50歳を超えたら、363円でできるがん対策
明けましておめでとうございます。
新年になると、初詣に行き、
自分や家族の健康を祈願される方も多いのではないでしょうか。
ということで、そろそろ医者っぽいことを発信しようと思います。
50歳を超えたら「PSA」を一度は測って!
読んでくださっている方ご本人はもちろん、
親御さんや親戚の方も含めてのお話です。
50歳を超えたら、前立腺がんの腫瘍マーカーである「PSA」の測定をおすすめします。
また、前立腺がんの家族歴がある方は、
40歳を超えたら一度はPSAを測定することが、前立腺がん検診ガイドラインにも記載されています。
PSA検査は、意外とハードルが低い
検診で、PSAはオプションとして追加できることが多いです(地域差はあります)。
検診を受けていない方でも、
かかりつけ医に「前立腺がんの検査をしたいのですが」と伝えれば、ほぼ確実に対応してもらえます。
PSAは血液検査なので、特別な検査を追加する必要はありません。年に1回くらい、どこかで採血されていますよね。そのタイミングで一緒に測れば十分です。
前立腺がんは「静かに進む」がんです!
前立腺がんは、
日本人男性で罹患率No.1のがんです。
正直なところ、末期になり、全身に転移するまで、ほぼ無症状のことが多いです。
気づくきっかけは、PSAを測定する以外に、ほとんどありません。
「4.0 ng/mL」が一つの目安
PSAが4.0 ng/mLを超えると、
泌尿器科に紹介され、MRI検査などの追加検査を提案されると思います。
この段階で見つけることが、とても重要です。早期発見につながります。
早期治療できれば、約9割は再発しません
前立腺がんは、早期に見つけて治療を行えば、約9割の方が再発なく過ごせます。
そのため、罹患率は1位なのに、
死亡率は7位と低い傾向にあります。
一方で、転移がある場合はホルモン治療が中心になりますが、この治療はいずれ効きにくくなってくるという問題があります。
だからこそ、転移が出る前に見つけて治療することが何より大切です。
PSA検査、いくらかかるか知っていますか?
かかりつけ医で測るなら、PSAの保険点数は121点。つまり 1,210円です。
3割負担の場合、自己負担は363円。
年に1回、363円で男性罹患率No.1のがんを早期発見できる可能性がある。
安くないですか?
ちなみに、進行すると治療費は…
転移がある場合に使うホルモン剤は、正直かなり高額です。
一例ですが、
内服薬:1錠4,000円 × 2錠/日 = 8,000円/日
さらに 毎月26,000円の注射(しかも結構痛い。なぜか翌日が)
ほぼ確実に高額療養費制度の対象になります。
こう考えると、
年1回のPSA測定は、本人にとっても、日本の医療費にとっても、とても合理的です。
PSAが安定していれば、
2年に1回の測定でも十分だと思います。
ぜひ一度、PSA測定を
ご本人のために。
そして、身近な大切な人の幸せのために。
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泌尿器科は、
なかなか受診のイメージがつきにくい診療科だと思います。
今後も、受診したらどんな流れで検査が進むのか
どんな治療の選択肢があるのか。
そういったことも、
少しずつお伝えしていければと思っています。
