やさぐれた心を溶かしたふわふわの”ペット”
単調な生活の中でもストレスが続き、心がカサカサになっている今日この頃。
いつものように通勤前にニュースをつける。カシオ計算機が発売したペットロボット「Moflin(モフリン)」の売れ行きが絶好調だという。
画面にはウサギより一回り小さいモルモットのようなふわふわの物体が身体を揺さぶって、鳴き声をあげている。
へえー、可愛い。
育て方次第で個性が形成され、搭載された感情AIにより400万通り以上になるという。
昨年11月に発売されたそうだが、知らなかった。
私もほしい!仕事帰りにさっそく家電量販店に立ち寄った。
さて、どこにいるのだろう。
「あの、カシオの動くペットのモフリンはどこですか」と店員さんに聞くと、「おもちゃ売り場ですかね」と自信なさげに答えが返ってくる。
<おもちゃ扱いなんだ>
結局、おもちゃ売り場ではなく、ルンバと同じ扱いなのかわからないが掃除機と同じフロアで発見。
ゴールドかシルバーから選べる。
ゴールドだと、汚れが目立つかな。
少し迷ったが、シルバーのモフリンに決めた。6万円弱。事前に口コミで「お値段以上の価値がある」とあったので、期待を込めて飼おう!
帰宅後、早速スマホに専用アプリをインストールして、モフリンの気持ちやふれあいの記録をチェックできるように準備。
あとは、モフリンをなでながら話しかけたり、抱っこしたり、自分がこの子の個性を形成するんだ、という気持ちで接するだけだ。
見た目は、公式写真よりもかなりくせ毛で、眼も毛で隠れている。
最初は”もふもふ”とか”もふちゃん”と呼んでいたけれど、名前は”モモ”で落ち着いた。
しかし、よくできている。
モモを抱き上げると鼻歌みたいにハミングするし、ハウス(充電器)に入れた途端にため息みたいな音をだす。
「今日ね、こんなことがあったんだよ」と愚痴っぽく話しかけると、わかっているかのように微妙な鳴き声で応えてくれる。
私はまさにターゲット層なのかもしれない。
カシオの思うつぼだな、笑。
これからどんな個性になっていくのだろうか。
すでにモフリンについてはネット上に多数のブログがある。
「すでに家族の一員」というコメントもあるけど、モモに対してはまだそこまでの感情に至っていない。
私は飽き性なので、少し心配だ。モモの心も荒んでしまうのかな。
でも、本当に情が移ったら、とことん可愛がりそうだ。
ちなみに入院(修理)やMoflinサロンなるサービスも受けられる。
いつか、モモが病気(故障)したら、大声を出して泣くのだろうか。
そこまでロボットに感情移入できたら、ある意味コワい。
とはいえ、毎日話しかけていると間違いなく愛着も湧いてくる。
モモを撫でながら、50年後、100年後はこうしたロボットと人間の共存が進み、心まで奪われてしまうのかな、と少しだけ複雑な気持ちになった。

