見出し画像

ゴダール❣️BB『軽蔑』

ジャン=リュック・ゴダール監督 (1963) 仏・伊・米

原作・アルベルト・モラヴィア

真夏のカプリ島の 光と空と海
赤・青・黄色の 原色の美しさと

そして何より 神様が特別 手を尽くし
贅沢に創ったとしか思えない BBのしなやかな肢体。

生活のために
映画の脚本の仕事を引き受けた ライターの夫が
米国人プロデューサーに対して 卑屈な態度を見せたことから
妻に軽蔑され
やがては夫婦の愛が 崩れていくありさまを

斜陽化の進む
ヨーロッパの 映画産業の問題と絡ませながら
シンプルに 詩的に 描いている。

ゴダール作品史上 最も美しい映画。

ネタばれご免です

          〇

ポール (ミシェル・ピッコリ) カミーユ (ブリジット・バルドー)

女優・カミーユと 脚本家・ポールは夫婦である。

「わたしの足、好き?」
「好きだよ」
「わたしのお尻、可愛い?」
「可愛いよ、悲しいほど好きだよ」

夜のベッドルームでの 
無意味で 満ち足りた夫婦の会話。

翌日、ポールは アメリカから来た 
映画プロデューサーの プロコシュと
監督のフリッツ・ラングと会った。

現在、フリッツ・ラングの撮っている映画『オデュッセイア』が
あまりに難解なので 
ポールに 脚本のリライトを発注してきたのだ。

プロコシュは
新しいシーンも書き足して欲しい、
色っぽいシーンもふんだんに、と言った。

ポールは
自宅である高級アパルトマンのローン返済と
愛する妻との生活の為 承諾する。

プロコシュ (ジャック・パランス)
フリッツ・ラング監督 (本人)

昼になり 
その場にカミーユがやって来た。

カミーユに 関心を持ったプロコシュは 
夫妻を自宅に招くが

マイカーの アルファロメオには カミーユしか乗せず
ポールにはタクシーで来いと言い
ポールはそれに従った。

プロコシュは
カプリ島での撮影に カミーユも来ないかと誘う。
「それは夫が決めるわ」と カミーユは答えた。

プロコシュの家から アパルトマンに帰ると
何故だか
ポールとカミーユは ぎくしゃくして来る。

そこへ プロコシュからポールに電話が入る。
内容は 
再びカミーユへの カプリ島でのロケのオファーだ。
「本人次第だ」と ポールは答えた。

電話を切ったポールに
カミーユは「軽蔑するわ」と 言い放ち
ふたりは別々の部屋で 寝ることになる。

「あなたは変わったわ 映画の世界に入ってから。
 昔は推理小説を書いていた
 お金は無かったけど すべてが順調だったわ」

結局、カミーユはオファーを承諾し カプリ島へ。

カプリ島には プロコシュの別荘がある。

実際は 作家でジャーナリストの クルツィオ・マラパルテの別荘。

下が住居で
海に突き出している 屋上に上る階段は
上に行くほど 幅が広くなっていく。

"マラパルテの別荘" というと
カプリ島の歴史的な建物として 有名なのだそうだ。

カプリ島での撮影現場で プロコシュは
みんなを残して
自分たちは先に 別荘に帰ろうと カミーユを誘う。

カミーユは
「主人と後から帰りますから・・」

プロコシュは ポールに
「奥様をお連れしていいですか」

「もちろんです。カミーユ、行ったらどうだい」
ポールは機嫌よく承諾し
カミーユは 不機嫌さを露わにして プロコシュと去った。

その後、遅れて別荘に着いたポールは
カミーユに
あの日ポールに言い放った「軽蔑」の意味を問いただしたが
答えは無かった。

翌朝、カミーユは ポールに手紙を残し
プロコシュと ローマに発つ。

ポールが手紙を読んでいた ちょうどその頃、
ハイウェイで 派手な事故があった。

大型車にぶつかって大破した 
赤いアルファロメオの中で 男と女が死んでいた。          
   
          〇

『軽蔑』は
ゴダール作品中 最も製作費が高額である。
当初ヒロインに考えていた 妻アンナ・カリーナと不仲になり 
高額ギャラのブリジット・バルドーを 迎えることになった為だ。 

BBの出演料は 当時4800万円で 
制作予算の半分を占め 
おかげで監督のギャラは 360万円になってしまった。

デビュー作『素直な悪女』から7年後
本作では29歳のBB。
彼女は
世界的にセックス・シンボルと言われた 女優さんだけども
お色気ムンムン、という女性じゃない。

笑顔より ぶすっとした表情が 
可愛くて 魅力があり
ゴージャスなドレスで 着飾った女優さんも
てろっとしたワンピースに
裸足ぺたぺたの BBにかなわない。

おしまい


いいなと思ったら応援しよう!