【第32話】働くママはつらいよ(ホテル&日常編)深夜フロント、モンスタークレーマーに言ってみた「魔法の返し」
深夜1:30。眠い。まぶたが会議中。
そこへ現れたのが、夜の常連・クレーム大魔王。
客「風呂がぬるい!沸かしとけって言ったよな!?」
私「大浴場はございません」
客「じゃあ部屋で沸かしといてよ」
私「ケトルで全館は難しいです」
会話が既にファンタジー。
客「そもそも部屋が狭い!」
私「ご予約は最小タイプですが…」
客「広くしろって言ってる!」
私「今から叩けば伸びる壁でもあれば…」
客の眉間がピクッ。
こちらは笑顔、声だけ丁寧、心は棒立ち。
客「前のホテルはもっと丁寧だったぞ!」
心の声(なら戻られよ)
現実の声「そのホテルさん素敵ですね。参考にします。」
一瞬で客が静かに。
沈黙、約3秒。
最後にこう言われた。
客「…お前、言い返しうまいな」
褒めた?今の褒めた?敵に褒められると逆に怖い。
帰り際、同僚が耳打ちした。
「魔法の返しでしたね。急所に刺さってた。」
私「丁寧な言葉ほど最強の武器よ。社会人版ライトセーバー。」
仕事終わり、外に出たら夜明け前。
空が少し明るかった。
気分は撃破した勇者。
明日のクレーマー?来るならどうぞ。言葉で捌く。
丁寧は服を着た痛快だ。
