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真夜中のディール。【エッセイ】
昨夜、私は眠れませんでした。
理由は明白です。
我が家の寝室で、英語名モスキートこと蚊との全面戦争が勃発していたからです。
夜の静けさの中に、「ブーン」という低音だけが異様に響きます。
しかもその音は、耳のすぐ外側で消えたり、背後に回ったりする。
まるでこちらの集中力を試してくるタイプの敵です。
気配を追っては叩き、見失ってはまた現れる。
相手は一匹ではありません。
どうやら複数犯でした。
そして、その“招かれざる同居人”を招き入れた容疑者は、ほぼ確実に息子。
日中、玄関のドアを開けたまま庭で遊んでいました。
あの一瞬の油断が、夜の地獄を完成させました。
私はこの季節になると、毎年のように同じ夜を繰り返している気がします。
そして決まってネットで「蚊対策グッズ」を次々と買い漁る。
気づけば対蚊兵器コレクター。
それなのに、なぜか根本解決には届かない…。
とりあえず、洗面所に向かい去年買っていたハッカ油を手に寝室に戻りました。
そんな“十分な装備がない夜”に限って、頭に浮かぶのはだいたいこの二つです。
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