶい男でも さすがにわかった
盗まれていたこと
彼女のためプレゼントを探している自分を発見し、
自分が心を盗まれたと気付いたのです。
その後は、「うおおおお!」と女の子の手を引いて坂道を駆け上がるそうです。
これは、はっきり言ってメイワク…
女の子がヒールを履いてたらどうするんだ。
でも、「バレたってかまわない」という
好きだと自覚したからには、アピールも真っ直ぐにするその姿勢は嫌いじゃありません。
オパビニアは、約5億年前のカンブリア紀に生息した、奇妙な姿の絶滅動物とのことです。
絶滅した理由は、「デコり過ぎたから」らしいです。

この絶滅種のように、奇妙奇天烈な男だったから
この曲名にしたのかなぁ。
まだ、謎はありますが、男が幸せだということは十分に伝わる歌です。
彼女と両思いになれたから幸せなんじゃなく、
恋をしたから幸せというのがいいですよね。
