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mucc881
「パラダイス」を求めて
この世に「パラダイス」なんて存在するのだろうか。
時々、そんなことを考えてしまう。
私にとってのパラダイスというと、何だろう。
平穏でありながら、どこかワクワクさせてくれる場所。
そして、幸せを感じられる場所だろうか。
そんな都合のいい場所があるのかどうかもわからない、笑
それでも私は、何度も「向こう側」にそれを探しに行ってきた気がする。
留学も、転職も、旅も。
何かを変えれば、今よりも少しよくなる。
場所を変えれば、自分も変われる。
単純な私は、そんなふうに信じていた。
結果、「パラダイス」は見つからなかった。
そんなとき、ふと、伝説の黄金郷エルドラドを求めた探検家や、よりよい生活を求めてアメリカに渡った移民に思いを馳せる。
彼らの多くは「パラダイス」を追い求め、大きな犠牲や苦労を味わった人たちだ。
私自身はそんな壮大な人生ではないけれど、「向こう側に幸せがある」と信じる点では同じかもしれない。
実際にそこに辿り着いてみると、夢見ていたほど眩しくはなかった。
むしろ、そこにもまた別の不安や退屈や孤独があった。
これって、人間の特性なのではないか。
何も、物理的な距離の話だけではない。
新しい場所。
新しい仕事。
新しい人間関係。
新しい自分。
人はいつも、今いる場所ではないどこかに、幸せを求めにいく。
それでも、私はまだ「パラダイス」を目指すのだろうか。
――地球上にはパラダイスがなかったので、宇宙に行ってきます。
そんなふうになってしまうのではないかと、自分の行く末が少し不安になった。
