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国民参加型一括拠出プロジェクト①

「本日より、国民参加型一括拠出プロジェクトを開始します。

国民一人あたり10万円を拠出していただきます。

新生児も高齢者も関係ありません。

生活保護、母子家庭も例外ではありません。

日本に住むすべての人が対象です。」


国民は動揺した。


ーー昨日産まれていてよかった。
ーーじいちゃん、今日死ぬなんてタイミングが悪すぎる。


“本日より”という一文が、すべてを切り分けた。
駆け込みも、逃げ道も存在しない。

(なお公表はされていないが、今後3ヶ月以内の出生および死亡については、拠出額は5万円に調整される。)


「本プロジェクトの目的は、福島原子炉の完全解決です。

責任者は国でも、東京電力でもありません。

これは、国民自身のプロジェクトです。

そして、もう一つ。

国民の皆様から、廃炉に向けたアイデアを募集します。
年齢、職業、知識は問いません。

必要なのは“意見”ではなく、“アイデア”です。

採用や評価は専門家が行います。

皆様は、ただ発想を投げてください。」


スクリーンに、ひとつのアプリが映し出される。


【廃炉AI】


「原子炉の現状、放射線、廃炉技術。

すべてを個人で理解するのは困難です。

このAIに相談し、そのままアイデアとして提出してください。」


国民を巻き込んだプロジェクトが、強制的に動き出した。


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【プロジェクト基礎データ】


・対象人口:1億2,370万人

・拠出額:1人あたり10万円

・予測総額:12.37兆円(誤差 ±0.22%)


※出生・死亡に関する補正係数は非公開

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​■プランA


「厄介なセシウムは、ゼオライトで閉じ込めている。

ゼオライトセシウムの活用と
残存デブリの利用方法を考えよう」


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プロジェクト名:医療用ゼオライトセシウムと宇宙用デブリ

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■ 概要

現在の廃炉は、「取り出して保管する」ことを前提としている。

本プランでは、その前提を反転させる。

閉じ込めるのではなく、取り出して使う。

廃棄物を資源へと転換し、廃炉そのものを“生産工程”に変える。


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【1. 防御】すべての「水の経路」を断つ

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現在の建屋には、無数の“見えない穴”が存在している。

・配管やケーブルの貫通部
事故の熱や揺れにより、シール材は劣化し、外部からの雨水と内部の汚染空気の出入口となっている。

・地下のひび割れと接合部
建屋は巨大なコンクリートブロックの集合体であり、その接合部や微細なひびから地下水が流入する。
外部から押し寄せる水圧により、常時“浸水”状態にある。

・爆発で歪んだ上部構造
水素爆発によって建屋フレームは歪み、雨水が直接内部へ流れ込み続けている。


これらを一つずつ塞ぐことは現実的ではない。したがって本計画では、対処ではなく上書きを行う。

・エンケージメント(巨大梱包)
建屋全体を、数メートル厚の鋼鉄とコンクリートで覆う。

・敷地全体のバスタブ化
地下岩盤まで遮水壁を打ち込み、地下水の侵入経路を断つ。→ 「水が入る構造」を物理的に消去する。

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【2. 環境】密閉・負圧・ドライ化

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完全密閉された空間の内部を、人間の立ち入らない“自動処理空間”へ変換する。


・負圧管理
内部気圧を外部より低く保ち、万が一の漏れでも外部流出を防ぐ。

・ドライ化
水を排除し、汚染水の発生源そのものを断つ。

・粉塵許容環境
密閉されている前提のもと、粉塵の舞い上がりを許容し、処理効率を優先する。

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【3. 攻め】デブリからセシウムを抽出

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従来の「水を使う処理」から脱却する。

・加熱抽出(ドライプロセス)
デブリを高温で処理し、セシウムを蒸気として分離。

・ゼオライト捕集
蒸気を吸着し、ゼオライトと結合させた状態で固定化。

この状態はすでに安定しており、

そのままカプセル化が可能である。


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【4. 出口】医療用カプセルとしての再定義

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本計画の中核は、セシウムの回収ではない。「医療用カプセルとして成立させること」にある。

デブリから抽出されたセシウムは、

ゼオライトに吸着した状態で固定される。


この構造は、外部からの衝撃に強く、内部の放射性物質を安定的に閉じ込める。

すなわち――

自然由来の多孔質構造を持つゼオライトは、そのまま「医療用放射線源カプセル」として機能する。


■ 供給構造

巨大要塞内部で量産されたカプセルは、厳格な線量管理のもと規格化され、医療機関へ供給される。


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【5. 残存デブリ】宇宙利用

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セシウム抽出後のデブリは、長期間熱を発し続けるエネルギー源となる。

・原子力電池化
深宇宙探査機の電源として利用可能。

・完全密閉加工
要塞内部でロボットにより切り出し、宇宙輸送用にパッケージングする。

→ 地球外への移送とエネルギー利用を同時に実現する。


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【予算配分】総額 15兆円

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1. 巨大要塞化:4.5兆円

2. 密閉ドライ工場:2.5兆円

3. 自動ロボット群:2.0兆円

4. 抽出・精製プラント:1.5兆円

5. 医療・宇宙物流:1.0兆円

6. 維持・研究開発:3.5兆円


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【課題】

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■ 熱問題

ドライ化により冷却効率が低下し、内部温度の上昇リスクがある。

→ 建屋全体を冷却する大規模循環システムが必要。


■ 品質保証

デブリの成分は均一ではない。

→ AIによる全数検査と規格化が不可欠。


■ 社会的合意

完全密閉は安全性と同時に不信も生む。

→ 内部状況のリアルタイム公開が必要。



プランBへ継続。

※本作は、AIと共著。

#創作大賞2026


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