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脳炎、脊髄炎、多発神経炎は「重大な副反応」じゃないんですか?

 コロナ対策禍の中、ずっと有益な情報を提供し続けて頂いているYou3様が、お隣の韓国のmRNAワクチンによる薬害について取り上げていた。

 この中で印象的だったのが、隣国の報道はきちんと脳炎、脊髄炎に関しても報じていることだ。

 我が国は、接種率が8割に至る段階で、ようやく心筋炎を「重大な副反応」と認めた。TTP(血栓性血小板減少性紫斑病)も、報道や一般認識はどうなのか知らないが、少なくとも厚労省の副反応検討部会では以前より注視されている。

 しかし、ワクチン副反応においてかなりメジャーであるはずの、重要な2疾患が、報告数の割には全く重視されていないのが気になってしかたがなかった。それが、と「急性散在性脳脊髄炎」と「ギラン・バレー症候群及びその類縁疾患」である。上記twitterの方も急性散在性脳脊髄炎を発症してしまったのかもしれない。
 私は内科の中の神経系疾患(≠ 精神疾患)の診断加療に主に従事しているので、どうしても自己免疫性神経疾患、またはそれが疑わしい事例が気になってしまう。これらを発症した人々の苦しみが生々しく想像できてしまうからだ。
 
 今回の記事は、11月にデータを集めた上で書きかけていたのだが、途中で書き続けるのが辛くなり放置していた。しかし、上記のtwitterを見て、やはり一言言っておきたくなってきた。ゆえに、12月3日にワクチン分科会副反応検討部会が発表したデータを下記のサイトで検索して、改めて作成してみた。

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 下記の記事を見た。忽那氏はワクチン後の自己免疫疾患についてはあまり言及していないようだ。彼を含めたワクチン推奨派の森を見て木を見ない姿勢には最早苦笑するしかないのだが、ワクチンと自己免疫疾患は昔から切っても切れない関係にあるのは少なくとも普通の医師にとっては常識だ

 そこで、下記のサイトをフル活用させていただくことにした(どなたが作成されているのか存じ上げないが、これを無償提供される懐の深さには本当に頭が下がる)。

 11月14日までに医療機関より報告されている、ファイザー製とモデルナ製ワクチンにおける副反応の中で、自己免疫の関与が疑われる中枢神経炎(脳、脊髄)と多発神経炎(末梢神経)の二つに分けて検索してみた。
 なお、私の気力の問題により、製造販売業者からの報告を加えることはできなかった(上記ページに掲載されているのは医療機関からの報告のみ)。非常に気になるのだが・・・

〈中枢神経炎〉
急性散在性脳脊髄炎(ADEM):33例
脊髄炎:36例
脳炎・脳症:36例
多発性硬化症:10例
視神経脊髄炎(スペクトラム障害を含む):6例

あと、症状は視神経炎のみだが、抗ミエリンオリゴデンドロサイト糖蛋白(MOG)抗体関連疾患も、今後中枢神経炎症をきたす可能性があるので、予備群として挙げておく⇒ 2例
多発性硬化症と診断されたケースに関しては、もし初回発症例であればADEMが混じっている可能性もある(そして、逆もあるかもしれない)が、そこはあまり深く考えないことにする。
あと、私は「自殺」と報告されている死亡例は、ADEMによる意識障害、異常行動が原因なのではないか、と思っている。

〈多発神経炎〉
ギランバレー症候群(GBS):92例
ミラーフィッシャー症候群(MFS):3例
第ⅢⅣⅥ脳神経障害
(3徴が揃っていないMFSの可能性が高いと考えて、含める):7例
あと微妙な疾患名がいくつか
自己免疫性脱髄性疾患(中枢か末梢かわからない、両方?):1例
多発性単神経炎(血管炎かも?):1例
多発ニューロパチー(いわゆる多発神経炎のこと):1例

そして中枢神経と末梢神経の両方の炎症が認められた(主にADEM+GBS)のが5例あった。もしかしたらここ数年で耳にするようになった中枢末梢連合脱髄症(CCDP)かもしれない。

12月3日の副反応報告は11月14日までの報告であり、その時点での1回以上新コロワクチンを接種した者の総数は約9900万人だった。(すごい数やな・・・)

