世界の海のルールを決める機関「IMO」って知ってる(。´・ω・)?
みなさまは「IMO(アイエムオー)」という言葉を聞いたことがありますか(。´・ω・)?
クルーズ船に乗るとき、フェリーで旅をするとき——じつはそのすべての安全を支えている「世界共通のルール」があります。そのルールを作っているのが、IMO、つまり国際海事機関(International Maritime Organization)です!(^^)!
今回は、海事代理士試験の勉強にも関わってくるこのIMOについて、できるだけわかりやすくご紹介していきます\(^o^)/
IMOってどんな機関(。´・ω・)?
IMOは、1958年にロンドンで設立された国連の専門機関です。設立当初は「政府間海事協議機関(IMCO)」という名称でしたが、1982年に現在のIMOへと改称されました。本部はいまもロンドンに置かれています。
2026年1月現在、176か国が正式加盟しており、香港など3地域が準加盟国となっています。日本は設立当初から加盟し、ずっと理事国の地位を保ち続けています。
なぜIMOが必要なの(。´・ω・)?
船は、世界中の海を自由に航海します。ある国では「安全」とされている設備が、別の国では基準を満たさない——そんなことになったら、港での受け入れに混乱が生じるだけでなく、船員や旅客の命にも関わる問題になりかねません(´;ω;`)
じつはこの問題、1912年のタイタニック号沈没事故が大きな転換点になりました。乗船者約2,200人のうち約1,500人が犠牲になったこの大惨事を受けて、「船の安全基準を国際的に統一しよう」という機運が高まり、翌1914年に最初のSOLAS条約(海上における人命の安全のための国際条約)が採択されたんです。
このような歴史を経て生まれたIMOは、現在まで59の条約を採択してきました。
IMOの組織は?(。´・ω・)?
IMOは、総会・理事会・5つの委員会、そしてその下に複数の小委員会・作業部会という構成になっています。
海上安全委員会:船の設備・設計など
海洋環境保護委員会:海洋・大気汚染の防止
法律委員会:事故による損害賠償など
技術協力委員会:行政官の育成など
簡易化委員会:出入港手続きの簡易化
総会は2年に1回、理事会は年2回定期開催されています。小委員会・作業部会では、各国が納得するまで何度も——時には徹夜で——議論を重ねることもあるそうです。
主な条約
IMOが作成した条約の中でも、特によく知られているものをいくつかご紹介します。
◆SOLAS条約(1974年海上人命安全条約)は、船の構造・救命設備・航海機器などの技術基準を国際統一したもの。海事の世界では最重要条約のひとつです。
◆MARPOL条約(船舶汚染防止国際条約)は、油・有害物質・排ガスなど船舶からの汚染を防ぐための基準を定めたもの。地球温暖化対策としてのエネルギー効率改善も含まれています。
国内関係法には海洋汚染等及び海上災害の防止に関する法律(海防法)があります(海事代理士試験科目ですね!(^^)!)
STCW条約(船員訓練・資格証明・当直基準条約)は、船員さんの資質・訓練・資格の基準を定めたもの。日本の海技免状制度にも深く関係しています。2026年(令和8年)2月14日、新たな国際ルール「STCW-F条約」が発効され、同時に既存の「STCW条約」に基づく訓練制度も法制化によってこれまで以上に厳格に運用されることになりました。詳しくはこちら↓(うみブログ)をご覧ください💁♀️(こちらの条約は海事代理士試験口述にも出題されたことがあります!)
https://note.com/jazzy_llama5993/n/n623950e62e0c?sub_rt=share_b
内航旅客船に適用される安全基準やガイドラインも、じつはIMOで決められた国際ルールがベースになっているものが多く、フェリーやクルーズ船で旅をする私たちの安全も、こうした国際的な取り決めに支えられています!(^^)!
日本のIMOへの貢献
日本はIMO設立以来の理事国として、長年にわたりルール作りをリードしてきました。
2011年には日本が主導して、MARPOL条約の改正によりIMOで初めてのGHG排出削減規制が導入されました。そして2023年には、日本の提案をベースとした「2050年頃までにGHG排出ゼロ」を目標とする新たなGHG削減戦略が全会一致で採択されています。
また、2012年〜2015年にはIMO事務局長に日本人(関水康司氏)が就任するなど、人的な面でも国際海事分野に貢献しています(´;ω;`)
いま一番ホットな話題は(。´・ω・)?
最近のIMOで特に注目されているテーマが、自動運航船です。
AIによる自律操縦や、遠隔操船で船員さんの仕事をサポートする「自動運航船」の技術的な要件やルールについて、いま各国が議論を進めているところです。
まとめ
IMOは、世界中の海を安全に保つための「ルール作りの場」です。私たちが何気なく乗っているクルーズ船やフェリーの安全も、IMOで積み上げられてきた国際ルールに支えられています。
最近ニュースでも取り上げられることの多いこちらの機関、海事代理士試験に直接出てくることはないかもしれませんが、ここで作られたルールが国内法に繋がっていることも多いため、ぜひ押さえておくとよいかもしれません\(^o^)/
【参考資料】
国土交通省海事局「IMO(国際海事機関)の概要」
www.mlit.go.jp/maritime/maritime_tk1_000035.html外務省「国際海事機関(IMO)の活動」
www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/imo/国土交通省海事局安全政策課「うみマガ vol.11」(2026年2月20日)
www.mlit.go.jp/maritime/content/001983061.pdf
