テイラー・スウィフト『Cruel Summer』の裏側にいた天才プロデューサー
こんなサウンドを作れるって、一体どんな天才だろう。
音楽を愛する人なら、好きな曲を聴きながらこんな気持ちを抱いたことがあるかもしれない。
私自身、子供の頃ピアノを習っていたけれど、音楽の才能は皆無だ。今では楽譜すら読めない。
それでも、日常に音楽がなくなることはない。
平日は、音楽を聴きながら心を武装し、職場に向かう。気持ちが乗っている時はアップビートな曲、バラードで思い出に浸る時もある。
そして自分の個人的な想いと錯綜して、心がえぐられるような気持ちになり、聞けなくなってしまった曲もある。
それほど、音楽は自分の感情とクロスしている。
私は、好きな曲はずっと聴いていられるタイプだ。夢中になってしまうと、何時間も、何日も、何か月たっても飽きずに同じ曲を耳に流す。
ここ数年で一番聞いた曲はテイラー・スウィフト(Taylor Swift)のCruel Summerだ。
noteでも何度か書かせてもらった。
春夏秋冬問わずに、おそらく1万回は聞いているだろう。
最初はテイラーの抒情詩的な歌詞にハマってしまったけど、このサウンドも中毒性があって耳から離れない。
失恋ソングなのに、軽快なシンセポップで、背後のヴォコーダー音も最高だ。サビの部分は切ないメロディーだけど、テイラーの歌声の力強さと相まって、一緒に口ずさむ自分がいる。
元々は2019年に発売されたテイラーのアルバム『Lover』のナンバーで、当時シングルリリースされる予定だったものの、世界的なパンデミックの影響でリリースされることはなかった。
その後、『The Eras Tour』のオープニングで歌われ、3年以上過ぎた2023年に大ヒットした。
この癖になるサウンドはいったい誰が作ったのだろう、と調べてみると、テイラーと共に、ジャック・アントノフ(Jack Antonoff)とアニー・クラーク(Annie Clark)という2人のアーティスト名がクレジットされている。
私が知らなかっただけで、両者とも著名なソングライター兼ミュージシャンだ。特にアントノフは2022年から3年連続でグラミー賞の「プロデューサー・オブ・ザ・イヤー(ノン・クラシカル)」を受賞している。

彼自身、ブリーチャーズ(Bleachers)というバンドのフロントマンだ。曲を聴いてみると、1980年代、90年代のサウンドではないか!エレクトロ・ポップな曲調が多い。ブルース・スプリングスティーン(Bruce Springsteen)とコラボしているアルバムはロック色も強く、その多才さに惹きつけられる。
テイラー・スウィフトの存在が大きすぎて、彼女の曲として聴いていた音楽も、こうした才能あるプロデューサーの存在があって、最高の作品が誕生するんだな。
これから自分のプレイリストに少しずつバリエーションを加えていきたい。
皆さんにとって、何度でも聴きたくなる一曲はありますか。
