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【シリーズ】働くママはつらいよ(ホテル裏側編)【第42話】私がポジティブモンスターになった日。原因は根性論じゃなかった

誤解されがちなので、最初に言っておく。
私は最初からポジティブだったわけではない。

むしろ新人時代、
・気にしすぎ
・抱え込みすぎ
・反省会は一人深夜開催
の三拍子が揃った、ネガティブ量産機だった。

ある夜、フロントで連続クレーム三連発。
心はもう、紙切れ。

私「すみません…すぐ対応します…」
客A「それ昨日も聞いた」
客B「態度が冷たい」
客C「もういい(よくない)」

バックヤードで膝から崩れ落ちる私。
そこに現れたのが、当時の先輩・Sさん。

Sさん「今日、厄日?」
私「人生が厄日です…」
Sさん「じゃあポジティブになろう」
私「無理です!」

Sさんは冷蔵庫からプリンを取り出し、
スプーンを差し出して言った。

Sさん「まず糖分」
私「精神論じゃないんですね」
Sさん「精神は血糖値でできてる」

その後、Sさんの名言ラッシュが始まる。

Sさん「クレームは“攻撃”じゃない、“放電”」
私「雷ですか」
Sさん「そう。避雷針がフロント」

Sさん「全部真面目に受けたら死ぬよ」
私「じゃあどうすれば…」
Sさん「8割スルー、2割丁寧」
私「配分雑じゃないですか」

極めつけはこれ。

Sさん「あなた、優しすぎる」
私「それ褒めてます?」
Sさん「仕事では弱点」

その瞬間、何かが切れた。

私(あ、全部拾わなくていいんだ)
私(私はゴミ収集車じゃない)
私(感情は可燃ごみ)

そこから私の進化が始まった。

・理不尽=イベント
・不機嫌=天候
・クレーム=ミニゲーム
・怒鳴り声=BGM

心の中で実況する。

私(はい来ました、怒りゲージMAX)
私(ここで共感カードを切ります)
私(成功!相手のHPが下がった!)

同僚に言われたことがある。

同僚「最近、何言われても平気ですよね」
私「HP増やしました」
同僚「RPG?」

家でも同じ。

夫「疲れた」
私(敵ではない。瀕死)
子ども「ママ見て!」
私(クエスト発生)

こうして私は悟った。

ポジティブって、
前向きになることじゃない。
真面目に受け止めすぎない技術
だ。

明るくなくていい。
強くなくていい。
ただ、折れない仕組みを持てばいい。

今日も私は、
プリンと開き直りでできた
ポジティブモンスターとしてフロントに立つ。

#ハルマガメイト
#ハルマガルーレット25

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