 比較対象として、インフルエンザワクチンに登場いただく。幅広い年代で、多く人々が接種を受けている点で共通しているからだ。
下に令和元年10月1日から令和2年12月31日までのインフルエンザワクチン副反応を示した。

第57回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会 資料1-24 7ページより
👇が資料全文

 この表から、令和元年10月1日から令和2年12月31日までの間で、
急性散在性脳脊髄炎 (ADEM):13例
脳炎・脳症 :10例
脊髄炎 :3例
ギランバレー症候群(GBS) :8例

だった。5ページ目にもう少し細かく分けた表もあったが、ほとんど違いはなかった。ちなみにこの数の中には医療機関だけでなく、製造販売業者からの報告も入っている
 インフルエンザワクチンの推定接種者数は令和元年10月1日から令和2年9月31日までで 5650万人。大抵の人は年内に接種を済ますので令和2年10月1日から12月31日までの推定接種者数は5000~6000万人ぐらい、という。つまり令和元年10月1日から令和2年12月31日までの総接種数は1億1000万人前後、だそうだ。

 インフルワクチン接種総数のほうが200万人ほど多いとはいえ、インフルエンザワクチン接種者数は「延べ人数」であるとはいえ、新コロワクチンの自己免疫性神経疾患の副反応発生数はあまりにも多すぎるとしか思えない
繰り返すが、新コロワクチン副反応数は、医療機関からの報告のみで製造販売業者から報告は含まれていない。

 私が最も危惧することは、今後ADEM発症数が急激に増えていくのではないか、ということだ。本来、ADEMは免役感作されやすい小児に多くて、成人には少ない疾患である。11月14日までで、16歳以下で報告されているADEM症例は1例のみだ。今後、16歳以下の接種がさらに進むにつれ、どんどんADEM発症者が増えていくのではないか?ましてや11歳以下に広げたらどうなるのか・・・・

 この状況について、日本神経学会でも日本神経治療学会のどちらでもいいから、何か言うべきではないのだろうか?新コロワクチン接種を推奨している手前、今さら言えないか?悲しいことだ。

 以下、ADEMとGBSについて、大事な点だけ補っておく。他の疾患もそうだが、自己免疫性神経疾患は最初は軽症でも、経過中に急激に重症化するリスクを有すること、改善後も長期のリハビリが必要なケースが多いことは、経験上、断言できる。

補1 ADEMについて
・感染や予防接種後の数日~3週間後に、急激に発症。
・脳症としての意識障害、異常行動、けいれん発作、四肢麻痺、呼吸障害。脊髄症状としての歩行障害、排尿障害。
・呼吸器装着に至るケースも少なくない。
・ステロイドパルス療法が奏功することが多いが、例外もある。その際は大量免疫グロブリン静注療法や血液浄化療法。
・予後はピークの症状がどこまで進むかで変わるが、脳や脊髄に損傷が残るケースも少なくない
約10%で再発例あり(多相性散在性脳脊髄炎という名前に変わる)。先述した抗MOG抗体の関連が疑われている。

補2 GBSについて
・典型的な発症パターンは、感染(カンピロバクターによる下痢か、マイコプラズマによる上気道炎)軽快して数日後。先行感染がはっきりしないことも多い。ADEMよりは発症率の高い疾患なので、相対的に予防接種後の発症に出会うことは少ない。
・症状は四肢のしびれや麻痺。嚥下障害、呼吸筋麻痺、自律神経障害などが加わると、呼吸器装着など集中治療が必要になるかも・・・と身構える。15~20%の症例で呼吸器装着に至るとの報告もあるが、実感としてはもう少し低いのでは、と思う。
・発症には抗ガングリオシド抗体が関与している。
・治療は大量免疫グロブリン静注療法が基本。自然軽快するケースもある。
・改善後、極まれに再増悪することがある。
・予後は人それぞれだが、1年後も自力歩行困難なケースが10%以上、と言われている。
・ちなみにMFSは外眼筋麻痺、運動失調、腱反射低下を典型的症状とする、GBSの亜型。この3つの症状が揃わない場合や、経過中にGBSと同じような症状が出現してくることがある。




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