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【はじめに】トイレの壁に刻まれた英単語の歴史と家族の絆

我が家のトイレは「教室」

私の家のトイレには、娘のために私が作成した英単語の語源ノートが貼ってあります。このノートは、単語の意味とその語源をテーマごとにまとめたもので、家族みんなで楽しみながら学ぶための工夫の一つです。

パパの語源ノート in 我が家のトイレ

韓国では、トイレを日本でも使われる「化粧室」と呼ぶのが一般的ですが、お寺のトイレは特別に「解憂所」とも呼ばれます。トイレは、人間が最もリラックスできる空間であり、最もたくさんのアルファ波が出る一番集中できる場所でもあります。また、トイレで目にするのはスマートフォンか壁だけなので、その壁を学びの材料として活用するのは理にかなっています。英単語の語源以外にも、地理や世界史を要約したメモなども時々貼っています。

語源ノートに話を戻します。新しい語源を更新するたびに、一番古いページを剥がすというルールを設けています。また、1つの語源をA4サイズ1-2枚にまとめることで、情報を簡潔にし、娘が飽きないよう工夫しています。仕事が忙しくて更新をさぼると、娘から「新しいバージョンはないの?」と催促されることもあります。そのたびに、少し誇らしく、嬉しく感じます。このノートが、娘にとってちょっとした楽しみになっているようです。

もちろん、家族の反応は娘だけではありません。妻も時々フィードバックをくれます。「へぇ~、こんな意味だったんだ」と驚くこともあれば、「今回はあまり面白くないな」という厳しい意見もあります。こうしたやりとりもまた、家族のコミュニケーションの一つであり、語源ノートは大切な役割を果たしていると感じます。

私が英語を学び始めたのは中学校1年生の時でした。英語という言語に惹かれ、次第に「英語オタク」と化し、趣味のように勉強に没頭していました。いろいろな学習法を試しましたが、その中で最も効果的だったのが英単語の語源を学ぶことです。一つの語源から関連する単語をまとめて覚えることができ、知らない単語の意味を推測する力もつきました。そのおかげで、ボキャブラリーが爆発的に増えたと実感しています。

英単語を語源を中心に覚えることは、ただ単語の意味だけを暗記するのとはまったく異なります。語源を理解すると、同じルーツを持つ単語が次々と関連付けられ、直感的に意味を理解できるようになります。例えば、「benevolent(慈悲深い)」は「bene(良い)」と「volens(意志)」に分解できます。「良い意志を持つ」という意味を知れば、同じ語源を持つ「benefit(利益)」や「benefactor(恩人)」、「beneficiary(受益者)」といった単語も自然と理解できるようになります。

この「語源を理解すること」の重要性は、漢字を例にすると分かりやすいでしょう。中国語や日本語を学ぶ外国人にとって、漢字文化圏から来た学習者と漢字を全く知らない学習者では、ハードルの高さが大きく異なります。例えば、「休」という漢字は「人」偏と「木」偏から成り立ち、人が木の下で休む姿を表しています。これを中国人、日本人、韓国人は直感的に理解できますし、それぞれの部首の意味も分かるため、効率的に覚えることができます。

一方で、ラテン語やフランス語の基盤がない我々漢字圏の人間にとって、英単語を覚えるのは西洋人が漢字を学ぶようなものかもしれません。英語にはラテン語やフランス語由来の単語が多く、その背景を知らないと正確に覚えるのが難しい場合もあります。しかし、語源を学べばその壁を乗り越えることができます。漢字の部首が意味を担うように、英語の語源も単語の理解を助けてくれるのです。

私の語源ノートは、単語を覚えるだけでなく、その言葉が持つ歴史や背景に触れられる貴重なツールです。それが、娘とのコミュニケーションの一環となり、家族全員が楽しみながら英語を学ぶきっかけになっていることに、私は大きな喜びを感じています。

これからも娘の「次の更新、まだ?」に応えられるよう、新しい語源を探し、ノートをアップデートしていきたいと思います。

最後に

最後に、私が語源ノートを作成する際に参考にしている資料やウェブサイトをご紹介します。

まず基本になっているのは、韓国で1993年から長年ベストセラーとなっている『尾に尾をつなぐ英語』という本です。このタイトルを直訳すると「尾に尾をつなぐ」という、少し奇妙な日本語になりますが、これは韓国語で犬や猫などの動物が互いの尻尾を噛み合い、果てしなくつながっている様子を表現したものです。この本のタイトルが示すように、英単語は一つ覚えると、同じ語源を持つ他の単語とも自然につながっていきます。この特性を強調したタイトルなのだと思います。

『尾に尾をつなぐ英語』

また、日本語で利用している主な参考サイトは以下の通りです:

韓国の本や日本語のサイトから、娘に「これだけは覚えてほしい」と思う語源や単語だけを厳選して整理しています。

語源ノートを作り始めたきっかけは、娘にもっと楽しく英語を覚えてもらいたいという「パパとしての気持ち」からでした。しかし、せっかく作成しているものなので、こうして皆さんとも共有することで、作成者としての緊張感を持ち、さらに良い内容にしていきたいと思っています。

それでは、次回からは本格的に英単語の語源の旅に出かけましょう。

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